終わりましたね 選手権。
今大会は 道予選・準決に浦河高が出て もの凄く感動したのが始まりでした。
あの試合も公立校と私立の戦いで しかも浦河側には知り合いが多くいて
気持ち入りましたね。あれは忘れられない試合になりましたよ。
で 全国では1回戦 室蘭大谷vs鳥取境。鳥取は第二の故郷なんで 縁のある対戦。
更に次は室蘭大谷vs藤枝東 とこれまた縁のある対戦。そして決勝まで行く藤枝東
多くは見られない選手権で こんなに縁のある試合が見れたのは珍しい事でした。
今回の選手権は観戦者じゃなくて ずっと応援者として見てた気がしますね。
■流経柏 4-0 藤枝東
流経柏は本当に強いチームでした。
球際の執念も そこから繋げる能力も フィニッシュの精度も 全て高かった
また激しいプレスを掛け続けるスタミナもある。つけ入る隙のないチームでした。
ただ どこか隙はあるだろうと 例えば精神的なものとか 甘さはあるんじゃないかな
と思っていたんですが 最後まで強気なサッカーは萎える事なく 押し続けました。
あの 「強気さ」 が 優勝の原動力だったんじゃないでしょうかね。
で 一方の藤枝東。負けはしましたが 良かったな と。
ほぼワンサイドなゲームで 良かったと思えるのは不思議なんですが
最後まで 「自分たちのサッカーを貫こう」 とした所が 何か嬉しかったですね。
前半を終えて カミさんが 「藤枝東 何か変えてくるかな?」 と言ってました
その意味は 「流経柏の大前にマークを付けるのか?」 と言うことで。
それが後半巻き返す鍵にもなるだろうし 「勝ちを優先」 させるなら そうすべき事で
前半の状態を見ても 普段の自分なら同じく思うはずなんですが
昨日に限って と言うか 藤枝東に限っては マークをつけてほしくなかった
「とにかく自分たちのサッカーを」 と思ってましたね。
いつも 「勝負は勝ちを目指さなければ」 とか 「シビアに戦え」 とか
そういう事を主義・主張してるんですが それも時と場合によって違うようで
自分でもそこらの線引きがよく分かってない。昨日の藤枝東には勝ち負けじゃなくて
「自分たちの こだわりを捨てるな」 と願ってましたね。
そして後半。藤枝東は変えなかった。
むしろ もっと自分たちらしさを出そうと強く出て来た。
そういう事が嬉しかったんですよ。
オレが憧れてる藤枝東は 藤枝東らしくあったな と。
そういう意味で 良い散り際でした。
自分たちの伝統に誇りを持って それを最後まで手放さず
それでも 力 及ばず 散った藤色の選手。
誇りある散り際だったな と思います。
ただ 決勝戦だけがサッカーじゃないですからね。
そこに行き着くまで 戦い続けて 勝ち続けて 昨日の国立があったわけですから
まずは やっぱり
藤枝東 準優勝 おめでとう!
と。まずは その言葉からだと思います。
地方予選 土のグラウンドで泣き崩れた選手たちも
厚別のスタンド 「がんばれ!」 と叫んだ浦河のPTA会長さんも
全部含めた先の 決勝・国立競技場ですから
そこに立てた選手たちには 「良かったなぁ お前ら」 と言いたいですよ。
「本気のサッカーは高校まで」 と決めてる子が多い選手権
負ければ その瞬間 いろんなものが終わってしまうわけです。
だからこそ そこに懸ける気持ちが伝わってくるんじゃないでしょうか
藤枝東の準優勝には 誇りある散り際が見えました。
それが なによりも嬉しかったな と。