北斗星 それは地上に輝く ロマンの星。
北斗星 それは夢を乗せた 冒険の列車。
北斗星 それは未来へ繋ぐ フクアリへの旅。
私達を乗せた北斗星が
発車のベルとともに 今 走り出す。
pm 8:20 とうとう出発の時が来た。
ガタゴトと動き出す。まだ駅のホームを出たばかりでもカーテンをシャッシャやった。
「おおー美しい夜景だ」 そう呟くも 「まだ地元だから」とU子が言う
しかし こういう時 女はロマンがない。美しい夜景が流れているのだよ。
どうよ この素敵な夜は? と言うが U子の頭の中はメシのことでいっぱいだ。
確かに腹も減った。ホームでいいだけ待たされたのだから それもそのはずだ。
流れる夜景も15分で満足だった。 次の楽しみは…そうだ「なだ万」だ!
【なだ万】 その歴史は170年にも及ぶ 日本料理の名店
札幌でその味が楽しめるのは レストランでは1軒 惣菜では三越と大丸しかない。
まぁ美味いっちゃ美味い 高いっちゃ高い「おかず」である。
弁当もあったが 今回は惣菜だけのセットを買った。がしかし1っこだけである。
2人なのに1個だけ。当然それはU子の分だ。Kazuaは違う店のフライ弁当だった。
世の中高年のお父さんよ。男とは 人生とは そういうものだよな。
Kazuaは なだ万の惣菜を見ながら メンチカツを食った。
これが実に美味い。それが北斗星という異空間だからか 景色も含まってか
実に美味いミックスフライ弁当だった。そしてU子は「酒」だ。
旅に酒は 最も重要なアイテムだ。そしてここで大事なのは
クーラーボックスを持って行くこと
我々の乗った北斗星4号には 自販機が設置されていなかった
ワゴン販売と売店はあるが 確か11時ぐらいで終了してしまう。
しかも買えば割高だ。庶民派には天敵といえる手段なのだ。
そこで 庶民派の強き味方 クーラーボックス様の活躍となる。
デカいやつじゃなくていい。ビールのおまけについてる6缶入りやつで十分だ
それに1缶だけ凍らせたお茶かジュースを入れて行く そして駅でビールを買う
駅構内でビールをクーラーボックスに詰め込む。そうすれば駅まで荷物は重くない
しかもビールは冷えている。完璧な作戦だ。ノーベル級の発案だ。
この遠足的手法を取り入れた合理的行為で 冷えたビールがすぐさま飲めるのだ。
「北斗星にはクーラーボックス」 忘れてはならないアイテムである。
という情報を事前に 北斗星先輩ナス氏が教えてくれた。
流れる景色 点在する灯 ガタゴトの音
カーテン・シャッシャ なだ万 ミックスフライ
冷えたビール 缶コーヒー
小1時間ほどで全てを堪能した。いや堪能してしまった。
後15時間 なにをするべきか?少し飽きてきた。
なんせ北斗星にはテレビがない。テレビっ子は非常につらいかもしれない。
ワンセグも札幌圏内では見ることが出来るが過ぎれば映らない。
第一 コンセントがないので充電が効かない。長時間は無理である。
「number」 は買ったが まだ読むには早過ぎる。
う~ん これは意外な落とし穴だ。時間を持て余す恐怖が襲ってくる。
と思ったが 違う!ひとつ重大な事に気付いた。
ナスだ。ナス氏が東室蘭駅で待っているのだ。
我々に「渡したいものがある」と言ってしまったばかりに
延々待たされることになったナス氏
この寒空の中 ホームで待ち続けたのではあるまいか?
