いよいよ今日 開幕する WORLD CUP
世界中が注目するこの大会
既に落ち着かない日々が続いています。
幸運なことに 今回も日本が出場できます。
ちょっと前までなら このW杯は 遠く夢の大会でした
それが 今回もまた自国を応援できる。
それは凄い喜びを感じる と共に 未だに現実味が沸かないのも正直なところです。
もう3回目なのに何を と思われるでしょうが
W杯を始めて知った時の事と 現在の状況に余りにも差があり過ぎて
「これは全て夢じゃないか」と 心のどこかでいつも思っています。
「W杯」と言う言葉を 初めて知ったのは 12歳の時。
もう30年も前のことになります。
その時のことを 今も鮮明に覚えています。
「ワールドカップって 知ってるか?」
部活が始まる前。スパイクを履きながら2年上の先輩が言った。
中学に入ってサッカー部に入ったばかりの私は
サッカー自体も ましてワールドカップなどという存在も 全く知らなかった
サッカーの大会と言えば「中体連」が全てだと思い込んでいた。
「知らんのか? じゃ ベッケンバウワーは? ゲルト・ミュラーは?」
先輩はそう言いつつ ヘディングの真似をした
「爆撃機だぞ」 他の先輩も真似をして飛ぶ
それでも私には 何のことかさっぱり分からなかった。
それは前年 W杯74年大会 優勝した西ドイツの英雄2人の事だった。
先輩達の言葉。語るだけで蘇っている興奮。
ワールドカップとは それ程凄い大会なんだと感じた。
「日本は出たの?」
何の疑いもなく そう聞いた。
「出れるわけないべ なぁ」 先輩は皆にそう促すと 全員がうなずいた。
あの時 そこにいる先輩たちが日本で一番上手い人たちだと思っていた
その先輩達でさえ「出れるわけない」と言い切る大会
やはりW杯は 遠い所で 遠い人たちがやる大会なんだ と思った。
それが W杯という存在を始めて知った時のこと。
ボロボロの部室の前。先輩の言葉。興奮。現実。曇り空。
その情景は今も色濃く残っている。
あれから30年の時が過ぎ
いろいろな事が当たり前になりつつあるのですが
反面 当たり前ではないことも感じています。
あの先輩達が日本一強かったと 今も思っている
それでも その上のもっと上の日本代表が 遥かに敵わない大会
「出れるわけないべ」 の言葉 あの時のショックとその現実。
そして 今 W杯に出られること 自国を応援できること
その大きく違う2つに 未だ信じられない思いがあるのです。
Jリーグも同じ。日本にプロリーグが出来ること
まして札幌にプロチームがあることも夢のような気がします。
スタジアムでコンサドーレの試合を見てる時も
ふと「これは夢じゃないか」と思うことがあります。
あの中1の時から92年まで 余りにも長過ぎたのか。
日本がW杯に出場すること コンサドーレが存在すること
サッカーがこれほど身近に感じられる日が来るとは
夢にも思えませんでした。
だからこそ
自国を応援できること
応援するチームがあること
サッカーを楽しめること
サッカーの全てに喜びを感じたい。
そう思います。
WORLD CUP いよいよ 今日 開幕です。