アウェイの厳しさも
ガチガチの緊張感も
クソ審判も
それでも 戦う心も
失意も 希望も
全部まとめて
これぞ サッカー!
■ W杯最終予選 オーストラリア 1-1 日本
正直 1・2戦はつまんなかったんですよ。大差で勝つとか 相手のシュートが1本とか
そんなもん最終予選じゃないでしょ。もっとギリギリの戦いが見たかったですし もし
見れるとしたら このアウェイ・オーストラリア戦でしょうから 楽しみにしてたんですよ。
で 試合は 面白かったですね。本当に面白かった。あの完全アウェイの中でも
日本らしい俊敏なパスサッカーをやってましたし 闘う気持ちも持ち続けていました。
見てるだけでアドレナリンが出まくる 「これぞ サッカー!」 って感じでしたね。
オーストラリアのフィジカルはアジアの質と全く違うもので もし国内選手だけだったら
これまでと同じく 威圧負けしたと思います。ですが 本田が日本を変えましたね。
体躯の差は変わらないとしても 全く怯(ひる)まず 堂々と立ち向かい 競り勝つ
そうした選手が1人いるだけで 全員が 「俺もやれる」と思えるんじゃないでしょうか。
ドイツW杯以降の本田は これまでの日本人には達し得なかった領域にいますよ。
で 昨日 もう1人目立ったのは やっぱり審判ですね。正直オレも 「クソ審判!」 と
思いますよ。Jリーグでもよく見ますが 退場をPKで相殺するとか 細かいファールは
ホームにして 大きい制裁はアウェイに与えるとか その度に 試合壊すんじゃねぇ!
と審判に激怒しますが 「それもまたサッカーなんだよな」 と思ったりもしますね。
ぶっちゃけて サッカーは汚い所もありますから。僕らは常にクリーンを望みますが
プライドや栄誉や経済まで懸かったりして 影響力の大きさが尋常じゃないですから
レフリングに色がつくのもサッカーかなと思ってます。といって 昨日の判定が当然
とは思いませんが あの理不尽さも含めて シビれるような面白さがありました。
それと EURO。高齢化が加速し キツい戦いを強(し)いられている オレです。
1時からの試合は何とか見れてるんですが 3時半からのは ほぼ全滅っす(涙
それでも見応えのある試合がたくさんあって やっぱりやめられませんね。
イタリアvsスペインは イタリアが蘇ったって感じでしたし フランスvsイングランドは
イングランドの守備が まるでJ2のような それでいて重厚な試合にシビれました。
それと ウクライナvsスウェーデン。シェフチェンコvsイブラヒモビッチの闘いは想像を
遥か超えた激闘でした。互いの意地とプライドが火花散るほどぶつかってましたね。
昨日からグループリーグ2戦目が始まったんですが これまでの所 各チーム慎重な
戦いが目立って スペクタクルなサッカーは そう見られないんですよ。ただ そういう
慎重な戦いが 重さを持つと言うか 本気度を示してますし 漂う深さみたいなものが
EUROの面白さだと思いますね。一見 つまらなそうに見える試合も その重厚感が
「これぞ サッカー!」 と思わせてくれています。お祭りじゃない本気の闘いですよ。
そして コンサドーレ。 っていうか 榊!ナビスコ・神戸戦のゴール 良かったですねー
自分で与えたPKを 自分で取り返した。それも 2失点目でチームは どん底の状態
だったと思うんですよ。そこからの一撃は 色んなものを齎(もたら)したと思います。
例えば 勇気。今日もダメか と選手もサポーターも 心が折れ掛けたかと思います
そんなどん底で 訪れたチャンスに榊は決めた と。その 多くの人に与えた勇気は
絶大ですし 結果それが岡本の同点ゴールを生んだのだと思います。
それと 粘り。榊はシュートを打ってからも ボールから目を離さなかったんですね。
相手DFも寄せていましたし 打つのが精一杯な中 打ったシュートから目を離さず
ゴールだけを狙っていました。その執念が あのゴールになったわけです。
また今年のチームに足りなかった粘り強さが あの試合で出ましたから それもまた
榊のゴールが生んだ産物と言えます。たった1つのゴールが 試合を変えましたし
今後のチームに大きな力を与えたはずです。多分 流れが変わりますよ これから。
それがサッカーですから。2ヶ月したら言いますよ 「これぞ サッカー!」 だと。
と言う事で 頭の整理もつかないままサッカーを見まくってます。色んな意味で大変
ですが こういう期間を経て 残ったものが自分の財産になってると思いますね。
W杯予選の厳しさも EUROの重さも 本田の強さも シェフチェンコのヘディングも
榊のゴールも 「これぞ サッカー!」 というシーンは すでに深く刻まれました。
まぁ僅か1週間で もはや心身ボロボロですが それでも蹴馬鹿な日々は続きます。