猫の歯って生え変わるんですよ。人間と同じ様に乳歯から永久歯へ変わるんですが
この生え変わり方が面白いんですね。人間の子供だと まず抜けるじゃないですか
前歯がポコッと抜けて 暫らくしてから永久歯が生える。だけど猫は違うんですね。
乳歯の横に小さな永久歯らしきものが出て来て 気づけば生え変わってるんですよ。
ウチの愛猫ルルが ちょうどその時期で 昨日見たら 3本目が生え変わってました。
一応 本を読んで生え変わる事は知ってましたが いざ その時が来ると なんつうか
嬉しいもんですな。 おぉ!大人になって来たー …みたいな ね。親心なんすかね。
で この生え変わりで興味深いのは 順番に行くって事なんですよ。ルルの場合は
最初 左下の牙で 次に右下の牙 そして左上の牙と順番に生え変わってました。
考えてみれば猫は野生動物だから 牙が1本無くなっただけで死活問題なんですね
攻撃力を一気に失いますし 食うのも不便する。野生の動物がそうなったら命に関り
ますからね そうならないために 乳歯が抜けると同時に永久歯が生える仕組みに
なってるんでしょうね。しかも それが1本づつ 時間を掛けて生え変わる と。
生命を危険に晒さないよう 準備をしつつ 順番通りに進む。まさに 歯が命ですよ。
そういうのを間近で見ながら なるほどなー 凄いなーと感心しておりました。
愛猫の口をガッっと開け ニヤニヤしながら 生命の神秘を感ずる今日この頃っす。
■ 札幌 1-2 浦和
レッズ戦から かなり経ってしまいましたが もちろん行きましたよ ドーム。
なかなか勝てないですねぇ。良い試合してますし もう少しな感じもするのですが
この 「もう少し」 が結構 大きな差にも思います。それをどう埋めるかが問題ですよ。
試合を見てて面白かったのが 浦和・阿部の動きでしたね。ボランチとアンカーを
併用した動き と言うか 浦和の攻撃力を活かすには リスクマネジメントを取らないと
ならないのですが 阿部がその役割をこなす事で 攻撃の機能を生んでいました。
槇野が上れるのも 阿部が最終ラインに入り 鈴木・平川が中盤をフォローするという
動きが一瞬で出来ていたからなんですね。その動きや判断力はさすがでしたよ。
で こうした阿部の働きは 単にチームをスムーズに動かすだけじゃなく 若い選手が
自然に伸びて行ける働きでもあると思うんですね。例えばこの試合に出てた矢島や
出ませんでしたが 原口・濱田・山田(直)らは 阿部の存在によって より攻撃に専念
できますし それによって成長もできると思うんですよ。そういう事でも 阿部の加入は
絶大な力になってましたし 監督も 阿部の存在に助かってると思いましたね。
ただ 浦和全体の動きとしては まだまだスムーズじゃなく これから2~3年掛けて
ペトロビッチのサッカーが熟成されるのだと思います。時間が掛かる作業ですから
今後は我慢が必要でしょうし 躓いた時でも信じられるかどうか だと思いますね。
一方のコンサドーレは 「悪くはない」 と思うんですよ。選手は精一杯やってますし
手も足も出ないわけじゃない。今回も先制し 何度もチャンスは作れてる けど負ける
特に山本は 先制ゴールをして 逆転負け というのを連続で喰らってますからね
これ 3度目があったらヤバいですよ もし次も 「山本先制→逆転される→負け」 に
なったら ヤバいどころじゃない 呪いですよ 東原さんのブログ以上の恐怖になります
山本が決めそうになったら スタジアムが 「やめてー!」 とかね そりゃ悲惨ですよ。
そうさせないためにも早く 「山本ゴール=勝利」 にしてやらないと と思いますです。
残念だったのは同点にされた場面でしたね。失点の形が神戸戦と同じでしたから。
神戸戦の2失点もそうですが 相手サイドからのセンタリングに対し 遠くのサイドが
