今さっきまで ベスト8の試合見てました。
やっぱり 日本と世界は まだまだ差があるなぁ。
■ ブラジル 1-2 オランダ
前半は完全にブラジルでした。早々とロビーニョが先制し その後も攻勢を続けたの
ですが 後半に失点・逆転までされると そこから巻き返す力はなったですね。
ドゥンガの敷く戦術は慎重すぎる嫌いがあって 特に今大会は 個性的な選手を
ことごとく排除したツケが ここに来て出たんじゃないかな と思います。
3年前のコパ・アメリカでは その慎重さが優勝をもたらしたのですが この試合では
逆に出て 拮抗した状況を打破する 個の力が不足しましたからね。
にしても 優勝候補大本命が ここで消えるなんてね。ドゥンガが批判の嵐に晒される
のが目に見えるようですよ。んー残念だったなぁ。
それと もうひとつ残念だったのが 笛。ジャッジ自体は問題なかったんですけど
吹き方がヒステリックで その辺が 選手の神経を逆なでした様に思います。残念。
オランダは今回 守備が安定してますね。特に相手のパスワークを封じるのが巧い
攻撃は ロッベン・ファンペルシーが不調なだけに スナイデル頼みが気になりますが
ブラジルを破った事で かなり自信を持つんじゃないかなと思います。
今回は珍しくチームワークが良さそうですし なんせ 日本に勝った国ですからね
決勝まで行ってもらわなくっちゃ。頼むよロッベン。
ヒーローは 退場したルイス・スアレス!
■ ウルグアイ 1-1 ガーナ (PK 4-2)
面白い試合でしたねー。途中 何度か睡魔に負けそうになりましたが 最後の方は
バッチリ目が冴えましたよ。個人的には フォルランvsギャンの戦いにシビれました。
で 本当の山場は 延長後半ロスタイム。あとワンプレーで試合も終わろうかという時
ガーナの選手が放ったシュートを ウルグアイのスアレスが手で止めたんですね。
しかもゴールの中で。勿論 得点機会の阻止でレッド&PK。もう絶体絶命ですよ。
ただ ガーナのギャンが そのPKを外したと。その直後 試合終了。そしてPK戦へ。
このスアレスのハンドが 結果 勝利をもたらしたわけです。
日本人の感覚だと 「卑怯なプレー」 と批判されるかと思います。まぁ決して誉めら
れたプレーじゃないのは確かですけどね。正々堂々っていう美徳もありますし。
ただ 自分なんかは 勝負の世界はそれだけじゃない と思ってるんですよ。
もしそのシュートを止めなければ100%ゴールで しかも 残された時間は ない。
となれば 負けは ほぼ確定。だからPK&退場覚悟のハンドだったんですね。
PKなら外す可能性がありますし PK戦になれば 勝負は互角になりますから
勝つ可能性を探る上で まさに 「最善の手」 だったわけです。
こうした判断を 瞬時に と言うか もう当たり前の様にやる所がね 凄いなと。
実際 その時 ハンドをしたのはスアレスなんですが もう一人 同じ様に手を出して
防ごうとしてましたから もはや サッカーDNAとして備わってる判断でした。
日本の選手も 同じ様に考えると思いますよ ある意味 セオリーと言えるプレーですし
ただ実際 出来るかって言えば かなり難しいでしょうね。道徳心が邪魔しますからね
憶えてるのは 柱谷氏がウェンブリーでやったぐらいかなぁ。状況が全然 違うけど。
スアレスのハンドを見つつ 「じゃ日本人はあれが出来るか?」 って事を考えながら
またひとつ 世界との壁を痛感した次第でございます。
岡田監督のサッカーが 「勝負に徹したサッカー」 というのは 日本人の感覚の中
でのものであって 決して世界基準のものじゃないと思ったりなんかしましたよ。
もうちょっとグレーゾーンまで踏み込んで 清濁併せ呑んでも いいんじゃないか と。
僅か2試合の中でも 日本と世界には大きな壁がある事を感じました。
誰であろうと規律を乱す選手を呼ばない というポリシーを貫いたドゥンガ。
そのドゥンガ率いるブラジルを 落ち着いた対応で凌駕したオランダ。
PKを外したにも関わらず PK戦の1人目に出てきたガーナ・ギャンの精神力。
勝利への執着心を DNAレベルで見せつけたウルグアイ・スアレス。
そして ヒステリックな笛で 試合に余計な付加を与えたのは 日本人。
こうして考えると 日本に足りないものばかりです。
本当にベスト4を目指すなら 越えなければならない山が まだまだありそうです。