彼は大丈夫なのか?心配だった。
pm10:10 東室蘭着
駅のホーム 滑るように北斗星が入る。
ドアの前 窓からホームに立つナス氏を探した。スススーっと止まる。
いた。ナス氏がいた。防寒はしていたが そこに立つ男は
あきらかに凍っていた。
どの位 ホームで待ったのだろうか。顔は蒼白く 体は硬直している。
がしかし 手には「旅の必需品」が携えられていた。
k 「すまない 待たせた 寒かったろうに」 そう言うも
ナ 「なんも なんも」 と返してくれた。
札幌駅でのCZ氏といい 東室蘭でのナス氏といい 友の気持ちは有り難かった。
pm10:12 東室蘭駅発
ナス氏に見送られながら 一路 上野に向けて出発した。
さっそく「旅の必需品」を開ける
それは
室蘭名物 焼き鳥だった。
【室蘭名物・焼き鳥】 焼き「鳥」と言うが 豚肉が使われる。
串には豚肉・玉ねぎというのが主流である。また洋ガラシを付ける事も特長だ。
頂いたのは室蘭でも有名な店の焼き鳥で 行列が出来るほどの人気店と言う。
タレの串を食べてみる。 う うまい!半端なく美味い!
豚肉は程よく脂が落とされ クドくない。そして絶品はタレの味だ。
濃くない。が しっかり味はある。豚の甘味も隠れない。程よい味つけなのだ。
カミさんは激喜びし 晩餐会第2弾が開始された。
あぁオレも酒が飲めたら… と思いながら 缶コーヒーで頂いた。
しかし 北斗星と室蘭焼き鳥 これ最強の組み合わせかと思う。
この組み合わせは なだ万など目じゃない。気取った食じゃダメなのだ。
グランシャリオのディナー?ナイフとフォークで優雅な気分?
ふざけるな!焼き鳥最強だ!それが庶民派・寝台特急 北斗星号だ!
ご利用なさる方 もし室蘭に知人・親戚がいらっしゃれば
何としても「室蘭・焼き鳥」をお願いし 東室蘭駅で受け取って下さい。
ただし 列車の遅れの無いよう 必死に祈ってください。相手は凍ります。
景色・晩餐 そして焼き鳥までも堪能した我々が
次に行なったのは 「車内探検」だった。
レストランやロビーカーの事は知っていたが 実際にまだ見てはいなかったのだ。
10号車の我々の車両と 次の9号車はほぼ同じクラスの個室
そしてその次が超豪華「ツインデラックス」という個室がある車両だ。
もうここは通ることさえ気が引けるほどセレブな車両なのだ。
全てのドア前には執事が存在し いつでも用事を承っている
そして客室内では皆 舞踏会の準備をし 白タイツに金髪パーマに変身するのだ。
庶民派の我々は白い目を向けられながら 狭い通路を通るしかない
一瞬「舞踏会前のシンデレラ気分」が味わえるようになっている。(一部捏造)
セレブ車を抜けると グランシャリオ 食堂車だ。
一車両まるまるレストランになっていて 狭いが頑張って高級感を出している。
通る時チラッと見たら ワインで乾杯する熟年夫婦がいた
分かってないヤツラだ。洋食ディナーより焼き鳥だ。コレ最強である。
レストランには売店もあるが 何も買わず 何も頼まず ただ横切る。
そうして次の車両はロビーカーになる。要するにラウンジだ。
それまでの車両と違い天井が高く 窓も大きい。スッと抜けるような空間になる。
窓に向けて個別のソファがあり 1人掛け・4人掛けが点在する。
我々がここに辿り着いた時には 誰も利用している人がいなかった。
北斗星自体混んでなかった事もあるが あまりここを利用する人がいないようだ。
これは勿体ない。特にB寝台は4名割になるため 狭く感じるはずだ
そういう方には このロビーカーでくつろぐ事をお薦めしたい。
開放感もあり 飲食も自由。本を読んだり雑談したり
また旅の出会いも こういったパブリックな場所で生まれるのではないだろうか。
北斗星に乗ったならば このロビーカーを上手く利用して 旅を満喫したい。
我々の探検も このロビーカーで行き止まりになった。
その先はB寝台が続くだけである。ということで しばしこの開放感を堪能した。
と言っても おそらく10分程だった。どうにも落ち着かない。
そりゃそうだ ここは夢に見た北斗星だ。今まさに走る夢の上なのだ。
どれだけゆったりしたソファも どれだけ開放感があろうとも 落ち着かない。
抑えようとするテンションも あらゆる隙間からすぐに昇ってくる。
この状態を医学的に精神分析すれば オダっているのだ。
個室に帰ることにした。今来た車両を戻る。またレストラン車へ入る
この時 ひとつ作業をした。シャワーの予約である。
この北斗星 セレブ個室以外にシャワーは付いていない。したがって そのままだと
