引分か。読みが甘かった…
勝てると 快勝だと 思ってたのだが。
■札幌1-1愛媛
と言う事で 行けま戦でした 函館。←どういう事で?
見てないので何とも言えないんですが やっぱり疲れとかあるんだろうか?
それとも これが実力なのか?シーズン中盤までの 「狙えばハマる」 的な
打つ手がバンバン当ってた時から比べると 今や 足踏み状態で。
でも これが昇格レースですから いちいちビビってられないですよ。
選手も 応援も もうひと踏ん張りで 行きましょうや。
さて 行けなかった函館ですが 何が心残りか って言えば
ハセスト&ラッキーピエロのグルメ的なものですよ。
去年 行った時にラッキーピエロのチャイニーズチキン?あれを食ったんですが
美味かったなー。試合前に買って スタジアムでは食えなくて ホテルに戻ってから
食ったんですが もう冷め々なのに まだ美味い。あれは感動しました。
一方のハセスト 焼き鳥弁当。 あれを初めて食ったのは 忘れもしない
…いつだったかなぁ …15年ぐらい前かなぁ まぁ忘れもしない 結構前です。
1週間ほど撮影で函館に滞在したんですが まぁハードなスケジュールで
朝から晩まで 函館各地のロケを続けたわけです。
で 何日か目の夜 その日も朝からのハードスケジュールで ホテルに戻ると
カメラマンとオレは まず倒れるように寝た。ガチャ バターンって 爆睡ですよ。
せっかく函館まで来て 1週間の滞在ロケなのに 大門の夜もなく 海の幸も食わず
ただひたすらにロケ地を廻りに廻って 倒れるように眠る
もういい加減 虚しくなってきた頃でしたね。で 爆睡からふと眼が覚めて
「そう言えば メシ 食ってなかったなぁ…」 と思ったわけですよ
横のベッドではカメラマンが機材抱えたまま 気絶。あれは寝てるんじゃない 気絶。
もうね 悲しかったですよ。 「何が ここまで そうさせるのか!」 と。
お互い限界までハードワークして 何の楽しみもないのか?と。
そんな思いの中 せめて何か美味いもんでも食いたいな と ひとりホテルを出ました
で ホテルは函館市街から湯の川へ行く途中の所にあったんですが
そんな半端な場所の土地勘があるわけもない。しかも夜。10時は過ぎてて真っ暗。
「こんな時間に食いもんなんか買えるわけない」 そんな言葉が浮かびましたね。
それでも 買わなきゃ 食わなきゃ やってられない。そんな想いがありましてね
彷徨うように 大きな通り沿いを歩きました。横は車がビュンビュン走ってて
さっき爆睡から覚めたばかりのオレは フラフラと夢遊病者のように歩きました
真っ暗で あてもなく ただ歩いて 車のヘッドライトが眩しくて
「あるわけないさ」 そんな言葉が過りながらも ただひたすらに歩きました。
すると 遠くに灯が見えた。真っ暗な中 国道沿いに光る 1軒の店。
それはもう砂漠に建ったカジノのような 神々しい光を放ってましたね。
「助かった…」 と。もう体の重さも忘れ 急ぎ足で店に向かいました
店の前まで着くと ストアとコンビニの中間のような佇まい。
眩しい看板と駐車場に止まってた長距離トラックが印象的でした
で 中に入ってみる。こんな時間なのに もの凄い人の数。
「な 何だ?この店は?」 何とも不思議な気持ちになりましたね。
夜中 真っ暗な道 そこに1軒の店 中は大混雑。これは不思議に思いますよ。
瞬間 「これは夢かもしれない」 そう思いました。ただ 夢でも何でも買わなきゃならん
ホテルでぶっ倒れてる戦友のためにも 買って帰らなきゃ 勝って帰らなきゃ
そういう使命がありました。で 店の棚の弁当的なものを探す
がしかし どうしても気になる一角がある。それが
店の中央にあるカウンター。 そこに人が群がっている。
「あれは何なんだ?」 と吸い込まれるようにカウンターへ近づきました。
そこで衝撃の行動を目撃した!みんなそこで弁当を食ってる!
