J2優勝!J1昇格!
■札幌2-1水戸
ダヴィがよく決めてくれましたね。2ゴールとも良いシュートで 2点目なんかは
体の強さと スピードと テクニック 全ての要素が詰ったゴールでした。 grazie!
試合は 立ち上がりから緊張があって 応援する方も 選手もガチガチでね
そりゃそうですよ。ここ数週間の流れも完全な逆風で しかも最終戦
昇格か?3位(=絶対不利)か?って 「トップに居ながら崖っぷち」 でしたからね。
失点も不運と言うか 相手にしてみればラッキーに近いゴールでしたから
もうどっぷり逆流に流されて 不運も味方につけての見事な流されっぷりでした。
でまた ガッチガチの緊張は全然 ほぐれなくて 前半途中までサッカーに
ならなかったですね。SBのアウェイ側で応援してたんだけど 全然こっちに来ない。
しかも仲間の1人が他チームの速報を知らせるんだけど
「京都・東京Vは先制してる」 と。もうイメージは アクション映画的に言うと
崖っぷちどころか もう指3本でしがみついてる感じ しかも敵は上で仁王立ちだ
今まさに落とそうと指を踏みつけようとしてる コレまさに絶体絶命。
たーだ そこはお決まりの 「色々説明する」 という なぜかすぐに始末しないわけだ
銃持ってるのに 足踏めば終わるのに なぜかすぐにはやらない ここがミソだ。
映画だと主人公はここで一発逆転 危機を脱出するわけだ
で コンサドーレも同じく 失点・しかもガッチガチ 更に他チーム先制 という崖っぷち
それでも緊張がほぐれて来たのか 「やるしかない」 と腹を決めたのか
体がスムーズに動くようになって ペースも掴めるようになった
ダヴィの強引な突破や 西嶋の上がりからスペシャルなセンタリングなど
徐々にリズムを生ませた結果 前半43分。西の冷静な折り返しヘッド 突っ込む砂川
かっさらうダヴィ! で ビューティフルゴール!
いやー素晴らしかったですね。真横の角度で見てたんですけど かっさらいボレー!
嬉しかったー。あの絶体絶命の状況を一変させるゴールですからね。
取り合えず 崖の上に上がって互角のタイマンに持ち込みました。
映画でもなぜかラスボスとの戦いは素手なんだよなー。それまでの敵は
銃でバンバン撃っちゃうんだけど なぜか 最後は素手。そこがまたミソ。
後半になるとまた勢いが下がって と言うか慎重になったんですかね
チャンスらしきチャンスもなく またピンチらしきピンチもなく 微妙な重さが漂う。
選手も監督も難しかったと思いますね。引分けで十分なんですから
リスクは負えない ただ もしまた失点したらえらい事ですからリードはしたい
そういう難しさがゲームに流れてました。なんつっても懸かってるのが
「昇格」 ですからね。 ただの勝利や勝点とはワケが違う。
自分のひとつのプレーが 色んなものを左右するわけですから 慎重になりますよ。
微妙な空気と 微妙な重さと 目前の歓喜が見え隠れする後半になりました。
ただ 後半の水戸を見てると 余程の事がない限りゴールはなかったかと思います
と言うのも 前半 アグレッシブに来てはいたのですが 「来すぎていた」 と言うか
あれだけの運動量を90分持たせるのは容易ではない と思いましたね。
攻撃も 水戸は右サイド・金澤の勢いが良くて苦しめられましたが
フィニッシュの所がまだ未完成で FWも含めて決定力の足りなさがあったわけです。
危険なのはエリア外からのミドルか そのこぼれで 札幌のDFが落ち着いて
さえいれば 失点までは行かないだろうな と見てました。
とは思いつつも 不安は不安。なんせウチはコンサドーレですからね。
あのコンサドーレですよ。「やっぱりか」とか「ロスタイム」とかのコンサドーレですよ。
落ち着いて見てられるワケがない。時間が経過する毎に恐怖が増すという札幌です
何とかリスクは無しに 「もう1点!」 とネガって いや願ってました。
と そこへ いきなりクライマックスがやってきた!
