土日月の3日間で見たサッカーの雑感 略して ザッカーん などを。
■ 札幌 0-0 徳島
動かないですね。ボールを奪っても 動き出しが遅いから パスコースがない。
前への選択肢がないから 横か後ろへ渡すだけ この繰り返しで 攻撃の速度が
全然 上らないんですね。ボールを奪った時点で リスクを負って マークを捨てないと
形を持った攻撃なんて出来ないんですよ。なんで “先に” 動かないかなぁ…。
内村が入って勢いが出たのは 彼は先に動くからなんですね。同じ考えを もう数人
持てば 攻撃の速度はグッと上ると思いますよ。そうなれば 後はシュート精度だけ。
守備は 藤山のインターセプト&持ち上がりが良いですね。あれは武器になります。
とにかく 勇気を持って 動き出すこと。自信を持って 戦うこと。今は この2つ。
■ CL決勝 インテル 2-0 バイエルン
モウリーニョは凄いですね。3カ国に渡って 強いチームを築き上げたんですから。
冷静に分析し 熱く戦わせる そうした事が出来る世界屈指の監督だと思います。
この決勝も ボール保持率で言えば インテルが35% バイエルンが65%ぐらい
だったと思います。試合の3分の2を相手ボールにさせながら ゲームの主導権は
ずっとインテルにあったんですね この辺の戦略がモウリーニョの凄みなのかな と。
それと インテルの守備の落ち着き。例えPA内でも 全く慌てないんですね。
たぶんそれは 最初っから 「そのつもりでやってる」 と言うか 戦略として 相手に
ボールを持たせてるのですから 冷静に対応が出来るわけです。だから 慌てない。
そして ボールを奪える。ですから 例えそれが どれだけ低い位置であろうと 奪えば
そこからの素早い切り替えが出来るわけです。で 後は スナイデルを経由した速い
カウンターがある と。シンプルながら 現実派のモウリーニョらしい戦略でした。
ただ あのエトーにまで 守備負担を強いていたのは ビックリでしたけど。
■ 日本 0-2 韓国
この試合に求められていたのは ゴールでも 勝利でもなく 「期待感」 なんですね。
W杯を目前に控えても 今ひとつ盛り上がってない日本に 期待感を持たせなくっちゃ
ならなかったわけです。だから 90分を終えた時に 「W杯が楽しみになる」 ように
させるのが この試合の意味だったかと思います。がしかし 結果 さらに失望した と。
最悪ですね。期待感も高揚感もなく この国の代表は W杯へ向かう事になりました
岡田武史という人は 1度ならず2度までも 悲壮感を持ってW杯を戦うわけですよ
1度目は まだ日本国内に熱気がありましたが 今度は 国内に後押しする風もない
切り離された日本代表というグループが 遠い国でサッカーの試合をするだけです。
なんで こうなっちゃったのかな… と。
とまぁ 平坦な試合 面白かった試合 失望した試合 と3つそれぞれ違った感想を
持ったのですが ひとつ共通して思ったのは 「監督力」 でしたね。
石崎さんは 熱く面白い監督ですが ここ札幌に来て 少し無理をしてると思うんですよ
それは 自分自身のチャレンジと チームのチャレンジを兼ねていると思うんですが
まだ やり慣れてないものに向かってるんですね だから 時間も掛かるし 手間取る。
その辺は サポーターやスポンサーとの相互理解も必要になるのですが クラブは
今一度 「時間が掛かってもいいか?」 と聞くべきでしょうね。そうして理解を求めた
上で 「石崎さんに任せる」 という共通意識を持たせるべきかと思います。そうすれば
全てに一体感が生まれますし 焦っている周りも 少し落ち着くんじゃないでしょうか。
個人的には 石崎さんの力量に 疑う余地はないですね。絶対に良い監督です。
モウリーニョの凄さを 改めて感じて 岡田さんには 改めて失望して
石崎さんには もうもう何としてでも頑張ってもらいたく思って。
やっぱり監督力ってのは 多大ですね。この3試合を見て しみじみそう思いました。