ここ数年 人を見る時 目と言うか「目尻」を見るようになりました。
「目は口ほどにものを言う」と言いますが 目尻もかなり物を言いますね。
気の強い・弱い 明るい・暗い 冷たい・暖かいなど 人柄がよく出ます
顔の作りのことなんで 意外と嘘が効かないと言うか 本質的なものが出ます。
で この目尻チェックで 「あれ?こいつこんな目してたっけ?」と
思う人物がいました それが去年だか一昨年だか忘れましたが
それまでの目尻と何か変わってたんですね。 穏やかになったというか。
でこの人物 今年になってダダダーっと脚光を浴び出して 今や時の人でした。
播戸竜二
今日 遅まきの代表デビューを果たした27歳。
年代別では代表経験はありますが フルでは初 なんか嬉しかったですね。
元札幌という意味では今野も出場してましたし 正直 播戸自体 在籍時は
あんまり良い選手だとは思ってなかったんですよ。
プレースタイルはカズの真似事だし またぎフェイント入れては取られる
上手く行かなければキレる 誰彼構わず噛み付く といった
まーハッタリの多い兄ちゃんだな ってのが播戸の印象でした。
それが神戸に行ってからでしょうか 何か変わったなと思ったのは。
多分 カズの影響が大きいんでしょうね。身近に行って 吸収したと言うか
余計なものを捨てて 得たものが大きかったような気がします。
で ガンバに戻って 今までの道のりで得たものを全て出してるような
そんな風に見えますね。そう思えば札幌時代のキレ癖も良い肥やしです。
その播戸が後半23分 交代のラインに立ってます
画面を通してでも その喜びは伝わって来ましたね。
いろんな思いをしてここまで来た 最高の褒美だったかと思います。
で 代表 ガーナ戦。 試合内容は今ひとつでした。
まぁまだ基礎作りの段階ですし テストの意味合いが強いですから
勝てなかったことについては しょうがないと言えるんですが
何かひとつ試合の華がないと言うか 「スゴイ」と思えるシーンがないんですね。
スター選手を使えとは言わないですが プレーに華のある選手を呼んで欲しい
ジェフなら水野なんか良いんですけどね。フルにはまだ呼ばないか。
そんな 何となく今ひとつな感のあった代表戦でしたが
選手は今の実力を精一杯発揮していたかと思います。
運動量も 集中力も途切れる事なくやってましたし
全体的にガツガツとした オシムらしいチームになっていました。
そんな中でも 播戸は異色を放ってましたね。
更にガツガツしてたと言うか ガツガツ行き過ぎて負傷ですからね。
テレビで見る限りボールに触れたのは一度だけでしたが
その一回が惜しいシュートっていうのが 今の播戸らしいと言いますか
それ以外にも サイドからのクロスに ニアへ走り込む
前線からの守備では 公園の犬のごとく追い掛け回す
前線で張って 何度も動き直しをしてチャンスを待つ といった
チャレンジャーのスピリッツが見られました。こういうのは良いですね。
巻はもう忘れてしまったんですかね。このスピリッツを。
播戸には 田中達也や佐藤寿人や大黒・大久保などタイプの被る
ライバルがいますが 色々回り道した分 誰よりもこのスピリッツを
強く持ち続けて欲しいですね。今後の活躍を期待します。
いや ほんと いい目をしてました 今日の播戸。
あの目尻をしてる限り 応援しますよ。
今おまえは日本一の男前だ!頑張れ 播戸!