岡本の裏へスピンを掛けながらのボール 追うのはダヴィ
ただ相手DFが少し前にいて マイボールにするのは難しいかな と思えました
ですが ですが 一回 体を当てたダヴィ ちょっとバランスを崩すDF
そして 先に追いつくダヴィ。それでも中には選手がいないし 相手はもう一人来る
遠目に見ながら 可能性は薄いかなと。ですがダヴィ。ごめんねダヴィ。
決めてくれました。あの角度のない所から 左足アウトに掛けたシュート。
あれをビューティフルゴールと呼ばずして何と呼ぶのか!
もうもうぶっ壊れましたね自分。みんなもでしょうけど。
ちなみにその瞬間 なぜかドーレくん人形が私の横を飛んで行きまして
その放物線が実に美しく 前の席に舞い降りて行きました。
どうも後ろの席の仲間の1人が 興奮のあまり持っていたドーレくんを忘れて
バンザイしたようで 必然的に手元のドーレくんが飛び立ったようです。
まぁ みんなぶっ壊れるわな あの奇跡的逆転ゴールは。
でまた 興奮も冷めやらぬ時 他チーム経過の速報が!
「ヴェルディ 同点にされてる!」 と。
なんですと!それは もしかして わてらにも優勝の目が出た!と言う事じゃないか!
前半終了間際までは 崖っぷちですよ 指3本でぶら下がってた状態ですよ
そこから 今や 「2000万が目の前に!」 いや 「優勝もアリ!」 ですよ
その瞬間から 一気に応援もヒートアップしましたね。
なにがなんでも 掴み取れ!(銭&優勝)と。
そこからも何叫んだか 自分がどんなんなったかも覚えていませんね
錯乱ですよ。錯乱。記憶にあるのは
「レフリー!!(時間!)」 「レフリー!!(もういいだろ!)」 って
16回 叫んだ事ぐらいですかね。 とにかく早く笛を持てよ と。
そして その瞬間が。
泣きはしませんでしたよ。そういう感動より ホッとしたと言うか。
なんか力みに力みっ放しでしたから 脱力感が襲ってました。
ただ 選手たちが喜んで スタジアムも感動に包まれて
そういう中で選手たちが整列するのを見てたら よくこの戦力で優勝したなぁ と。
監督のコメントにもありましたが やっぱり強化費順の成績が妥当なんですが
その中で5番目とか6番目とか 決して恵まれた資金力じゃない中で
優勝したのはもの凄いことなんだ と思いつつ見てました。
それともうひとつ。
個人的には 拭いようのない寂しさがあって
優勝の喜びと 相反する寂しさが 何とも言えない気持ちにさせました。
ただ この優勝は喜び以外のなにものでもなく
それはもう純粋に 半端じゃなく喜びました。最高の 最良の結果ですからね。
今はまだ余韻が深くて 来年の事とか考えられませんけど
来年 全部が変わるんですよね。札幌に来る相手チームも サポーターも。
客の入りも違うだろうし 注目も違う。マスコミに取り上げられる数も違う。
スーパーサッカーでも映像は来るだろうし ひょっとしたら代表なんてことも。
とにかく環境が変わることは間違いないわけです。
でまた 我々はJ1チームのサポーターと言う事になるわけです。
注目度が違って来るから 小さな事も小さな事じゃなくなったり
同じようでも同じじゃない という環境になるわけですよ。
それだけ 「J1昇格」 は大きな出来事で 環境を一変させる事なんですよね。
そういう実感は時を追って どんどん現実的になるじゃないかと思うんですが
今しばらくは 余韻に浸って 浸りきって喜びたいなと思います。
それにしても J2優勝!凄い!凄過ぎるぞ!
よくやった!コンサドーレ!
GRAZIE!CONSADOLE!