マシュ・ケ・ナダって知ってますかね。 増毛灘じゃないですよ。
ブラジルの曲でボサノバなんですが この曲が最近 すっかり気に入ってまして
おそらく W杯が始まって どっかで聞いたのだと思いますが それからってもの
ずーっと頭の中で鳴り響いてます。 ラテン音楽なんで 楽しく心地よいのですが
いい加減 ノってると疲れるんですね。 やっぱり日本人に あのラテンのリズムは
合わないって言うか DNAにないリズムなんじゃないかなーと思います。
まぁ日本人の本質は盆踊りですからね ラテンのノリは難しいですよ。
次期代表監督に メキシコ人のアギーレ氏が有力候補だとか。
以前は 日本が目指すサッカーはメキシコかもしれない と思ってました。
“身長が低く ショートパスのサッカー” という点では スタイルが近いですし
W杯でも ある程度の結果を出してますから メキシコが良いと思ってたんですよ
ただ そう考えてから意識してメキシコを観察してみると ちょっと違うんですね
メキシコは “ラテンのサッカー” でした。
個の力を使った上で パスサッカーをしてる。 例えば 局面では1対1に強いですし
選手全員がドリブルを隠し持ってます。 また 駆け引きや勝負所を読むのも巧い。
そういう意味では南米スタイルなんですね。 言うなれば 日本と真逆のサッカー。
日本は 「個力が弱いから 組織で戦おう」 という考え方ですが メキシコの場合は
「個の集合体が組織」 になってるわけです。 ちょっと説明が分かりづらいですが
要するに 日本は盆踊りなんですよ。 皆が一緒に同じ踊りをする盆踊り。
それに対し メキシコはラテンのノリ。 曲は同じ だけど それぞれが自由に踊る。
こういう本質的な差って 大きいと思うんですよ。 根っこが違うわけですから。
アギーレ氏の力量はあまり分かりませんが 優秀な監督なのは確かだと思います
ただ本質的に日本人を理解するのに時間が掛かるだろうし メキシコのサッカーを
構築するにしても いろんな弊害が出て来るんじゃないかなーと思いますね。
個人的にはドイツやオランダなど ヨーロッパの監督が合ってると思うんですよ。
体の大きさは全然違いますが ドイツの勤勉さだったり オランダの組織重視など
考え方の質が近いですし そっちの方が組織構築は早いと思うんですけどね。
もしくは ザッケローニにまだ教わる事があるなら 続投もアリじゃないですかね。
代表監督は誰がなっても良いとは思ってます。 ただその選考基準が
「体型も近いし パスサッカーだし 次はメキシコがイイんじゃね」 ぐらいのものなら
ちょっと危険かなと思います。 特にラテンのサッカーは 日本人には難しいですし
本質の差は簡単に埋められないですからね。 それはジーコの時に痛感したはず
それでも 覚悟と忍耐力を持って臨むのなら メキシコ人も良いと思いますが。
次の大会からは 出場さえ厳しくなると予想されます。
それゆえに 監督の選考は慎重に。
そして 本質的に日本に合った人選をしてほしい と願います。