そこはコンビニ的ストアですよ。普通 「買う」 だけじゃないですか
それが立ち食い状態で みんな食ってる。 これまた夢かと やっぱり夢に違いないと
そう思いましたね。もう「夢なら夢で 乗ってやろうじゃないの」ぐらいな気持ちですよ
で カウンター上には手書きのメニューがズラッと張ってあって
おでんやらザンギやらあったんですが 皆 注文するのが
「焼き鳥弁当!」
これまた聞いたことないメニュー。焼き鳥は焼き鳥 弁当は弁当だろ!と。
米の上に焼き鳥が乗っかってるのか?そんな馬鹿な!と思いましたね。
でも他の人のを見ると 確かに焼き鳥が乗ってる弁当だった
「これが美味いのか?そのために皆 この店に来てるのか?」 と不思議でした。
で オレも注文しましたよ。そこまで言うなら 「それくれ」 と。
まだ夢か現実かも 区別がつかないまま 店を出ました。
この手に持ってる 焼き鳥弁当2つとおでんが ホテルに戻ると泥に変ってるかも と
おそらくオレは 何かのマヤカシに掛かってるのだろう と そう思いながらも
何とか部屋までたどり着き カメラマンを起こしたわけです。
「まずは食おうや」 そう言いながら 一口
う うまい!
タレの絶妙さ 肉の焼け具合 そこに白いメシ。
シンプルな味の分 それぞれが主張し 見事に絡み合うハーモニー。
いろんな事に摩訶不思議さを感じながらも 食った焼き鳥弁当は 美味かった。
それまで夢遊病者状態だったカメラマンも 「う うまい!」 と飛び起きた
で 「どうしたの これ?」 と聞かれ かくかくしかじかと説明したのですが
言ってるオレも 聞いてるカメラマンも 現実とは思えなかった。
やっぱり この焼き鳥弁当は 夢なんだろうか。
そんな疑問が消えぬまま 食い終え そしてまた気絶した。
それから 15年の月日が流れ。
去年の函館 タクシーの運転手にハセストのことを聞いてみた
運 「ええ あそこの店はハセストの中でも古いですよ」
やはり あの時食ったのは夢じゃなかった。
あの時の過酷なロケで唯一と言えるほど 良い思い出だったのだ
それが本当のことで良かった。
ついでに 「何でこんなに有名になったんですか?」 と尋ねてみた
運 「GLAYっているでしょ 彼らがね ハセスト!って宣伝してくれたんですよ」
と言っていた。「焼き鳥弁当食ってからバンドの練習した」 とか 言ってくれた と。
それ以降 10年ほど前から急激に知名度がアップしたらしい。
なるほど。地元の逸品を彼らによって 世に知らしめた というわけだ。
コンサドーレと白い恋人の間柄も同じように思う。
知名度のアップにコンサドーレは一役買った。
だが それに答えるだけの 商品の魅力 言わば 「味」 がなくては長続きしない。
白い恋人 最大の魅力は 「美味しさ」 だから そこが失われない限り
石屋製菓も 白い恋人も大丈夫だろう。再開の日を再出発にしてほしい。
身近な物は身近過ぎて あまり感じないが よくよく見れば良い物はいっぱいある
特に 観光客など外部の人間の方が その判断が付きやすい
単純に 「これ美味しい」 と選んでくれるのだ。
あの時の 「ハセスト・焼き鳥弁当」 もそうだった。
あり得ない状況の中 あり得ない商品に出会った。 それが美味かった。
そういう発見にこそ 喜びがあるのではないだろうか。
今度はいつ函館に行けるだろうか。
もしかすると もうコンサドーレ絡みでは行けないかもしれない。
それでも 今度 行った時は 必ず 焼き鳥弁当を食う!絶対食う!
そしてまた 素敵な 「偶然の出会い」 を期待しようと思う。
それまで またな。
ハセスト・焼き鳥弁当。ラッキーピエロ・チャイニーズ何とか よ!