寝起きのまま目的地着となる。それは自分が許してもジャニーさんが許さない。
やはり身なりはキチンとしなくてはならないのだ。
そこでロビーカーに併設されているシャワーの活用とあいなるわけだ。
【北斗星・シャワー】2つしかないため 完全予約制となっている。
レストランで予約し 310円のカードを貰う。使用時間は上限30分
がしかし シャワーの出る時間は6分間。よく計算して使用すべきである。
またタオル・石鹸・シャンプー・リンスなどは常備されいない。
使用の場合は必ず 持っていくこと。
明朝8時半使用の予約をし 個室へと戻った。
また30分ほどカーテンをシャッシャし そして飽きた。
「number」を読むも 読んでるような 読んでないような…
ここで間違っても 西村京太郎など 読んではいけない
落ち着かない事この上ない。もうありとあらゆる事が事件に思えてくるのだ。
本を読むなら 西村京太郎以外で落ち着けるものにした方がいい。
と そんな事を考えながらも やはり暇は暇だ。もうやることもない。
しかたない もう寝るか そう思った時
U子はすでに寝息を立てていた。やはりロマンがない。
ガタゴトと響くレールを 子守唄に
カーテンの向う スウーっと動く光が 安らぎを
そうして何とも言えぬ安堵の中
北斗星の夜は更けていった。
時折 大きくガタッと揺れる事にビビったが。
翌朝 am6:00 目が覚めた。ここがどこだかさっぱり分からない。
空はまだ暗かった。それが まだ夜が明けてないのか
曇り空だからか分からなかったが 朝焼けは見たいと思っていた。
イメージでは 水平線から昇る朝日がある と思っていたのだ。
だが列車はかなり内陸を走っていたため そんな希望は儚くも消えた。
朝飯を食うには まだ腹も減ってない。シャワーにもまだ時間がある。
取りあえず 少しずつ明るくなる景色を見ながら ボーっとした。
7時ごろだろうか 車内アナウンスが入った。
「この列車は 札幌出発が遅れたため 予定時刻を1時間半ほど遅れています
またこの後 仙台駅付近で通勤車両を待つため 更に遅れる事が予想されます」
とのことだった。我々はそういう事も想定し 7日木曜出発にしたのだ。
もしこれが金曜出発なら 土曜1時フクアリは まず間に合わない。
1日の猶予を取っておいて 本当に良かった。俺たちの読み勝ちだ。
と自負したが 一つ重大な事があった。その問題は1枚のチケットにあった。
12月8日(金)pm2:00 三鷹 ジブリ美術館
これは何としても行かなければならない。
それはジブラーとしての使命だ。
なぜ そう焦るかと言うと ジブリ美術館は完全予約制なのだ。
【ジブリ美術館】東京・三鷹にあるスタジオ・ジブリの美術館。
あのナウシカ・トトロが生まれた秘密が ここに隠されている。
また世界唯一 本物のネコバスに乗れる場所である。
入場はロッピーでチケットを入手するのだが その時 日時を決め予約となる。
遅れた場合は入れないシステムになっている。
我々の予約した時間は pm2:00。
このままで行くと上野着が1時半前後である。そこから三鷹までは早くて40分。
まして土地勘のない おのぼりさんだ。ストレートに到着するとは思えない。
焦った。当日券はない。この夢のチケットが紙くずになる。
「あぁ こんな時 ネコバスが迎えに来てくれたら…」 そう願った。
走る窓からネコバスを探したが 来るはずもなかった。
救世主は諦め シャワーの準備をして ロビーカーへ向かった。
まだam8:00 シャワー予約時間まで30分もある。しばらく外の景色を眺めた。
とその時 またアナウンスが流れる
「列車が遅れています もし 予定がある方は 仙台及び福島で
新幹線に乗り換える事も可能です
ただ今より係員が伺いますので お申し付け下さい」
ほぅー。新幹線か。これはちょっと魅力的だ。
けど 待てよ。いくら掛かるんだ?その金額によるな。
緊急2人会議が始まった。ジブリに興味のないU子とジブラーkazua。
そのせめぎ合いは凄まじいものがあった。
k 「これを逃したら いつ行けるかわからないんだよ!」
U 「は~ん」
k 「いいか ナウシカだろ トトロだろ ハウルだって ゲドだって…」
U 「へー」
それは壮絶な戦い。まさに身を挺したナウシカの戦いだった。
がしかし その戦いは係員の言葉で あっけなくも幕を閉じる。
係 「料金?とんでもございません それは勿論
別料金は頂きませんよ」
よし!これだ!これがまさしく私の望んだ回答だ!
