夢を乗せて走る車道 明日への旅
通り過ぎる街の色 思い出の日々
さて。コンサドーレ。
06シーズン開幕もあと2週間と迫ってまいりました。
今年はどうなんでしょうね。本当に「昇格」が望めるのか?
キャンプ情報などは 先日のA2さん他 あちこちから洩れ聞こえて来ますが
実際 戦ってみて どれ位の力があるのか 早く見てみたいものです。
今年は大雪で 今もなお道の脇には雪山が残っています。
大きな道路はだいぶ融け アスファルトが見え始めましたが
ちょっと脇道に入ると道全体がこんもりと盛り上がって段差がつき
車の通った跡が 2本の線を描くように 轍(わだち)が出来ています。
この2月 日を増す毎に暖かくなり 轍の溝はさらに深まって
車で走る事も 徒歩で歩く事も 非常に困難な季節ではありますが
それは同時に 春のための試練なんじゃないでしょうか。
「もうすぐ融ける」 そう思えばツラさも多少軽くなります。
振り返ってみると
今のコンサドーレとシンクロする
そんな気がします。
02年から氷河期のような寒波に覆われ サポーター同士が身を寄せ合って
寒さを凌いでた そんなイメージがあります。
ただ その前が常夏だったかと言えば それもまた違って
98年のような事もありましたし それ以前に本質的な問題は据え置きでしたから
寒いことは寒かったが 02年以降は圧倒的な寒波に見舞われたという事でしょう。
03年の今頃なんかは「昇格間違いなし」と信じ切っていたぐらいで
あのシーズンの低迷は まさに身も凍るような寒さでした。
更には経営危機の発表 それはイコール チーム存続の危機を意味しました
あの時は 出口も見つからず 吹雪の中を さ迷い歩いていたように思います。
そして04年。チーム刷新に伴い 柳下監督の就任 育成路線と
これまでとまったく異なる道を歩き出しました。
ただ それで急に春を迎えたわけじゃなく リーグを戦うにはむしろ寒さを増し
最下位をひた走る状態でした。更には夏 選手の不祥事。
気持ちの上では春を迎えつつある事を感じてはいましたが
現状の悪さとの温度差はまだまだ埋められるほどに至りませんでした。
その年の秋が チームとして底を打ったように思います。
ただ 希望としてはっきりと見えて来たのが 天皇杯。
04年 室蘭での対市原 熊本での対大分 そして 香川での対磐田
J1を相手に互角の戦いを見せるたび 手応えを感じることができました。
あの天皇杯の感触がなければ 05年はまた違った様子になってたかと思います。
ようやく春への希望を持てた05年。
シーズンの滑り出しは上々ながらも 5月 今度は役員の不祥事
現役役員の事件 内容が内容だけに マスコミや世論の評価によっては
チーム存続の問題になる事件でした
この辺り 新聞社出身の児玉社長だったことも幸いしたように思います。
この事件も含め 簡単に春へ向うわけでなく
暖かくなるにはまだ時間が掛かることと 覚悟したような気がします。
ただチーム力は目に見えて高まっていました。
第2クールには7勝を上げ リーグ終盤には3位の座を争うこともできた。
04年から始まったチーム強化は ひとつひとつ階段を上るように
カレンダーを一枚一枚 剥がすように
春へと向う 確かな手応えを感じていました。
そして今。
シーズンを前にした この2月。
雪が融け出し 間もなく春を迎える この2月。
閉ざされた空間から開放され 暖かな日差しを全身にうける。
その喜びは 冬が厳しければ厳しいほど 大きく跳ね返ってくる。
そう期待しています。
振り返ると。
ガタガタにうねった 辛く厳しい雪道は
正しい道の証でもあると思う。
春のための試練。いずれ通らなければならなかった道。
今いる この場所が 希望の轍 そんな気がします。
もうすぐ。
もうすぐ先には 春が 待っている。