厚別には いろんな 「ヒロ」 があった。
■その1 「2人のヒロ」
移籍にも様々なケースがありますが 徳島へ移籍した西嶋ヒロユキの場合 ちょっと
解せないものがありまして。同じJ2内 また クラブとしてもそれほど大きな差のない
徳島への移籍というのは 正直 どうなんだろと思いましたね。その辺は 本人の判断
ですし 家族の事や お金の事もあるでしょうから 良い悪いの話しじゃないんですが
チームの魅力として コンサドーレより徳島を取ったって事ですから サポーター感情
としては納得のいくものじゃなかったですね。ま そんなチンケな理由ではありますが
昇格のライバル という理由の他に 「徳島には勝ちたい」 と強く思ってましたよ。
というか 「札幌より徳島を選んだ 西嶋を後悔させてやれ」 と言うのが本音ですが。
その西嶋が 現状を後悔してるかどうか分りませんし まだ結果は先の話しですが
ガチガチの昇格ライバルである徳島より上に立ってるのは 少し気分が良いですね。
ただ 次 対戦する時はアウェイですから そこで白黒つけて キッチリ昇格の権利を
手に入れてほしいと思いますよ。その時こそ 西嶋に 「移んなきゃよかったなー」 と
思わせてやりたいですよ。まぁ札幌戦以外は活躍してほしいですけどね。
でもう一人のヒロ。現コンサドーレのヒロと言えば古田寛幸。実家が天ぷら屋のヒロ
ですよ。この前 古田のプレースタイルについて 「ドリブルを捨てろ!」 と書きまして
まだ若干ハタチの選手に 自分の武器を磨けってんならともかく 捨てろってのは
いかがなものかと思いましたよ ただ 早くに見切りを付けるのも 大事な事ですし
もったいなかったんですよ。古田の持つ可能性は絶大なもので いずれ かなり良い
選手になると確信しています。ですから 今 ひとつに固執するより もっと幅をヒロげて
人を活かしつつ 自分も活きるプレーをしてほしい と思った次第であります。
そんな素人のテキトーな話しを聞いてるわけもない古田ですが。ここ最近 何だか
プレースタイルが変わって来た様に思いますね。前は 止って 足下で貰って ドリブル
というプレーが多かったですが 今は動きながら貰い まずはパスを選択する。または
スピードを活かした裏への飛び出しや スペースへ走り込んでセンタリングorシュート
という形が増えました。この変化は 古田にとっても チームにとっても 効果的な変化
だと思いますね。古田のプレーは今 攻撃の効果的なアクセントになってますから。
今後 古田のプレーが確立して 連動性を築ければ強烈な武器になりますよ。
で 逆に ドリブル。この徳島戦の様な 動かない試合は古田のドリブルが有効だった
と思うんですよ。お互い動きが少なかったですから ドリブルで揺さぶりを掛けて
DFを動かせば もっとビッグチャンスが生まれたかと思います。まぁドリブル止めろ!
