いきなり代表スタメンデビュー! のダイゴさん。
中継が始まった頃は まだ雑用をしてまして テレビに背を向けてたんですよ
で スタメンが発表される時に振り返って見ると 西の名前が!うおぉぉぉー!
カミさんも最近はすっかりダイゴに入れ込んでて 同時に うぉぉぉおーー!ですよ。
オレより うぉぉぉの 「ぉ」 が1個多いぐらいの うぉぉぉおーー!でした。
青のユニフォームを着て 君が代を歌う姿に …感無量。
試合は W杯アジア予選まで この試合を含めて3試合という微妙なところ。
組織構築を急ぐべきなのか アジア予選も含めて 準備段階と捉えるのかで かなり
この試合の意味が変わってきます。で ザッケローニに出した答えは 「チャレンジ」
このキリンカップ・ペルー戦をチャレンジの場とし 3-4-3システムのテストと
新しい選手や 代表歴の浅い選手に経験を踏ませる試合にしました。
その象徴となるのが 西大伍。初の代表で いきなりスタメンですよ。 クーッ(川平風)
代表の場合 限られた時間でしか合流できないわけですから チームを纏めるには
ガッチガチに戦術で固めるか または ある程度選手に任せて 選手間で構築して行く
というのが常套手段かと思います。で ザッケローニは後者の方でしょうから こうした
やり方も不思議じゃないですね。システムが変わろうと 不慣れな選手がいようと
プレーしながら どうすべきか 選手間で考え 修正して行く そういう事が出来ないと
代表というチームでプレーできない と思いますから。
が それにしてもだ 酷(こく)だったのは 西大伍。なんせ初の代表入りで スタメン
しかも 不慣れなシステムだ。「いったい 僕に何をどうせいっちゅうんですか?」 と
言いたくなったに違いない。が 言えるわけがない なんせ新人君だ。一番下っ端だ。
で 困ったダイゴは困ったまま試合に入っちゃったわけだ。本来なら 代表デビューは
謎のまま出場し 華麗なパスワークを披露し 果敢な攻め上がりと 強固な守備を見せ
「誰だ!あいつは!」 とサッカーファンが騒然となるはずだったのに。現実は厳しく
ガッチガチの緊張(本人談)の上 チョー困る というシチュエーションになったわけだ。
これ ダイゴさんの大誤算 と呼ばずして 何と呼ぶか!
ダジャレをただ言いたいだけちゃうか という疑いは ひとまず置いといて。
3-4-3という不慣れなシステムの右サイドに入った西大伍ですが 個人的には
このポジションに西が入るのは悪くないと思うんですよ。基本的には左右どちらかの
サイドが上り目でいて 反対側は守備のバランスを取る というL字型になればいいと
思います。で こうした形を取る場合の選考は SBとMFを兼ねたタイプが適してる
と思うんですね。そうやって考えると 今の代表の中では 西が適任と思いましたね。
ただ 実際はチーム全体で戸惑いがありましたし 西自身も積極性に欠けていました
その辺は今後の課題ですが 前半の30分過ぎから良くなった事でも分る様に 西は
プレーしながら修正が利く選手なんですね。こうした所は 回数を重ねれば重ねる程
改善されると思いますし その可能性を理解して 今後も呼んでほしいと思いますね。
個人的には 3-4-3の右じゃなく 4-3-3の中盤右に入れてほしいですが。
それともう一個 ダイゴさんの大誤算的な発見があったんですが。
試合後 ザッケローニの会見で 西について語ってまして
この インタビューの中で
「彼の魅力は “走力” である」
と言ってるんですね。正直 この文章を読んだ時は “?” と思ったんですよ。
西大伍を長く見てる我々にとって 西の武器が 「走力」 と言われてもピンと来ないん
じゃないですかね。高校時代やプロ初期はテクニック系で そこから体を作って
いつの間にかフィジカル系に変貌したってのはあります。けど決して速い方じゃない
走力を認められている というのが 不思議に思いましたね。で 考えましたよ。
ザッケローニの目が間違っているのか?それとも オレが見過ごしているのか?と。
で もう一度 西の動きに注目して見てみると。 なるほど。確かに走力がある。
西の場合 結構 チンタラしてる場面があるんですね。一気に縦行って センタリングを
上げるタイプと違って様子を見てる場面が多い。ですがそれ以上に 上下動が激しい
んですよ。守備では最終ラインに入って 微妙な場面では ボランチの位置まで行って
プレーをする チャンスには前のスペースへ走り込む。これらの上下動を何度でも
繰り返すんですね。このペルー戦では45分だけプレーでしたけど リーグ戦では
試合の終盤になっても その走力は衰える事なく 保ち続けています。
またプレーするエリアが縦だけじゃない事もあって 広範囲に渡って 効果的な走りが
必要になるのですが 西は走るコースや 入るべきポジションを考えながら的確に走り
続けています。こうした所を見ると 西の魅力に 「走力“も”ある」 と言えるわけです。
ただ それが本来の魅力じゃないですけどね。
西の代表デビューは いろいろ誤算もあって ほろ苦いものとなりましたが
西っていうのは これまでも そういうスタートから始まって来た選手であります
本人は 全くヘコたれてないでしょうし 虎視眈々と次を狙ってるでしょう。
これからの代表が ますます楽しみになりました。
こうなるとコパ・アメリカ辞退が非常に残念ですが 次のチェコ戦にも出場して
8月のドームに凱旋帰国して 9月からのW杯予選にも名を連ねて 代表定着を
目指してほしいですよ。そのためにも 頼みますよー ザッケローニさん。
そして 頼むよー大伍。今度は大誤算じゃないダイゴさんで お願いします!
■ 「西大伍代表デビュー戦」 という名のキリンカップ
日本 0-0 ペルー