今、世界最高峰の選手は誰か? 明日 それが決まる。
W杯も残すところ 決勝のみ。あっという間でしたねー。
今回も 仮眠に次ぐ仮眠の生活を送りまして グループリーグの辺りでは
試合を見ながら何度も意識を失い 日中は朦朧としましたが 何とか事なきをえ
こん日までまいりました。関係者の方々には多大なるご迷惑をお掛けした事を
心からお詫び申し上げたりします けど また4年後ねー よろしくねーw
と言う事で 明日の決勝 今大会の集大成(オレの)として 気合入れて 見ます!
と その前に。今朝 終わった3位決定戦。面白かった!
点を取っては取られのシーソーゲーム。ピッチコンディションの悪い中 両者
クオリティの高いプレーを見せ続けて 最後の最後まで見応えのある試合をしました
3決は メンタルの難しい試合なんでしょうけど 両チームとも上手く乗り越えて
整えたなーって思いましたよ。個人的には ウルグアイのフォルランとスアレスには
涙もんの拍手を送りたいです。特にフォルランは 今大会オレ的MVPの選手です。
3位になったドイツも良いチームでしたね。今大会で 一番 面白いチームでした。
若いですし これからの可能性も含め サッカー界をかき回すんじゃないかなー。
地味っぽかった今大会にあって この3決は屈指の好ゲームでした。ナイスゲーム!
そして 明朝 いよいよ決勝戦 「オランダvsスペイン」 ですよ。
守備的な戦いが主流にある今 攻撃的と言われる両チームがファイナリスト
ってのは ちょっと不思議ですけど 考えてみれば 必然でもあるのかな と。
オランダもスペインも 言われるほどイケイケじゃなくて 割と慎重な試合運びで
ここまで来たと思うんですよ。両チームとも ボールポゼッションは高いものの
SBもボランチもガンガン攻撃に参加するってんじゃなくて 頻度は少なくても
効果的な攻撃を繰り出すっていうのが今大会の戦い方だったと思います。
その辺の基本的な考えは他の国と同じで 違うのはポゼッション率ぐらいなんですが
ただ ひとつ大きく違うのは
オランダにはスナイデルがいて スペインにはシャビがいる
この2人を持ったチームが 決勝に残った事は 偶然じゃないと思うんですね。
どの国も 慎重な戦いをしつつ そこから上手く繋げて 攻撃に行きたい
ただ それが上手く行かないんですね。パスが雑になったり 意図が合わなかったり
結局の所 ボールを奪っても 攻撃の2手か3手目で失敗するわけです。
けども スナイデル・シャビの両者には ゴールまで繋げる演出力があるわけです
この差が大きいと思いましたね。慎重な戦いの中で 有効手を作り出す力 と言うか。
こうした力は 他にはないものですし 持てたからこそ 決勝まで来たかと思います。
そうやって考えてくと 彼らの存在は チームの勝敗のみならず 今後のサッカー界に
何らかの大きな影響を与えるんじゃなかろうか って思うんですよ。
今大会をザックリ振り返ると 守備的なサッカーが主流だった と言う事の対照に
「ドリブラーが輝かなかった」ってのがあります。分りやすくは メッシとC・ロナウド。
彼らは決して不調だったわけじゃなく まして絶滅の危機に瀕してるドリブラーの中で
現存する選手ですからね その技術は 世界を凌駕するはずだったわけです。
そんな彼らが活躍できなかったのは 各国が それ以上の守備組織を築いて来た
という事なのでしょう。ただ 逆の立場で見ますとね 何度も突破を試みる彼らが
そのたび 強固な守備に打ち砕かれていたわけです。それがまた 悲しいと言うか
ちょっと大袈裟な言い方をしますとね
個力が通用しない時代が来た
そんな風に感じたわけです。それもまた 時代の波なんでしょうね。
ただ 通用しないからと言って 個力を使っちゃダメかったら そうじゃなくて
「いかにして有効に個力を使うか」 って事だと思うんですよ。
ここはパスで崩し ここは個力で勝負させる その見極めを ピッチ上で 素早く
正確に出来る選手がいれば 彼らのドリブルは絶大な戦力になるわけですから。
そこで 個力を活用させる選手 ですよ。スナイデルやシャビのような。
彼らの持つ 「機能美」
それは これからのサッカーに欠かせない存在でしょうね。
豊富な運動量と 高い技術。俯瞰的視野を持ち 大胆 且つ 精密なプレーをする。
また 特筆すべきは その判断力。素早く 正確で 相手の裏まで瞬時に考えたもの。
そうした 機能美を持った選手が これからの主流になる と思いますね。
今までの いわゆるスターらしいスターや 個力で勝負するドリブラーは消えつつあり
その代わりに 機能美を持った選手が台頭する そうした時代かと思います
もしかすると 昨日のフォルランが 最後のスターらしいスターなのかもしれませんが
いずれまた この守備重視にあるサッカーを打ち破るスターが出てくるのでしょう。
組織的なサッカーをするには難しい代表にあって
両チームが機能美を持ったサッカーをする
また 両チームには それを司(つかさど)る選手がいる。
そんな見所のある決勝戦かと思います。
時代の流れも含め この試合を制した者が
まさしく 世界最高峰の選手なのかもしれません。
その頂点に立つのは
スナイデルか? シャビか?
楽しみです。