昨日の朝 なに気にテレビのチャンネル替えたら コンサドーレユースの特集をやって
たんですよ。 「D!アンビシャス」 ってやつ。見ました?知らなかったもんだから
20分ぐらい経ってからのを見たんですが U-18監督・四方田氏を中心に ユースの
強さに迫るっていうものでした。ま 迫るっても 戦術や指導法に迫ったものじゃなくて
練習風景や選手紹介の内容でしたが。ただ コンサドーレのアカデミーは全国的にも
強豪ですし 今年は5人もの選手がトップ昇格したりして かなり優秀ですからね
こうして道内の人にアピールしてくれるのは ありがたいと思いつつ見ておりました。
ただ残念な事に最初の20分を見てませんから おそらくやったであろう “寮生活”や
“ユース選手の素顔” なんかを どうしても見たくて ネットで探しましたよ。しかし便利
ですね YouTube。誰が載っけてくれてるのか分りませんが あるんですからね。
で 深夜 こっそり見ましたよ ユースっ子たちの素顔を YouTube の
こ れ で。
いづれ 海外で プレーしたい
今年トップ昇格したDF奈良竜樹が そう言っていました。今 多くの日本人が海外で
プレーしてるし 自分もやってみたいと。18歳の選手が こういう目標や夢を持つのは
大事だと思いますね。プロになる事が目標ではなくて プロになって どうなりたいかと
具体的な目標を持つ事が大事ですから。ただ反面 ユース出身者が 「海外が目標」
とするのは 若干 寂しいものがあります。ここで生まれ育って ここで終える そうした
選手も もっともっと出て来てほしいと思いますよ。特にユース出身者は我々にとって
特別な存在ですし 「クラブにとっても生命線」 と言える存在ですからね。
で 奈良の海外志向について ちょっと思った事があるのですが。
土曜の夜 テレビで 奥寺氏のインタビューがあって たまたま見てたんですよ
番組の中で 「日本人DFは海外で成功しますか?」 という問いに対し 奥寺氏は
「ダメでしょうね」 とキッパリ言ってたんですね。何かショックでしたが その理由は
「当りが弱い」 と。
ストッパーがボールを獲りに行かない というのが 日本人DFの弱点と言ってました
確かに 日本人DFの守備は 「守備のための守備」 が基本だと思うんですよ
例えば相手に攻め込まれた時 慎重か積極か を選ぶとすれば DFは慎重を選ぶ
軽はずみに獲りに行かず リトリートしながら 相手の出方を見て対応する
こうした考え方が主流なんですね。また 日本人の特性としても 慎重または組織で
対応する というのが合っていますから 適正としても合っている と言えるわけです。
ただ こうした考え方やプレースタイルで育った選手が 海外に行った時 同じ対応で
通用するか と言えば 奥寺氏の言う 「ダメでしょうね」 になるんじゃないでしょうか。
奥寺氏がプレーしたドイツは 日本人の感覚と近く 勤勉で慎重なスタイルの国で
そのドイツでも 守備に関しては 強さ・積極性が大事だったんですね。相手選手が
ボールを持ったなら どう奪うか どこで当りに行くか それらが優先されてるわけです
慎重・リトリートが優先の日本と 考え方の根本が違ってるんですから 皮膚感覚で
「通用しない」 と思えるんでしょうね。また奥寺氏は加えて こうも言ってました。
「日本人の攻撃的選手が活躍するは DFの対応が弱いから」 と。
確かに 攻撃の選手は ある程度のスペースをくれて 自由にプレーが出来れば
個力を発揮できるんですね。それも 子供の頃からずっとそうした環境だと 力もつく
でしょうし 自信も持つと思います。結果的に言えば DFがFWを育ててる わけです。
そんな話しに 妙に納得しながらも 何か変なところもあるなぁと思いましたよ。
南アフリカW杯では 日本の守備の組織力が発揮されて 決勝T進出を果たしたわけ
ですが 組織力は高くても 個力では通用しない という矛盾もあるわけですから。
奈良が海外で通用するかどうか 分りません。ただ クレバーな選手ですし 1対1の
意識も強く持ってると思います。ですからは 素地は面白いと思いますね。
ただその根本は あくまでも 「日本人特有のもの」 ですから 難しいとも思います。
また それは奈良だけじゃなく 「日本が作り上げている環境」 ですから 日本人DF
全てに言えるわけです。例えば今 教わってる指導者に 海外の感覚はあるか?とか
欧州では こう対応するのがセオリーだとか 海外なら相手の選手は こう来るとか
そういうものを知ってて 更に 守備のための守備じゃなく 積極的な守備を教えられる
指導者がいるか という事が大きな課題だと思いますね。特にアカデミーは指導力が
選手の能力を築くものですから 今後は 指導者こそ海外へ行くべきだと思いますよ。
ま 堅い話はあれですが 「D!アンビシャス」 は面白かったですよ。
久々に しまふく寮の様子も見れました。寮母さんへのインタビューもありましたし
トレーナー&スエット姿の寮監も出ましたし 四方田監督の「いきなり部屋チェック!」
では ガクガクしてる榊がチャーミーでした。また アカデミー各監督の会議では
「日本人選手は全部 アカデミー出身者が目標」
と 力強い言葉もありました。それは コンサドーレ指導者だけの夢じゃなく Jリーグ
全ての目標でもあります。そこへ向かって着実に進んでる事が誇らしかったですよ。
育成は 理想だけで可能になるものじゃなく また 選手や指導者の力だけでもなく
予算や あらゆる人たちの理解・尽力のもと 時間を掛けて徐々に結実するものです。
04年から どれだけ総予算が少なかろうと 育成にだけは譲らなかった信念が
今 ここで ようやく 形になり出したのだと思います。その事への理解と応援・支援は
これからも 僕らが一番 大事にするべきものじゃないかと思いましたね。
いずれ必ず出てくる いやもしかしたら もうすぐ出てくるかもしれない
「海外で活躍するコンサドーレアカデミー出身者」 を 楽しみにしたい と思います。