アウトドアーな方に聞くと
「登山は五合目あたりが 一番 キツい」 らしい
ここで 踏ん張れるか 踏ん張れないか
それが 頂上制覇のカギになる。
さて J2も約半分を終え 我らがコンサドーレは首位ですが
ここの所 ちょっとばかし勢いに陰りが見えるのが気掛かりであります。
一時は独走状態になりつつあったのに 一体 何が原因なのか?
そこら辺のところを考えてみようか と。
今季 何が心配かって言うと 「夏場の体力」が気掛かりでした。
と言うのも シーズン前のキャンプで 基礎トレーニングを十分に行なっていない
と思われるわけです。確かキャンプ時の情報では 戦術的なトレーニングを
早くからやってる というのがあって 基礎体力より 戦術浸透を優先させた と。
この方法が功を奏して スタートダッシュに成功したわけですが その反面
体力強化の足りなさが ここ最近ジワジワと出始めたのではないかと思われます。
聞くところによると シーズンオフの体作りは本当に大事なようで
そこを怠ると 1年通して動ける体にならないらしい。
特に夏場の体力低下が著しいようで 消耗も激しければ
それを回復する機能も弱くなってしまうそうです。
また 疲労の激しい体で運動すると 怪我の可能性も高まるわけで
そうした事を防ぐためにも オフの体作りが重要になるそうです。
そう考えると スタートダッシュの代償として この夏場のチーム力低下は
あっても不思議じゃない現象かと思いますね。
ただ戦術浸透を優先させたことで 早くにチームスタイルが確立したわけです
他チームがようやく 「チームとして機能し始めた」 この時期に
コンサドーレは もう一段階 上げた戦術が取れるようになったように思いますね。
ここ最近の試合でも分かるように 以前よりも攻撃的になっていて
特に両サイドとボランチが 早めに攻撃への切り替えをするようになりました。
これは 序盤戦である程度の守備が出来るようになったため
攻撃のタイミングを徐々に早めるようにした 「戦術の進化」 かと思います。
そうした戦術の早熟さと進化によって 歪(ひずみ)が生じたのが 先日の草津戦。
この試合では 如実に見られた 攻撃意識の増加だったのですが
ディフェンスラインと両サイド・ボランチには 多少 意識の隔たりがあるようで
DFは まだ基本形のまま 「チーム全体で守備意識を高く」 となっていて
サイド・ボランチは 「早めの切り替え 攻撃参加」 を意識しているように思えます。
こうした考え方の差が生じ 混乱が見えたわけです。
こういった 考え方の差や混乱も チームが進化する上では致し方ないもので
出来るだけ早くに統一性をもたせるように 出来る事なら 試合では混乱しないように
短い期間の中で 次の段階へ移ってほしいと思いますね。
ただ ひとつ心配に思うのは 三浦監督が どう思っているか?ということ。
草津戦のような攻撃のタイミングを 監督はヨシとするのか
それとも これまでのように 人数と手数を掛けない攻撃が基本なのか
その辺が 今ひとつ考え方が読めない監督なんですよ。
もしかすると 序盤戦 勝ってはいたけれど
あれほど守備的な考えではなかった かもしれない。
選手の戦術理解が低く 攻撃のタイミングが掴めなったため
ああいった超守備的なサッカーになっただけかもしれない。
それが 妙に上手く行って 勝ちを拾えてたのかもしれない。
何となく そんな風に思っていましたが それもまた本当の所は分らないですがね。
ただ どちらにせよ 今のままで後半戦も上手く行く事は難しいと思いますね。
他チームが ある程度 対策を練ってきてるわけですから
こっちもそれなりに変化をしなければ このまま すんなりとは行かないでしょう。
その変化も 単に攻撃を進化させる方法もあれば
または もっと守備を強化するのも 一つの手ではあるわけです。
どういった方向へ進むかは 監督の考え次第ではありますが
その辺りは そうネガティブにならず 信頼していいんじゃないでしょうかね。
もう一つ 今後の事で思うのは 監督自身は変化するのか?と言うこと。
ここまでのチーム戦術 チーム作り 戦い方などを見ると やはり
「大宮と同じやり方」 という印象があります。大宮自体は成功した例ですから
そのやり方を踏襲することに間違いはないのですが
それでは 監督自身が変化してないじゃないか という不満みたいなものがあります。
かと言って 監督がどう変ればいいか とか全然 分からないんですが
信頼できそうな監督なだけに やっぱり成長もしてほしいわけですよ。
多少のリスクを負ったり チャレンジする事で三浦監督自身の成長になるなら
そういったものも含めて応援したいなと思うんですよね。
たぶん コンサドーレのサポーターは許してくれるんじゃないかな
監督が チャレンジすることを。
と 長々と書きましたが。
変化するも しないも まだまだ五合目。
開幕から ここまでと同じ距離の道のりがあるわけです。
この短いインターバルを利用して 選手もサポーターも一旦リフレッシュして
で 明けてからは またまた勢いつけて行きましょう。
ひと息 入れて 目指せ 頂上!