日曜のガンバ戦 行って来ましたよ。
ドームに着いたのは開始1時間前だったのですが 入場列はまだ長かったですし
当日券売り場にも たくさんの人が並んでました。対戦相手がガンバとなると
こんなに人が来るんだな と思いつつ。 「そんなもんかなぁ・・・」 と ね。
■ 札幌 1-3 G大阪
試合はひと言で言えば 力負けですね。それはコンサドーレの力がどうこうじゃなく
「資金力差=戦力差」 っていうのは 確かにそうなんだなーって感じです。
ただ 去年は歯が立たないどころか戦う以前の問題だったのですが
この試合では それなりに組み合えた分 ガンバの力も見えたような気がします。
特に遠藤・今野のWボランチは 2人のバランス・ポジション・役割と 全て高い質で
構成されていて 最終ラインを高く保てる理由になってました。さすが代表ですよ。
コンサドーレも決して悪かったわけじゃなく シュートはいつもより打ってましたし
カウンターやセットプレーでは 本当に惜しい場面が何回かありましたからね。
宮澤が最後の最後に決めてくれた時は まさに胸のすく思いでしたよ。
で この試合 2つ確認したい事があって 家に帰ってからすぐ録画を見ました。
1つは 「ガンバの3点目が オフサイドか否か」
オフサイドの旗が上がってたにも関わらず ゴールが認められた場面であります。
この時 ちょうど真横の位置になる所で見てたのですが 副審は岩下がヘディング
した瞬間にフラッグを上げたんですね。ただ 現地で見てる限り その前の段階
FKを蹴った瞬間に 多分レアンドロだと思いますが オフサイドのように見えました
で 主審がすぐに副審の所へ駆け寄って 何やら確認してたんですね。
まぁこっちとしてみれば オフサイドはオフサイドだからどっちでもいいや みたいに
思ってたのですが 結局 オフサイドの判定は認められず ガンバのゴールに。
まー納得できませんでしたね。家に帰ってますはこの場面を確認しましたよ。
で 確認したところ 主審の判断・行動は正しかったですね。
岩下のゴールは コンサドーレのクリアボールですから オフサイドではなく。
そこは良いんですよ。現地でも じゃないかなーと思ってましたから。
ただ もし副審が 「オフサイドはレアンドロの所」 と言ったなら ゴールは認められ
なかったと思いますね。横のラインを見るのは副審ですし 権限もありますから。
おそらく主審も その事を確認しに行ったと思うんですよ。岩下以外の所で
反則もしくはオフサイドがあったかを。だけど副審は岩下の所と言った
だからオフサイドは認められなかった という事だと思います。
でまたこの一連の判定は 何かが覆ったわけじゃなく 最初から主審はゴールを
認めてたんですね 副審の主張を確認しただけで 単に副審のミスでしたから。
まぁしょうがないですよ ウチのクリアボールが甘かったですからね。
そして もう1つは 松本と古田のケガ。
2人のケガが どんな場面で起こったのか 確認のため録画を見ました。
松本の方は現地で見ながら よく分からなかったのですが 空中戦の着地で
足をグネったようですね。担架で運ばれる様子から 相当な痛みがあったように
思われます。ここまで緊張の連続だったでしょうから 少し休んで 焦らずしっかり
治してほしいと思います。落ち着いて 外から試合を見る良い機会になりますよ。
そして 古田。 半月板損傷で手術するんですね。
古田が痛めた場面は 近かったためハッキリ見えました。シュートブロックした
左足を抱えたまま しばらく動かず 立ち上がったものの 歩くのも辛そうでした。
ただ 本人としてはプレーを続けたかったと思います。その直前のカウンターでは
スピードあるドリブルを見せてましたし コンディションは良かったでしょうから。
が、古田が2度目に倒れたのは その直後でした。その時の接触は激しくなかった
のですが 最初に痛めたのが大きかったようで もう歩けない状態でしたね。
それでも まだプレーを続けようする古田。
そこには単なる根性論ではなく 様々な理由があったと思います。
1つは 単に交代の準備が出来てなかった事。交代で入った古田の負傷ですから
アクシデントに対する準備まで出来てるはずもなく。また ホームで 0-2の後半
という状況なら 1人少なくなるリスクは 避けたいと思ったかもしれません。
もう1つは コンディション。先にも書いたように 古田のコンディションは良かったと
思います。それだけに まだ下がりたくないと思ったんじゃないでしょうか。
気持ちや感性は好調なのに足が動かない。そんなジレンマがあったと思いますね
ただ 山瀬の時もそうですが 好調の時こそが 危険なんですよね。
それと ケガを認めたくない気持ち。
多分 スポーツ選手は皆 そうだと思うのですが 大きなケガをした時には
ヤバいという気持ちと これぐらい大丈夫という気持ちが 交差すると思いますね。
心のどこかでは大きなケガだと分かっていても そのケガを自分自身で認めたなら
その時点でピッチには居られなくなる だけど認めなければ自分はケガ人じゃない
そんな葛藤があると思うんですよ。そうした誤魔化しと現実に引き戻す痛みが
選手の中で交差しながら だけど これはダメだと自覚した時 心まで崩れる と
思いますね。だから古田が足を引き摺りながらもプレーし 退場して行く時
ユニフォームで顔を覆っていたのだろうと思います。
我々には その葛藤や恐怖や失意が どれくらい大きいものか分かりませんが
サッカーが自分の仕事であり 生活や家族や自分のアイデンティティまでも
懸かってる以上 少しばかりは汲み取ってあげられるものがあります。
ここまでは他の選手にも起こりうる状態や内面の事ですが 古田の場合 もう1つ。
「海外を目指してる」 というのがあります。あのケガをした瞬間に そんな感情が
あったか分かりませんし そこまで深読みをしなくてもいいのでしょうが。
ただ海外でのプレーを明確に意識してる以上 「ケガ=夢の挫折 もしくは 遠のく」
というのがあると思います。自分を売り込む上でも 自分自身が商品ですし
ケガをしてしまったら 全てが消えてしまうのは 当然分かっていたと思います。
そんな意識が 更に強く ケガを認めさせなかったんじゃないかと思うんですよ。
もっと言えば そこには少なからず 焦りがあって。海外云々を言う前に
自分はスタメンではなく ここまでは確かな成果も出していない。そうした焦りが
大きなケガだと分かっていながらも プレーを続けさせたと思いますね。
そうやって考えると 海外を目指すのは決して悪い事じゃないですが もしそこに
無理が生じるなら 本人は冷静にならなきゃならないですし 周りも煽るような事は
すべきじゃないと思いますけどね。夢が不幸を生んじゃダメですよ。
古田のケガは 決して悪質なファールで起きたものじゃなく。
不運が重なったもので だけど それはどの選手にも起こりうるものでした。
また 無理をして立ち上がって その後 もし走らなければ ここまでの大きなケガに
ならなかったかもしれません ですが 古田はピッチに居たし 立っていました。
現地で 「古田 立つな 出ろ!」 と叫びましたが そんな声は届くはずもなく。
3度目に倒れた時は 遠藤のパスで古田の所を突かれ 走らざるを得なくなり
最後は 膝から下が崩れ落ちるように 倒れ込んでいました。
古田がラインの外に出なかった事 遠藤がそこを突いた事
自分には分かる気がします。またプロならば そうするべきなのでしょう。
ただ 選手が倒れ込む姿は 出来るなら もう二度と見たくないですね。