地域性とサッカーには、深い関連性がある。 はずだ。
■ 山形 0-1 札幌
山形との対戦は6年ぶりらしく へーそうなんだーと思っておりました。
そんな山形との対戦は 岡本のゴールを守り切って 0-1の勝利。良かった。
この試合もまたケガ人が出ましたし 終盤はガス欠で走れない選手が何人もいて
ヒヤヒヤして見てましたが 何とか連勝
(アウェイでだけど) できて良かったですよ。
今は毎試合 限界まで戦いながら チームの伸び代を伸ばして行く時でしょうから
こういう勝ち方で良いと思いますね。体力の配分とかは これからですよ。
で 対戦相手の山形。久しぶりに見たのですが 何か淡泊になった気がしました。
山形と言えば 粘り強いチームという印象でしたが 昨日の山形は球際も淡泊で
試合そのものもアッサリしてましたね。その辺は たまたまそうなっただけなのか
それとも 今チームを変えようとして その弊害があるのか よく分からないですが
山形にとっては 「らしくない試合」 だったと思います。あの淡泊な感じは。
北国のサッカーは まず 「粘り強さが必要」 だと思うんですよ。
雪という大きな障害がある地域では どうしても弱者の立場になるわけで
となれば必然的に押される試合が多いでしょうし 先に失点してしまう展開も
多くなるわけです。そんな時でも 精神的に崩れず 同点または勝利を目指すには
忍耐力が必須になると思うんですね。むしろそれが無きゃ始まらないと言うか。
そうした忍耐力では JリーグNo1だと思っていた山形が 淡泊な戦いをする
何かそれが残念と言うか 大事なものを失くしてるような気にさえなりましたね。
地域性と そこで行われるサッカーには深い関わりある
そう思うんですよ。暖かい地方では どこかラテン系のノリがあるでしょうし
北国には北国特有の性質があるわけで そうした風土や地域性を加味した上で
サッカーのスタイルが作られるんじゃないかと思ってますね。逆に言えば
地域性を無視したサッカーは サポーターに受け入れてもらえないと思うんですよ
だって 地域に根差してないわけですからね 。だから監督になった人は
まずその地域性や風土を知ってから サッカーを構築しなきゃならないわけです。
そういう意味で 今のコンサドーレは 深く地域性を理解してると思うんですよ。
社長・GM・監督は北海道をよく知ってる人間ですし 多くの選手は北海道出身で
他の選手も生え抜き または在籍が長い選手という構成になっています。
組織としては これ以上ないほど 地域に根差したものになってるんですね
その点については Jリーグのどのチームより誇るべきものと思っています。
ただ サッカーとしては まだコンサドーレの特長が見えてないんですね。
以前の山形の粘り強さや 鳥栖の勝ち気 岡山の純朴さ などは地域性から
生み出されたもので そういうものは簡単に失わない強さだと思うんですよ。
監督が代わろうと 社長やGMが代わろうと 地域性から生まれたものは変わらず
コンサドーレにも そうした強さが必要なのかなと思いますね。
例えば戦い方も 何か特有のものを持って それが発揮されたなら 良い試合で
発揮されなかったら 例え勝ったとしても サポーターは納得しないみたいな。
また勝ち方も 特有のパターンみたいなものを持てると良いなと思いますね
例えば相手のシュート場面では 必ず体を投げ出して守るとか 残り10分で
1点勝ってたなら まず勝てるとか 何か1つ強みを持ってほしいですよ
ただしそのバックボーンには 必ず地域性が含まれている事が重要ですが。
今回の山形戦。正直言えば 「なんとなく勝った」 っていう印象があります。
素晴らしいサッカーをしたわけじゃないですし 凄いプレーがあったわけじゃなく。
山形の淡泊さに助けられながら そこそこ攻撃し そこそこ守ったという印象です。
ただ この 「なんとなく勝つ」 っていうのが 今のコンサドーレかなと思いますね
まだハッキリしたスタイルが確立されてないながらも 個々が やれる事をやる。
誰か1人が際立つんじゃなく 全員で戦い 全員で守る。そういう戦い方だからこそ
なんとなく勝ったように見えたと思います。昔の外国人だけが際立ってた時と違い
目立たないファインプレーがいくつもあって勝利する 今はそんな感じですからね。
という事で 今季2度目の連勝をしたコンサドーレですが。 次ですよ 次。
これから もっと地域に応援してもらうために ホームの勝利が必要なのです。
選手はそれを十分承知してるようですし だからこそ力が入り過ぎるんでしょうけど
力が入り過ぎようが ダラダラに抜けてようが まずはホームで勝ちましょう。
なんとなくでも 何でもいいから とにかくホームで勝ってくれ。 頼むよ。
←これ本音。