移籍か?復帰か? 西大伍の来年が気になる。
先日 スポーツニュースを見てたら「J1首位の原動力は ダニルソンです!」
みたいな事を言ってまして。まぁ一応 我らコンサドーレの所属選手ですから
誇らしいとは思いましたが ぶっちゃけそこまで誉めるなら 移籍金くれって
思わなくもなかったすね。基本的に 外国人はシビアに見てますから オレ。
彼らは自分の価値を高めるために日本に来てるわけで 次は欧州移籍という
目標がありますからね ある意味 ”移籍こそが成功” なわけですよ。
だからダニルソンとコンサドーレにとって完全移籍が好ましいわけです。
で 問題は西大伍。 西が来年 どうするか? またそれは西だけの事じゃなく
今後も起こるであろう ”ユース出身選手と移籍について” 色々考えますね。
まず不思議だったのが 西が新潟へ移籍した経緯でした。
単純にオファーがあったから移籍したのでしょうが 正直 西が移籍すると
思ってなかったんですよ。U-15からの所属ですし 勝手に ”生涯札幌の選手”
と思い込んでました。だから 昨年末 発表があった時は 正直 驚きましたし
「お前が出るなんて」って かなりショックでした。ただ本人にしてみれば
チャンスですから レンタルであっても移籍は間違ってないと思いましたね。
そこで気になるのは 西本人が どういうつもりで移籍したか ってこと。
行って経験を積んで コンサドーレに還元するため と思っているのか?
それとも レンタルを足がかりとして 更に先の目標を持っているのか?
どっちか分らないですね。個人的には前者の ”帰ってくる” と思う と言うか
そうであってほしいという願望はありますが 本当に分からないですね。
西は人間性がしっかりしてますから どちらを選んだとしても 深く考えて
出す結論だろうから 支持しますよ。自分で決めた事なら頑張るだろうし。
この西の移籍に関して 本人の意思の他に もう一つの判断があるわけです。
クラブの構想
”プロビンチャ” なる言葉が世に出て そういう運営があると知った数年前。
調べると意味は イタリアの都市部じゃなく 地方にある中小プロサッカー
チームの事で 資金・戦力に劣るため 自前で選手を育てて売り それを資金源
にしてクラブを運営する というものでした。若干怪しい匂いのする方法では
あるものの 地方の弱小クラブにとっては正攻法と言える運営でもあります。
ウチも このプロビンチャを目指してるはずで 若干ニュアンスは違いますが
数年前に発表された五段階計画も その考えに基づいているわけです。
で ”選手を育てて 売る” ちょっと嫌な表現ですが それがクラブの方針なら。
西は 帰ってこない
そう思います。いや西については分りませんよ 本人の意思次第だろうから。
ただクラブが ”育てて売る” を基軸にしてるなら ”呼び戻さない” のが筋で
例えそれが十年に一人の逸材であっても しばらくの間は売るという選択が
優先されるわけです。その辺は 我々がしっかり認識すべきものだろうし
このチームを応援するなら その覚悟は持ってないといけないと思いますね。
それと もう一つ。西が帰って来ないかもしれないと思った理由は。
先日 届いたファンクラブ会報誌に U-15の名塚監督のインタビューが
載っていて その最後に ユースの抱負を語っていたんですね。
「クラブチームとしてのレベルを図るには、
自分たちのチームから何人代表選手を育てられるか
そして 海外のクラブチームに送り出せるか だと思っています
そういう選手を1人でも多く生み出していきたい」
と書かれてありました。代表選手を出すと言うのは ごく当然ではありますが
ちょっと気になったのは「海外のクラブに送り出す」という所でした。
ユースが出来た当初は こうした事をダイレクトに言わなかったでしょうが
本田や香川など海外で活躍する選手が出始めた事で明確な目標になったと
思います。とすれば 西のようなユース出身で 今はJ1でプレーする選手は
”その成功例に 最も近い” と言えるわけです。
だから クラブはそれを妨げる様な事はしない むしろ後押しする というのが
道理じゃないかと思いますね。 西にその可能性があるかどうかは不明ですが
クラブとしては 新潟への完全移籍 または他のJ1への移籍を優先する という
スタンスになるわけです。後は本当に西の判断 考え方次第だと思います。
ユース出身者の移籍は 非常に複雑なものがあります。
本人の意思 可能性 能力。クラブの構想。そして我々サポーターの気持ち。
様々に折り重なる思惑から 何が一番良いかを選び出さなければなりません。
西が既に決めてしまってるかは定かではありませんが
帰って来て コンサドーレを引き上げる力になるも良し。
移籍して 自分の可能性を求めるのも良し。
オレは西大伍が下す決断を尊重したいと思います。
でも やっぱり帰って来ておくれ ダイゴよ。