それは八月末の
空の花火みたいに
嗚呼 咲きながら 散りながら
Oh ・・・ 今夜こそ キメて!
サザンオールスターズ 「I AM YOUR SINGER」 より
と言う事で8月の花火になって来ました 咲いて 散って来ました
サザンオールスターズ 「真夏の大感謝祭 in 横浜」 行って来ました!
って もう10日も経ってるんですが。
余韻が いろんな感情と一緒に残ってて それを楽しみつつ 悲しみつつ
ただ ここに書いちゃうと そこで 「思い出」 になってしまうわけだから
それはちょっと寂しいなと。まぁそんなメメしさも あるとかないとかなエントリです。
今回 の公演は 会場が横浜のみの4日間 しかも これでしばらく活動休止する
という貴重な公演でした。で 幸運な事に23・24日 両日のチケットが取れまして
特に24日の方は 本当の最終日ですから 嬉しさと悲しさが混じった複雑な感情と
ちょっとした送別会的な 華やかなる儀式的な気持ちで臨みましたね。
両日ともスタンドの席でしたが 2日とも雨で 特に最終日の方は大雨になりまして
横浜の夏なのに 寒くて ガタガタ震えてましたよ。でも楽しかったですけどね。
今回のライブは いつもと違って アルバムを出してからのものじゃないですから
必然的に “過去の曲”が中心になったんですね。ただ これまでの曲ったって
30年もの月日ですし しかも満遍なくヒット曲があるわけだから どんな曲をやるか
見当がつかなかったんですよ。ただ 「30年を振り返って」 みたいな ヒット曲を
ラインナップするんじゃなかろうか って予想をしてたんですよ。
けど 違いましたね。素人予想を見事に裏切ってくれた 涙ものの選曲でした。
それがこれ↓
M1 YOU
M2 ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)
M3 LOVE AFFAIR ~秘密のデート~
※懐かしのメドレー
M4 女呼んでブギ
M5 いとしのフィート
M6 お願いD.J.
M7 奥歯を食いしばれ
M8 ラチエン通りのシスター
M9 TO YOU
M10 C調言葉に御用心
M11 働けロック・バンド (Workin' for T.V.)
M12 松田の子守唄
M13 Hello My Love
M14 朝方ムーンライト
M15 思い出のスター・ダスト
M16 夏をあきらめて
M17 Oh! クラウディア
M18 東京シャッフル
M19 そんなヒロシに騙されて
M20 あっという間の夢のTONIGHT
M21 メリケン情緒は涙のカラー
M22 顔
M23 Bye Bye My Love (U are the one)
M24 メロディ (Melody)
M25 愛の言霊 [ことだま] ~Spiritual Message~
M26 シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA
M27 爆笑アイランド
M28 ごめんよ僕が馬鹿だった
M29 ロックンロール・スーパーマン ~Rock'n Roll Superman~
*サブステージにて演奏
M30 涙のキッス
M31 チャコの海岸物語
M32 夕陽に別れを告げて
M33 いとしのエリー
M34 真夏の果実
M35 TSUNAMI
M36 I AM YOUR SINGER
M37 希望の轍
M38 OH!! SUMMER QUEEN ~夏の女王様~
M39 エロティカ・セブン EROTICA SEVEN
M40 HOTEL PACIFIC
M41 ボディ・スペシャルII (BODY SPECIAL)
M42 マンピーのG★SPOT
ENCORE
EN1 夕方 HOLD ON ME
EN2 みんなのうた
EN3 勝手にシンドバッド
EN4 Ya Ya (あの時代 [とき] を忘れない)
どうです この選曲。始まって4曲目から 懐かしの曲メドレーをやったんですが
その選曲がね シブいと言うか 泣かせましたね。
今回のライブ 事前にどんな曲をやるのか調べて行かなかったんですよ
2日間 行くわけだから初日に驚きたいなと思いまして。
だからライブ中も 次何やるか分からないままイントロが流れるんですよ。
で 「あっ!」 とか 「おっ!」 とか 終いには 「おおぉぉ・・・」 となるわけですよ。
そういう次々と襲ってくる感動の中 失神しそうなほどの選曲が。
11曲目の 「働けロック・バンド」 と 12曲目の 「松田の子守唄」
これを繋げられた日にゃもうね。どっちも思い出深い曲ですし 生で聴けるなんて
思いもよらなかった曲ですよ。アルバムの中でも 深い深い所の曲。
それが聴けて本当に良かったなぁと 行けて良かったなぁと本気で思いましたね。
後は エリー。 この曲の持ってる力は 本当に凄いなと思いました。
イントロが入って 最初 会場はざわつくんですよ 「あっ エリーだ」 みたいな。
で 1番ぐらいまでは皆も歌ったり 手拍子したりするのですが 2番になると
シーンとする。7万を越える観衆が その曲を聴くのに物音ひとつ 立てない。
何か厳(おごそ)かな気持ちと言うか 神聖なるものを聴く みたいな空気でしたね。
とにかく全身の感覚で 聴きましたね。 そして 最後のフレーズ。
「エーーー ・・・ リィィーー」 は 会場全てが吸い込まれるような 鳥肌。
とにかく楽しかったサザンライブでした。
ただ正直言うと あんまり実感がないんですよ ライブ中は。
今 そこで桑田さんが唄ってるんだけど 現実であって現実でないような
今振り返っても 「あれは夢なんじゃないか」 って思うぐらい現実味がないんですよ
で 家に帰って WOWOWの録画を見て 「そこに居た」 と実感するような感じで。
でも良い思い出が出来ました。「チケット当たった!」 と言っては大喜びして
ツアー申し込んで 準備して ドキドキして 近づいて来て テンションが上がって
当日の感動があって 帰ってから録画を見て 色んな全てに 楽しさがありました。
それは まるで 夏の花火のように。
一瞬で消えてしまうものと知りながら 花火は作られ 人々は待ち焦がれる。
その日が来れば 夏の夜空へ打ち上げられ 人々は喜び 感動する。
そういうものかなぁと思いますね。 そう考えると サザンのライブは夏の花火で
僕ら自体も花火で 一緒にパーっと打ちあがって そして綺麗に散ったのかな と。
それは儚いけども 強烈で しみじみと深く 残って行くものだと思います。
これでもう 「しばらくは行けないんだな」 と思うと寂しさはありますけど
いつの日か再開したら 必ずまた行きますよ。行って でっかい花火になりますよ。
それは八月末の
空の花火みたいに
嗚呼 咲きながら 散りながら
この歌詞の一部になった 今年の夏。
たぶん ずっと忘れることはないだろうなぁ。