■天皇杯 準々決勝 鹿島1-0ホンダFC
いやー 凄いですね ホンダFC。
久々にサッカーの試合 見て 感動しました。
コンサドーレの試合も 勿論 感動はしますが そっちは感動と言うより
もっと切羽詰った感じがあって 「ホッとする」 と言った方が近いんですよね。
で 昨日の天皇杯 鹿島vsホンダの試合。
「J1王者対JFLチーム」 の戦い。まさに 「これぞ天皇杯!」 ってカードですよ。
ただ 普通に考えれば J1を大逆転で優勝した鹿島 と アマチュアチームじゃ
力の差があり過ぎるんじゃないか って思うんですが そうじゃなかった。
決して鹿島が力を抜いていたとか 緩んでたってわけじゃない 本気でした。
その本気の鹿島にですよ 一歩も引かなかったホンダFC
ロースコアながらも 死闘と呼べる良い試合が見れました。
で そのホンダ。とにかく走る。90分 プラス30分 走り続ける。
見てるこっちが苦しくなるぐらい走ってました。あのスタミナは尋常じゃないですよ。
でまた その走りを支えてるのが 精神力。どんな場面もへこたれないんですね。
普通なら鹿島に萎縮するだろうし 個人技で抜かれたら諦めるんですが
抜かれる事やパスを通される事は前提として とにかく向って行くんですよね。
肉体的にも精神的にもダウンするはずなんですが そうならない強さがありました。
それと精神的な強さは ボール際でも出てて 五分のボールには絶対引かない
そういう局面での強さが 試合を延長までもつれ込ませてました。
で 無尽蔵のスタミナ と 局面での強さ がホンダの強さに見えたんですが
その両方とも 「守備に対して」 のものであって 攻撃はどうか と言うと
これまた結構 良い。最終ラインで奪って ボランチに当てて サイドに展開 と
セオリーなカウンターを見せてたんですが そこまでは実にスムーズな流れで。
前を向く意識も強く 簡単には下げないんですね。良いチャンスが多々ありました。
後半に ホンダの選手に退場者が出て。鹿島相手に1人少ない状態ですからね
それでも足を動かして 頭を使って 気持ちを強く持って 互角の試合をしてました。
で 見ながら 「何なんだ このチームは!」 って思いましたよ。
その強さといい なのになんでJFLなんだ!って疑問が出ましたね。
調べましたよ。なぜに このチームがJFLのままなのかを。
ホンダとは本田技研の時 96・97年にコンサドーレとも対戦してるんですが
覚えてるのは 厚別で勝った試合。ペレイラがロペスにほほ骨を骨折させられた試合
あの時の本田も強くて 結局 その年のJFL優勝チームだったんですよね。
その後も3度優勝して それだけ強いってのにプロ化しない。なぜなんだ と。
で プロにするつもりがないってわけじゃないんですね。
これまで何度かプロ化の計画があったらしいんですが その度 タイミングが悪くて
断念したらしいです。例えばHONDAがF1から撤退した時期に重なったとか。
それにしても 「強い強い」 とは聞いていましたが これほど良いチームだったとは。
今のままでもJ2中位の力はあるでしょうね。鍛えられてるな って感じがあります。
今回のベスト8進出も不思議じゃない実力でしたし 出来れば先を見たかった
ただそこは鹿島。最後の15分をそのままで終わるチームじゃなかったですね。
柳沢のゴールは素晴らしいゴールでしたし チームも本気でした。
ああいう気持ちの入った試合になれば カテゴリは関係ないんだな と
能力の全てを出し切れば どんな相手でも戦う事は出来るんだな と
改めて感じる試合でした。いやー良い試合 良いチームでしたホンダ。
試合後 ホンダの選手に漂ってたのは 悔しさ。
あれは本気で勝ちに行って 勝てなかった悔しさ。
善戦で良しとしない気持ち。プライド。
そういうものが見えました。
本当に良い試合を見れました。