ガラ空きになってるんですね。SBが中に絞込み過ぎてるのも一因ですが もっと
問題は 意識だと思うんですよ。サイドからの攻撃に対し ほぼ全員がボールだけに
意識が行ってるんですね。で 選手の配置が ニアと中央に固まってる。となれば
相手は遠いサイドを突いて来るわけですよ。柏木のゴールはトラップが見事で
そこはJ1の力だなと思いつつも 同じ形の失点が続く様では それはミスじゃなく
「弱点」 ですからね。早くこの弱点を改善して 考えながらの守備をしてほしいと
思いますよ。それと2失点目のFKは… あれはしょうがないっす 柏木 好調だもの。
厳しい戦いが続くだろう と予想は出来てたものの こうやって勝てないとツラいっすね
特にホームでの逆転負けはコタえました。ただ 何も得るものがなかったかと言えば
そうじゃなく。内容も悪くなかったですし 闘ってました。 それと 後半投入の榊。
この榊や若い選手こそが 「コンサドーレの可能性」 であります。
コンサドーレが逆転された時 誰が交代で入るか予想したんですけど 「榊を出せ!」
と思ったんですね。厳しい事を言うと他の選手では力が足りません。向うの控えには
マルシオやポポがいて こっちは大島やキリノ。どう見ても見劣りするわけですよ
特に大島が切り札になるようじゃ厳しく 相手の予想を上回るプレーが無かったら
逆転が可能になるとは思いませんでした。ただ1つ 可能性を求めるとしたら
「榊の突破」 でした。
まだ未知数な榊を投入して 大胆な突破をさせる。それに浦和が動揺すれば隙が
生まれる。そこを突いて同点・逆転をする。それが唯一の可能性だと思いましたね。
実際 榊が最初に投入されて 積極的な突破も見せたのですが 結果は願い通りに
なりませんでした。ただ それで良かったんですよ。結果が出る出ないは別として
可能性を探る上で 正しい決断だったと思います。また こうした考え方は1試合の
起用法だけじゃなく 「コンサドーレの可能性」 として捉えるべきだと思うんですね。
例えば今の戦力で 相手と真正面で戦った時 勝ち切るのは厳しいと思うんですよ
ほとんどの選手の力量は計られてますし 余程好調じゃない限り 対応されます。
じゃこの戦力差をどうやって埋めるかっていうと 補強では無理がありますから
何かで補うしかない。その補うものが 「未知数の伸び代」 なんですね。
古田や三上や荒野 そして榊の持ってる伸び代こそが 戦力差を埋める唯一の手段
だと思っています。彼らが このJ1で臆す事なく勝負して グイグイ伸びたなら
選手力の差は自然と埋まりますし 目標のJ1残留や定着が可能になるわけです。
ですから 榊には遠慮なく行け!と。 全部 勝負せよ!と 思いますね。
幸い今のコンサドーレは 河合を初め山本や高木など フォローしてくれる選手が
多くいますから 若い選手たちは遠慮せず ガンガン行ってほしいと思いますよ
また それがコンサドーレの可能性でもありますからね。そう理解してほしいですよ。
猫の歯は 抜けてから生えて来るものではありませんでした。
乳歯の横から小さな永久歯を覗かせ 準備が出来てから 生え変わるのであります。
それは 生命を危機に晒さない自然な行為であり 正しい成長でもあると思いました。
コンサドーレも今 正しい成長過程にあると思います。
アカデミーを強化し ユースから多くの選手を上げる。経験豊富な選手たちが彼らを
バックアップし 成長させる。そうした自然の流れが チームの中で出来始めました。
ゴンちゃんが引っ張ってくれる 河合が背中を押し 前俊がチャンスを作ってくれる
ノースも高木も山本も 若い選手のフォローを黙々とやってくれています。
であれば 今は甘えて。自分の成長だけを考えて プレーしてほしいと思いますね。
今のコンサドーレは その準備が出来ています。次の歯を伸ばす準備が。
だから 行け 榊! 君らが 「永久歯」 なんだから。