いやー 引きずってます。 いまだ 選手権 引きずってます。
巷は 「福岡戦 魂勝!」 で賑っているんでしょうけど
今回ばかりは 「選手権・道準決勝」 が上回ってて 感動が薄れません。
でまた この 「感動」 は 去年の天皇杯 フクアリでの新潟戦と
まったく同質のものなんですよ。まさに 「胸が震える」 ってのは この事のような。
選手権も 天皇杯も 「負けたら終わり」 の一発トーナメント。
まして高校生だと そのまま選手生活も終わる生徒が多く
「懸けるもの」 が伝わって来るんですよ。だから 選手権には 感動がある。
天皇杯も同じく 特に12月に入ってからのトーナメントは 来季契約が微妙な時
昨年で言えば 川崎健太郎のプレーが まさに 「負けたら終わり」 を感じさせていて
あの試合での川崎や チームの一体感 必死さ 色んな事が感動を生みました。
やっぱり 「必死」 ってのは 人の心を動かすもんだな と思いますね。
毎年 選手権の道・準決か決勝は 厚別に観に行ってて
それは単に 「選手権ファン」 であるからなんですが もう一つは そこへ行くと
必ず「感動があるから」 なんですよ。例えば 選手の必死なプレー は勿論ですが
ピッチ以外にも多くの感動があるわけです。例えば 「控えの選手」もそう。
「出れるかもしれない」 「出られないかもしれない」 「出たい」 「でも大丈夫だろうか」
そういった狭間にいる選手が 色んな想いの中で 「でも 絶対 出たい」 という
気持ちがあって 遠くからでも そんな感情が伝わって来るんですよ。
そりゃそうですよ。だって 最後だもの。 この試合で 舞台から降りるんだもの。
1年前の同じ時。選手権・道決勝で 控えのキーパーが出そうな場面になって
その時 後姿に もの凄い緊張があって それと同時に 「出れるかもしれない」 という
喜びがあって だけど結局 出られなかったんですね。その控えのキーパー。
その時 泣けてね。なんか知らんけど 涙が出てね。
「出たかったんだろうなー」 とか 「でも出るの怖いだろうな」 とか
勝手に彼の気持ちになったんですな。まいったな あの時は。
もう一つ 選手権で感動するのは 「応援席」。
まず3年生部員の応援。彼らは選手最後の大会を ピッチではなく応援席で
声を枯らすわけです。それが 「どんな想いなのか」 とふと思うんですよ。
大会前 25人の登録選手に 自分の名前がない。その時点で出場は ほぼない。
それでも練習に参加して 大会を迎えて 応援する。並大抵じゃないですね それは。
また 応援席にいる在校生・父兄・OB。
特に 「選手のお母さん」 は かなりな負担があったかと思います。
遠征での送り迎えや 弁当。金銭的な負担だって 正直なところ大きいと思います。
小学生の時から ずっとそんな生活をして来た息子が その試合で終わる。
もう全身全霊を懸けた応援なんですよ。先日の厚別でも 同じでした。
私のすぐ斜め前で応援してた人が PTA会長さんだったんですが
選手は我が子と同じで 後半 時間が無くなって行くほどに 涙声になるんですな
鼻水をすする音が ズルズル~ ズルズル~ って 聞こえて
選手が頑張れば頑張るほど ズルズル~が大きくなるんですよ。
で でっかい声で 「ガンバレー!」 だもの。 参りましたよ 完全にもらいました。
出場選手の頑張りや 控えの選手 そして応援席
あらゆる所に 「選手権の感動」 があって だからこそ選手権に惚れてるんですよ。
だからこそ 厚別に行かずにいられないんですよ。
思えば 我々は ずっと 「応援席」 にいるわけで
ピッチで走る選手には 退団があったり 卒業があって 毎年 違うんですが
我々は応援席という定点にいて そこで行われる事を ずっと見守っているわけです。
頑張れば 「頑張った」と泣き 負ければ 「悔しい」 と怒り
時には選手と一緒の気持ちになって 時には客観的になって
チームや サッカーを見守る 「応援席」 にいるわけです。
だからこそ この 「蹴馬鹿」 はピッチだけじゃなくて
応援席の選手や 控えの選手や 応援する人たちなど
応援席だからこそ分かることを そこにある感動を
何らかの形で書き記したいと思っています。
サブストーリーには 実感できる感動があるわけです。
今回 浦河高校の応援席に混じって その渦の中に入ってみて
やっぱり選手権はいいな と そう思いました。いや いつも以上の感動がありました。
コンサ仲間の しのかいさんが 10/17の 「蹴馬鹿」 を読んでくれたらしく
「今から厚別 行きます!」 と応援席に駆けつけてくれました。
選手権を見に来たのは初めてだった しのかいさん 曰く
「選手権って凄いですね こんなに感動するなんて」
と言っていたのですが ひと言 言わして貰うとね しのかいさん
これほど感動するのは そうそうありませんよ。様々な状況が重なって
今回は特別な選手権だった という事なんですよ。特別なんですよ。
でも 応援する気持ちがあれば いつだって どこのチームだって
特別な試合になるんですよ。そこに原点があるんですよ。そう思います。
でも 良かったなぁ たぶん良い思い出になりますよ きっと。
それは 自分も当然 そうだし 選手も 父兄も OBも 厚別に来た生徒も
いや 来れなかった生徒だって 皆が共有できるいい思い出になったと思います。
そして 次は コンサドーレ。
「負けられない戦い」 度で言えば こっちもトーナメントと言っていいわけだ。
明日はドームで応援してきますよ。勝たせてやりますよ。
あの かあさんの 「ガンバレ!」 よりもっとでっかい 「ガンバレ!」 で。