U子もこの返答にはニヤリとした。すぐさま新幹線への変更を申し込んだ。
となれば 即 準備しなければならない。間もなく仙台に到着する。
レストランに行き 今すぐシャワーが使えないか聞いてみた
「大丈夫です」との返答。幸い予約がなく すぐに使用してもいいとのことだった。
即 入る。焦る。がしかし ここで冷静にならなくてはならない。
シャワーは計6分間しか出ないのだ。ちょっと出しては止める。
この作業 無計画に行なえば 全身泡だらけのまま終了してしまう
kazuaはよくよく考え 慎重にお湯を使った。結果 3分も残ってしまった。
気の小ささがこういう時に出るものだ つくづく悲しくなった。
列車の中で「まっぱ」になる事に多少の違和感を感じながらもシャワー室を出る。
この時 タオルを2枚ともkazuaが持っていたため U子がえらく慌てたらしい
シャワーから出てきた後 半端なく怒られた。
新幹線に乗り換える駅が 仙台になるか福島になるか 決まっていなかったため
北斗星での残された時間も決まらなかった。
もし仙台駅なら30分もしない内に着く。時間がないが やる事は山ほどある。
例えば 身支度。新幹線なら舞踏会用のお洋服にしなければならない
それが「おのぼりさん的志向」だからだ。白タイツを探す。だが持って来てなかった。
次に片付け。B個室のマイルームは まさにマイルームだった。
僅か12時間で こんだけ食ったか?と団体旅行並みの食い物の残骸だった。
個室だからと言って自由にもほどがある。掃除が大変だった。
次に肝心のイベント 朝食だ。
これは逃せない。流れる景色 今度は朝だ。まさに列車旅の醍醐味だ。
これを味わわずして寝台車の意味がない。「列車での朝食」最重要イベントである。
北斗星では朝食も予約できる。洋・和とも¥1600。
これを高いととるか普通ととるかはエンゲル係数的な問題であるが
我が家はもちろん 大丸でおにぎりを買っていた。前祝として赤飯も買った。
どうやら朝食¥1600は ウチのエンゲル君が許さなかったようだ。
朝食もディナー同様 予約なしでも食べれる。
だが厳しいエンゲル君がいる方は 札幌駅で朝食分も買って行く事をお薦めする。
流れる景色とおにぎり。まさに至福の時間だった。
だが 心は焦っていた。なんせ土地勘がないから 距離間や移動時間が分からない
おにぎり食ってる最中に突然「乗り換えです 降りて下さい」と言われても
降りるはいいが 駅でデカイ荷物と手にはおにぎりだ。山下清的だ。
それは何としても避けねばならぬ。
少し楽しみながら 大きく焦りながら 朝食を終えた。
そんな あずましくない朝食を済ませたが 係員が下車駅を言いに来ない。
身支度を済ませ 片付けもして 待ったが なかなか来ない。
「やっぱりさ ネコバスが来るんだよ きっとまだ連絡が取れないんだよ」 と
真面目な顔で言うと U子は 残念そうな目で私を見た。
と その時 ようやく係員が来た
「遅くなりました 乗り換えは 福島で行ないます 向うに連絡が行ってますから」
と言う。福島か。それが日本のどこら辺にあるのかも知らない
これまでまったく縁もゆかりもない土地だった。
それが行き掛かり上とは言え 一旦は踏み入れる土地。
これまた旅の面白さではなかろうか。
12月8日(金) am10:10
北斗星が福島の駅に入って行く。約13時間のマイルーム B個室のドアを閉める。
ビールや弁当がなくなり 少し軽くなったバッグを持った。
