昨日 残念なニュースが2つありました。
1つは 西大伍。現所属の鹿島で
規約違反 をしたとの事。
経緯は分かりませんが 契約がある以上 勝手な行動は認められないわけで
罰則は仕方ないですが それ以上に痛いのは ”信頼を失った事” ですよ。
今は海外移籍が当り前になって 中には強引に移籍するケースもありますが
基本的に移籍は 所属クラブと相手クラブと代理人が纏めるもので
本人の意思を尊重しつつも 本人だけが先走っちゃ絶対にダメなんですよ。
今回の件は代理人のミスもあるでしょうが こうして話が纏まらなかった時
クラブや監督 サポーターに “チームから心が離れてる” と思われてしまう
わけで そこで落とす信頼が 最も大きなダメージかと思います。
去年の古田もそうですが 一度落した信頼を戻すには そこで頑張るしかない
今いるチームで頑張って 皆に認められるまで頑張り続けるしか 道はないと
思いますね。だから今は 一回 海外は忘れて鹿島で全力を尽くすべきですし
周囲の目は厳しくても 頑張ってほしいですね。西なら大丈夫だろうけど。
そして もう1つは残念なのは 蛯沢寮監・寮母の
退任去年11月に2人目のお子さんが生まれたという事で ちょっと遅れましたが
おめでとうございます。そっかー良かったなーって感じです。
5歳と生まれたばかりのお子さんがいるなら 寮の仕事は厳しいだろうし
2人が十分 話し合った結論だろうから 自分が言うものは何もないです。
ただ 寂しいですね。2人がコンサドーレから離れてしまう事が。
蛯沢匠吾・あゆみ夫妻に初めて会ったのは 今から5年前。
村野夫妻が神戸へ出発する直前に「みんなでご飯食べるから 来ない?」と
誘われて 言うなれば身内の送別会に こんな馬の骨が参加していいのかと
戸惑いつつノコノコと出掛けて行った焼肉屋のテーブルに2人は居ました。
大きくて強さと優しさを併せ持った蛯沢と 目がクリっとした あゆみさん。
その頃は2人とも20代前半で まだ若いけど 生まれたばかりの子供がいて
何て言うか “決意に満ちていた” って印象がありましたね。
少しづつ酔ってきた村野さんが 蛯沢氏にずっと厳しい事を言うのですが
それは大事な選手を預かる責任を教えるもので 蛯沢氏もそれを真正面から
まるで強烈なシュートをキャッチするかの如く 全身で受止めていました。
それを見ながら 何かバトンを渡す瞬間を見たような気がしましたね。
あれから 5年 ですか。
大変だったと思います。小さな子供がいて 自分たちだってまだ22~3歳で
普通なら大学出たてとか 社会でも自分が育ててもらう立場じゃないですか
それが逆に育てる立場というのは どうしていいか難しかったと思います。
ある程度の年齢や経験があれば 少し余裕を持って対応できたでしょうけど
2人は常にいっぱいいっぱいだったろうし それでも“ やるしかない ”という
決意の中で 頑張り続けた5年間だったと思います。 そんな決意の表れが
のんのん。の番組の中 おんぶひもで寮の仕事をする あゆみさんでした。
その背中に感動しつつ でも “彼女ならそうするだろうな”と思えましたね。
それと嬉しかったのは「しまふく寮通信」の再開。
不慣れな事を始めるのだから 勇気が必要だったかと思います。それでも
震災があって “今だから 始めよう” と決意した事に感動しましたね。
きっと多くの人が元気づけられたと思います。
また 蛯沢夫妻には偶然会う事が多く サテライトの試合や厚別で遭遇したり
一度 恵庭のえこりん村に行った時 駐車場を歩いてたら 後ろから車が来て
カミさんから「あんたジャマだから よけてやりなさいよ」と怒られて
振り向いたら 蛯沢夫妻の車だった という悲しい遭遇もありました。
蛯沢家に遭遇する時は いつもお子さんが一緒でしたね。
ベビーカーを押していたり 蛯沢氏が抱っこしてたり 常に一緒でした
あんなに家族を大事にするのですから 今回の決断もやむなしと思えます。
これから蛯沢氏が どこでどんな仕事をするか分かりませんが どんな仕事を
しても大丈夫だと思いますし あゆみさんがついているなら 絶対大丈夫。
きっと彼らは 明るく暖かい家庭を築くのだと思います。
2人のこれからと 4人の家族に 心からエールを送ります。
5年前の送別会の帰り。
地下鉄琴似駅の前 車から降りた あゆみさんは
オレの真正面に立って
「これから よろしくお願いします!」
と 大きな声で 深々と頭を下げました。
その勇気や 決意や 誠実さや
あゆみさんの そのいろんな想いに 涙が出ました。
たぶん 一生 忘れられないと思います。
あなたの その頑張りは 必ず選手に届いています。
彼らは きっと知らない内に勇気を貰ったでしょう。
どんなに不慣れな事であっても
頑張り続ける あなたの背中を見て来たのですから。
蛯沢匠吾 あゆみさん ありがとう。 そして お疲れさま。