コンサドーレは 好調な今こそ、確かな力をつけるべき。
さて サザン復活まで あと1週間と1日に迫ってまいりました。
そんな今サザンファンの間で話題になってるのが 「何を歌うか?」 って事ですよ。
今回 5年の活動休止を経て ツアーが始まるのですが そこでどんな曲を歌うか
あれだろうか これだろろうか とサザンファンは悶絶してるわけであります。
で 休止中は当然 アルバムを出してないですから 必然的に “過去の楽曲” が
ほとんどを占める けど過去ったって35年ですからね しかもヒット曲が多いときた
こうなると ファンとは言え 何を歌うか 全く予測がつかないんですよ。
個人的には 歌ってほしい曲はたくさんあって DJコービーとか よどみ萎えとか
アルバムの中の楽曲が好きですし そういう曲を散りばめてほしいと思ってますよ
ただほんと分からない。ヒット曲が中心かもしないし 珍しい曲をやるかもしれない
何が出るか分からない中で 当日 驚きながら楽しみたい と思いますね。
で サザンの数々あるヒット曲の中 なぜか あまり歌わないが曲があるんですよ。
「気分しだいで責めないで」
この曲 デビューの 「勝手にシンドバット」 に次ぐ 2枚目のシングルなのですが
なぜだか テレビでもラジオでもコンサートでも ほとんど歌わないんですよ。
で おそらく その理由は “桑田佳祐が嫌がった” からだと思うんですね。
「気分しだいで~」 が発売された当時は デビューから数曲 同じ路線を続ける
というのが音楽業界のパターンで 多くの人が その方法で売れていました。
サザンも 「勝手に~」 のサンバ調ロックでデビューして それがある程度ヒットして
2曲目も同じ路線を求められたと思うんですね。ただ 桑田佳祐には疑問があった
自分たちがやりたいのは もっと幅広い音楽であって 求められたものだけを作る
という事に抵抗があったかと思います。が 要求に対し提供するのもプロの仕事。
そんな葛藤の中で作られたのが 「気分しだいで責めないで」 だったわけです。
ゆえに。 桑田佳祐にとって この 「気分しだいで責めないで」 という楽曲は
“作らされてる感” と “プロ意識の芽生え” が入り混じった 複雑な一曲だった
と思いますね。その苦さがあって 長い間 歌うのを嫌がったんじゃないでしょうか。
ちなみに そんな苦悩の果て 作られた次の曲が 「いとしのエリー」 であります。
そして いきなり コンサドーレ。
只今 絶賛好調中で 順位もグイグイ上がって8位のコンサドーレであります。
今季は10代多数 ケガ人多数の中 よくここまで来たなーと思いますよ。
やってる選手たちは 今 苦悩なんてないでしょうし サッカーが楽しいだろうし
乗りに乗った J2の中で 最も勢いのあるチームじゃないですかね。
特に勢いがあるのは “攻撃陣”。ここ2試合で7得点ですからね。開幕序盤は
追加点が取れなくて ウンウン唸ってたのが 嘘のような好調ぶりであります。
で この好調の理由を探すと。 1つは 内村・三上のコンディションですかね。
2人ともケガを抱えた選手でしたが ここの所 コンディションが上がって来たようで
内村は献身的な働きと走量が増えて 三上は機能性・連動性を高めています。
トップの選手が好調だとチームが活性しますからね。2人の好調が大きいですよ。
それと上原。とにかく今年の上原は良い。上がったら必ず効果的なプレーしますし
相手を怖がらせて 引かせる効果を生んでます。更に前節は 右の日高も良くて
両SBの好調さが 攻撃に勢いをつけてると思いますね。 で こうなって来ると
勢いはドンドン増して 点もジャンジャン取れるんじゃないかって期待するわけです
ただ “攻撃は水もの” ですからね。
前節 多く点を取ったからって 次も取れるとは限らない。次も好調だと限らない
のが攻撃であります。その辺は期待と客観の両面で見るべきかなと思いますね。
思うに “好調と実力は別物” だと思うんですよ。 選手にはバイオリズムがあって
バイオリズムが良い時は 実力以上のプレーが出来るでしょうし 逆に悪い時は
普通の事さえ出来ない。特に攻撃は 好不調の差がハッキリ出てしまうわけです。
例えば前節の “日高・クロス→内村・ゴール” は 集中力やキレ 走力や感性など
あらゆるものが合致して生まれたものだから 毎試合は期待できないわけです。
いわば 「偶然じゃないけど 実力でもない」 そんなゴールだったかと思います。
ただ 二度と見れないか?ったら 違うわけですよ。あれをコンスタントにするには
実力を上げればいい。
それは簡単じゃないですが この好調な時こそ 実力を上げるチャンスであります。
例えば何度も練習して コンビネーションを高めるのも大事だろうし 例えば個人で
良かった時のフィーリングを忘れないようすべきだろうし もし今も維持してるなら
更に研ぎ澄ます努力をすべき時かなと思いますね。好調は いつまでも続かない
ですから 今の感覚をいかに残すかが もの凄く重要だと思いますね。
どんなゴールも “たまたま上手くいった” じゃ実力にならない。
攻撃は水ものですが 水を泥にするのも 土に変えるのも 自分次第ですから
気分しだいで攻めないで 今の好調を実力に変えてほしいと思います。
サザンは好調なデビューのまま 2曲目 「気分しだいで責めないで」 を出しました
そこで起こった苦悩。このまま勢いだけで行くのか それとも自分らしさを出すのか
そんな苦悩があったと思います。ザ・ベストテンで桑田佳祐がこの曲を歌いながら
「ノイローゼ ノイローゼ」 と連呼してたのを 強烈に憶えていますよ。
そんな凄まじい葛藤の末 絞り出した3曲目が 「いとしのエリー」 でした。
今 思えば エリーがサザンを変えたのではなく この 「気分しだいで~」 が変えた
正確には 気分しだいでを歌ってる時の苦悩が サザンを作ったのだと思います。
勢いだけで行くか否か その選択に迫られた時 苦しい方を選んだわけです
そうして サザンは 勢いを実力に変えたのです。
好調や勢いは大事な事ですが けれども それは長く続くものじゃなく。
じゃどうやって 勢いを実力に変えて行くのか? そこに苦悩があると思います。
コンサドーレも この好調な時こそ 少しの疑問と少しの苦悩と 大きな努力が必要
と思いますね。そして もし今そんな苦しさを持って戦えたなら 多分 変わりますよ
蛹(さなぎ)が 蝶になるように。 変われると思います。