つったり ドリブルしろ!つったり 素人は勝手な事を言いますが 要は TPOですよ。
ドリブルを全部捨てるんじゃなくて ここって時に使えば より強力な武器になると
思うわけであります。そのバランスが取れれば 札幌のヒロは 本物になりますね。
決断を誤ったかもしれない徳島のヒロと 変化の決断を成功しつつある札幌のヒロ。
そんな新旧の 「ヒロ対決」 が 厚別のピッチにあって 密かに面白かったですよ。
■その2 「連戦の疲労」
コンサドーレは水曜夜の試合から 中2日。実質64時間後の試合であります。
幸い両方ともホームだったんで 移動の付加はなかったですが 疲れは残ってたと
思いますね。特にベルディ戦は 頭も体力も激しく消耗したでしょうから 回復は難し
かったと思います。そんな中で行われた 昇格争い天王山 と言える徳島戦。
正直 応援してるこっちもキツかったですよ ベルディ戦の疲れが残ってましたもん。
で 試合は やっぱり重かった ですね。
コンサドーレは疲れがある上に 負けたくない。徳島も 負けたくないから慎重に戦う。
両者 「負けたくない合戦」 の結果 どちらも動かない という重い試合になりました。
ただ コンサドーレはホームですから どこかで攻撃のピークをもって来るべきだったと
思いますね。相手の出方を見つつ 簡単に出て来ないと見たら 体力を温存しながら
どこかで一気に攻勢を掛ける。そんな試合運びを身に付ければ 最強ですけどね。
この試合 上原が調子良かったんで 縦のプレイゾーンだけじゃなく 流れの中から
ゴール前まで行って 中央でヘディングなんかしたら面白かったと思いましたよ。
でも失点ゼロで抑えましたし 昇格ライバルが相手と考えれば 引分も上等です。
まして この試合 最大の敵は 「疲労」 でしたから。動けない中でも 勝点を 拾う。
イイんじゃないすか いよいよ昇格争いしてるチーム “らしく” なって来たましたよ。
昨日はイベントもあったようで 疲れは加算されてるでしょうけど モチベーションも
テンションも高いでしょうし この1週間で疲れを取りつつ 気持ちは維持してほしいと
思います。この後のアウェイが非常に大事だと思いますね。
にしてもベルディ。こっちは疲労困憊なのに 札幌-鳥取のアウェイ連戦でも勢いは
衰えてないって凄いですよ。となれば 「疲労」 は分るけど 言い訳には出来ないか。
■その3 「HERO不在」
この試合 厚別の来客数は1万ちょっとだったとか。厚別に着いたのが1時5分前で
試合開始ギリギリだったんですが SBのアウェイ側も ほぼ満席状態でした
で 座席を探し回りまして やっとの事 端っこの方に席を見つけて座りましたよ。
あの込み様は 1万5千人近く入ってたように思いましたけどね。さすが昇格争いの
威力は絶大だなーと思いつつ たくさん入って嬉しい事は 嬉しかったんですが。
考えてみると このほとんどの方たちは 普段 あんまり来ない人たちなんですね
チーム状態によって来たり来なかったりする人たち。ま その性質の是非については
置いといて。これらの人たちを次も来るようにするためには 良い試合を見せなきゃ
ならない。いや 簡単な話し 点とって勝ちゃイイんすよ。それで喜ぶんだから。
その辺は ゴールが無かったんで 盛り上がる場面を作れなくて 残念でしたね。
そういう意味でのHERO(分りやすい象徴)不在は残念でした
が 今シーズンをちゃんと見てる 応援してる人達は この試合の意味が違うわけで。
昇格レースの終盤と捉えれば 「引分も良し」 とするわけです。その辺の捉え方が
ライト層とコア層で 随分違うだろうなーと思いましたね。まぁ最近 思うのは ライト層
という名の 薄情層 もしくは ちゃかり層の反応は 気にしなくてもイイんじゃないかと
思ってますけどね。それより 今いる5000のサポーターを 6000 7000人にする
っていうのが大事だと思ってます。薄情層は 次の谷で また去りますから。
とは思いつつも やっぱり点は取ってほしかったですよ。
この試合 1点取れれば勝てたでしょうし 何つっても ゴールシーンは盛り上がれます
Jリーグは興行でもありますから 「楽しい!」 って思わせる事も大事ですからね。
特にライトな方々には 次も来る動機になりますし 同じ引分でも1点は欲しかったな
と思いましたけどね。調子の良かった上原は惜しかったなぁ…。
満員のスタジアムも ヒーローは不在でしたが。
上原は なりそこなるも好調をアピールしましたし 櫛引は日に日に頼もしくなってます
古田が復調の兆しを見せ 岡本も前節2ゴールの活躍。次のヒーロー候補は 続々と
控えてます。また この試合デビューを果たした 後ろなのに前君も今後楽しみですし
個人的に注目してる榊君も 近々見れるんじゃないかと期待しております。
出て行く選手がいる反面 次の層も着々と準備が整って 新陳代謝も出来ています
イイんじゃないですか 今のコンサドーレ。 J1に上ってからの可能性も感じますしね
だからこそ 何としても この昇格レースに勝ち残りたいですよ。いや 昇格しましょう。
■ 昇格争い天王山 第1弾
札幌 0-0 徳島
次 こそは 勝つ。