勝負事は 波に乗れるか 飲まれるか が大事。
■札幌2-0仙台
またも見てま戦。ネットで速報を追ってたんですが 前半立ち上がりから
良い攻撃があったようで その勢いのまま ゴールだったようですね。
文字情報だけでも 「良い波の内に得点」 という感じがあって
こういったのは 勝負事としても 「強さ」 が出来たのかな と思います。
強い勝負師には 波を読む力があって ダメな時は上手く捨てる
良い波が来たら一気に勝負を賭ける という鉄則みたいなのがあります。
せっかく良い波が来ても それを感じられないのでは 勝負事になりませんし
乗ったとしても 乗り切れなければ 「勝ち」を手にする事も出来ない
ここ という所で カタをつけに行く強さが 勝負事を制するカギかと思います。
昨日の試合は そういった「勝負所での強さ」があったんじゃないでしょうか。
って 見てま戦ですけど。
さて 一方 日本代表。アジアカップ敗退しました。
こっちは 取られては取り返す を繰り返してましたけど とうとう力尽きました。
得点を取った 中澤・阿部は勿論のこと 他の選手も頑張りは見られました
ただ この試合 勝負事ととして捉えた場合 サウジが一枚上手だったな と。
■アジア杯 準決勝 日本2-3サウジアラビア
サウジが 一枚 上手だった
その際たる場面が 後半15分ごろ。
サウジが3点目を取った直後 またも日本にチャンスが訪れる
それまでもサウジは2度 リードを奪いながらも 直後に追いつかれる を繰り返して
またも同じように 同点機を与えてしまったわけです。
高原のシュートは 枠に飛ばなかったですが 波としては 完全に日本に来てる
「次のチャンスか その次のチャンスには 必ず同点に出来る」 と確信してました。
波や 流れってのは そういうものですからね。
がしかしだ。 ここで出たのが サウジのGK 「ちょっとタンマ 靴が 靴が」 攻撃。
この完全な時間稼ぎ 応援する身としてみれば ムカっ腹の立つ行為ですが
反面 「サウジは 勝負事に強いな」 と思いましたね。
あの時間稼ぎするGKを見て 瞬間 「今日は勝てないかもな」 と思わせるぐらい。
勝負事として見れば あの時間帯 日本に波が来てる時なわけですよ
実際 3度目の同点機もあった。あのままプレーを続けていたら まず間違いなく
同点までは行けたでしょう。それを阻止したのは サウジGKの時間稼ぎ
あそこでプレーを止める事で 日本の「勢いや波を消した」わけですよ。
勢いや波ってのは 単に体が動くか動かないか ではなく
気持ちの高ぶりや 集中力も含めたもので そういった精神的なバイオリズムも
一緒に上がって行くわけです。強気な姿勢なんかもそうでしょうね。
ただ これが一端下がって 落ち着いてしまうと 勢い自体もなくなる
そうすれば 自ずと波も消滅するわけです。
サウジGKが取った作戦は 「リードを守る」と共に
「日本の勢いも消す」 ための時間稼ぎだったかと思います。
それも 完全に消えるまで 何度でも繰り返す という念の入れようで
あの精神力は 大したもんですよ。
勝負所の読みと それに伴ったプレー
悔しいですが あの時間稼ぎは サウジGKのファインプレーでした。
日本だと どうしてもああいったプレーに対して 「汚い ずるい」 という目を持ちますが
勝負事として必要な 「汚さ ずるさ」 はあるわけで また それは強さでもあります
横浜FCの菅野なんかもよくやりますが あれはある意味正しいと思いますね。
「勝負事としてどこまでシビアに出来るか」を体現するキーパーじゃないでしょうか
ああいったシビアな感覚を どれ位持てるか が日本の課題かと思いますよ。
ただ 今回 日本が負けたのは それだけじゃなくて
そもそも勝負所で勝負しない 1対1をあれだけ仕掛けないんだから
勝ちも何もあったもんじゃない。勝負もせずに勝ちはないですよ。
交す事ばっかりじゃなくて もっと 「勝負」 を意識してほしいですね。
そして 勝負事に対して もっとリアリティを持ってほしいな と。
と言うことで。
波に乗れたコンサドーレと
波を消された日本代表
流れや波って 勝負事では最も大事なことかと思います。
ヴェルディ戦 終盤の勢いのまま 仙台戦もいい波に乗った
このまま最後まで この波に乗り切っておくれ コンサドーレ!