W杯が終わってしまいました。
ま いつものことですが ちょっと脱力してます。
今大会を振り返って思うのは "新しい守備の時代になった" という事ですね
守備と言うと普通 受け身的なものと考えますが 攻守一体のサッカーおいて
守備は攻撃の第一歩と捉えられています。例えば最終ラインで奪った
ボールは そこを基点として攻撃が始まる と考えられてたわけです
ただ今大会では それとはやや違うニュアンスの守備かなと思いましたね。
優勝したドイツも 強いインパクトを残したオランダも 守備的に戦いながら
強烈な攻撃力を発揮してました。それを どうやっていたか 分かりませんが
単なるカウンターサッカーじゃなかった事は 確かでしたね。
言うなれば “切り替えの無い連動性” みたいな。
俗に言うパスサッカーも パスを繋いで攻めるだけがパスサッカーじゃなく
繋ぐ事で時間を使う または相手にボールを与えない という 攻撃と守備の
中間もパスサッカーだろうし ポゼッションサッカーも ボールを自分たちで
保持する限り失点しない というのが目的ですから 決して攻撃のためだけの
戦術じゃないんですね。
で それを更に進化させたのが オランダであり ドイツのサッカーでした。
今までは ①守備:ボールを奪う ②切り替え ③攻撃:ゴールに向かう という
3つで構成されていたものを “全てのプレーが守備であり 攻撃でもある”
と言うか もはや攻守の切り替えさえ無くなったように思いました
だから両国共 守備から攻撃への移行があれだけ早かったと思いますね。
ただ 当然まだ完成形じゃなく 今は選手の意識を変えている段階だろうし
今後は 選手1人1人が攻守一体型になるよう進化して行くのだと思います。
例えばドイツは02年準優勝を機に 攻撃的なスタイルへと転化したのですが
それまでの守備を捨てるのではなく 攻守をどう一体化させるか苦悶したと
思われます。で その答えが “エジル” だったんじゃないでしょうか。
過去のような大型ストライカーを攻撃の中心にするのではなく エジルを
中心にする事で 攻守一体のチームにした そこからシュバインシュタイガー
やラームのように 選手個人として攻守一体型になるよう変わって行った。
またノイヤーのプレースタイルも そうであるように GKさえ攻守一体に
なっていて 少しづつその人数が増えているのだと思います。
まだ未完成ながら W杯で結果を出したのだから その理論は確かだろうし
今後は 間違いなく主流になって行くサッカーだと思いますね。
という事でW杯は終わってしまいましたが。
”世界のサッカーは新しい時代に突入した” と言えるような気がします。
とすれば 日本も早く 守備への新しい概念を持たなければならないだろうし
いち早く そのスタイルを取り入れたクラブが躍進すると思われます。
ただ それがどんなサッカーかは説明が難しく 自分でもよく分かりません
漠然と思うのは 守備的に戦う けれども 既存の守備的なサッカーではない
という事だけで もっと具体的に言うのであれば かなり変な言葉ですが
“守備のまま攻める”
それが新しいサッカーなのだと思います。