鈍いブレーキの音で列車が止まる。10号車出入り口のドアに立つ。
本当の終点 上野までは 共にはできなかった北斗星だが
夢描いた通り 素敵な列車だった。また今度な 北斗星。
今度はきっと グランシャリオでディナーだ。洋食¥7800を予約するよ。
それまでは元気でいておくれ 北斗星。
ゆっくりとドアが開く。
福島駅。ここが北斗星との別れ駅。
少しの寂しさと これからまた始まる 冒険の旅
複雑な想いの中 静かに北斗星は去って行った。
過ぎ去るレールの音を背中で聞き 私は「ごめんな」とつぶやいた。
君との旅を捨て 新幹線を 時間を ジブリを選んだ俺を許してくれ。
そして ここまで運んでくれてありがとう
また今度 さよなら夢列車 北斗星。
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【北斗星メモ】
●持って行くべき物
食料/弁当・酒類・お菓子・ジュース
レストラン・売店・ワゴン販売はあるが 北斗星4号には自販機なし
多少ボッタクリ感があるため 買って行った方が安心できる。
長時間移動である事を忘れてはならない。
便利品/クーラーボックス 当然ビール類のためである。
必需品/シャワー用品 タオル・シャンプー・リンス・石鹸
部屋着/一応ガウンはあるが 部屋着はあった方がいい
舞踏会用の衣装も長くは着ていられない。
スペシャル/室蘭焼き鳥。友人・親戚がいれば 「一生のお願い」を使おう。
本・ゲーム/時間つぶしになるもの。だが西村京太郎は止めとこう。
●注意すべきこと
時間/列車での長時間移動の場合 時間的余裕が必要。
2~5時間位の遅れは当たり前と思うこと。
予約/レストランでのディナーは予約制。
和¥5500 洋¥7800 は高いが旅の気分をより楽しめる。
動くホテルを是非 実感してもらいたい。
なお 通常のレストラン使用も ディナー後ならできる。
シャワー/列車に乗ってからレストランにて予約
30分間隔で予約する。ただしお湯の使用時間は6分。ご利用は計画的に。
ベッド/硬い。その感覚は人それぞれでしょうが カミさんは硬かったらしい。
荷物にならない程度のクッションを持って行くとよい。
舞踏会/9時からラウンジで舞踏会が開かれる。
全員参加のため ダンスは必ずマスターしていくように。
という噂はあるが 実際に行なわれたためしがない。
ヒマ/テレビがない。本を持って行くかDVDプレイヤーを持って行くか
酒飲んですぐ寝るか とにかく暇を持て余す。各自で何か対策を。
景色/夜発なので夜景だけである。B寝台だと他の客に迷惑が掛かるため
カーテンは開けっ放しにできない。見たい方は個室の予約を。
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最後に。
アウェイ観戦の場合 移動は ただの移動でサッと行ってサッと帰ってきたい。
だが せっかく知らぬ土地へ行くのなら 旅として楽しむべきではないだろうか。
福島から乗った新幹線は速かった。しかしそれはただの「移動」だった
だが この北斗星のように 列車旅を味わいながら移動できるなら
思い出という尊い財産がついてくる。
目的地から目的地までを線で結ぶもの それが「旅」なのだ。
そうした積み重ねが 人生に深みを与えてくれるのではないだろうか。
ただの移動を「旅」にする。
それは人生にも似た 大きなテーマでもある。