さて。昨日の代表 アメリカ戦。
やられましたねー。特に前半はチンチンのコタコタでしたねー。
で やっぱり3-6-1って不慣れなシステムがダメだった
というのが 大方の見解かと思います。
確かにワントップというシステム 屈強でオールマイティなFWがいなければ
まず機能する事はないわけですが 久保がまだ本調子ではなくて
更に小野・小笠原も守備に追われると 攻撃の目がなくなってしまうわけです。
久保テストの意味合いが強かったとは思いますが 合格には程遠い出来でした。
ただ 前半の悪さ システムの問題だけじゃなかったかと思います。
先日 川渕キャプテンのインタビューを聞いたんですけど
「今 日本に足りないものは何ですか?」って聞かれて こう答えてました。
「例えば 五分五分のボールってあるでしょ ああいうのを
引いて構えるか 前へ出て取りに行くかって選択があるんだけど
日本の選手って 引いて構えちゃうんですよ ミスをしないような選択と言うか
そう言う時に 多少のリスクはあっても 前へガツッて行ってほしいんですね
ミスを怖がらないで 精神的にもきちっと戦う
そういう気持ちが足りないですね」
と言ってました。凄くよく分かります。
日本サッカーのトップが言う「足りないもの」が 局面での精神力 だと言うのは
非常に説得力があるなと思いました。
例えば ぶつかりに行っても勝てないとか 間に合わないとか 取れないとか
勝負の前に弱気な選択をしてて 大局で勝てるわけがないと思うんですよ
で 局面 局面で弱気な選択を繰り返すと 相手はどんどん強気になってくる
攻撃も守備も常に後手に回ってしまう と悪循環が巡るんじゃないでしょうか。
日本人気質と言うか 調子に乗った相手に腰を引く事が多いかと思われます。
昨日の試合 前半 まさにそういう事だったんじゃないでしょうか。
立ち上がりの攻撃が空振りに終わると 今度はアメリカが仕掛け出す
その時に 日本は引いて構えたんですね。遅らせればいいかみたいな。
それがまたアメリカを調子づかせた 日本は更に腰を引く
結果 チンチンのコタコタですよ。0-2。日本のシュートは1。
システムやコンディション 力の差 準備不足 色んな要素はありますが
やっぱり局面での精神力が足りなかったんじゃないかと思われます。
でまた こういった弱点って 練習で補えるもんじゃないわけですよ。
国民性みたなところですからね。相当 性根を据えて鍛えないと。
ただ後半。特にDFを一枚外した辺りから ぐっとバランスが良くなって
最終ラインがゴチャっとならなくなってました。
攻撃のための布陣が 逆に守備を安定させた感じがします。
もちろん アメリカのスタミナが落ちたことも要因ではありますが
サッカーは90分の勝負ですから それも力量の内ですからね。
最悪と呼べる前半から 選手交代を交え終盤は完全に立て直しました。
この辺りの修正力とでも言いましょうか 力をつけたなーと思います。
総じて 悪い流れから良い方へと変えたわけですから
トレーニングとしては非常に良かったんじゃないでしょうか
選手たちは 結構 自信になってると思いますよ。
インタビューでは「良かった」などと絶対言わないでしょうけど。
局面の勝負 第一選択は「強気」で。
やっぱり精神戦が肝心かと。