負け試合を見る事も 良い肥やしだと思うよ オレは。
■ アジア杯最終予選 日本 0-1 バーレーン
一昨日の深夜 代表戦があったそうな。いや知ってはいましたよ。知ってたけど
テレビ中継はないし アジア杯予選だし 今注目はW杯予選・豪州戦だし って
色んな理由で さほど関心はなかったんですよ。けど昨日の朝 結果を知りましてね
「0-1で負けた」 と。それ聞いた時 「なら 見たかったなぁ」 と思いましたよ。
ニッポンと言うと どうも 「内弁慶」 なイメージがあって ビビってくれる相手には
強気で行けるんですが 逆に相手が強気だと 途端にへっぴり腰になりますね。
一昔前まで韓国に全然 勝てなかったのも こうした精神的な戦いで後手を
踏んでたからなんですね。向うはホイッスルと同時に グイっと胸ぐらを掴んでくる
だけど日本は 「ちょっ ちょっ 待てよ 話し合おうよ」 みたいな へっぴりな感じで。
ただ 最近は韓国のサッカーもスマートになって 対戦模様は変わりましたし
日本もそれなりに戦える様になって アウェイでも そこそこの精神性は見せてくれる
ようにはなりましたね。それでもねイメージは拭えてないんですよ
ニッポンは お坊ちゃまくんサッカーだろうな というイメージが。
1月20日に このアジア杯予選のイエメン戦があって その時はホームですから
まぁ気持ち良さげに試合してたわけです。しかも相手は 「格下」 と言える力量。
この状態はもう 「完全なる日本の土俵」 なわけですよ。しかも 前半早々には
先制もした と。で こうなると 正直 もう見るべきものはなかったですね。
乾が代表に選ばれてて 「早く出さないかなぁ」 ぐらいなもんで 他はどれだけ
良い崩しがあろうと どれほどのスペシャルなゴールがあろうと
代表が得るものは そうないだろう
と思ってましたね。やっぱり国際大会で 真剣勝負で 身を削るような戦いの中で
「何を得るか」ってのが大事だと思うんですよ。緩んだ中じゃ経験としても血や肉に
ならないわけで もっと日本が強くなるための試合をしてほしい と思いましたね。
で もし この試合で何かを得るとすれば 「まずは 追い詰められる事」 じゃないかと
「まずは失点する事」 を望みましたね。日本を応援してるのに 追い詰められる事を
望むなんておかしな話しですが 得るとすれば そこからじゃないかなぁ とね。
試合は 後半2分に失点し その後 後半20分に勝ち越して 勝利を収めたわけです。
ホームである事や 相手との力量差を考えれば 緩んだ試合の中でも 最良の展開で
同点にされてからの18分間こそが 得たものだったと思いますね。
で 今回のバーレーン戦。試合を見てないんで 内容は全く分からないんですが
「負け」 という結果だけを見ても 「見るべきものはあった」 と思いますね。
特に 我々サッカーファンは 見るべき試合だった と思います。
だって ホームで格好の良い試合ばっかり見ても 思い入れは深くならないでしょ。
アウェイで苦しんでる姿を見てこそ 「一緒に戦う」 って気持ちが強くなるわけですよ
そういう 苦しさの共有こそが サポーターだと思いますね。
でまた アウェイの試合で 誰が戦って 誰が逃げてるのかも見たいですし。
自分なんかは どうしても 「ニッポンはお坊ちゃまくん」 ってイメージがありますから
そのイメージをぶち破ってくれる選手が出てきてほしいと いつも思ってますね。
で それが分かるのが アウェイですよ。特に中東だと独特な雰囲気に飲まれる選手
がいて そういう選手は 必ず戦うことから逃げますし 二度と期待しないですね。
逆に戦えた選手は その後も代表に残るだろうし 個人的にも応援しますよ
そうした選別ができるのも アウェイの醍醐味じゃないかと思いますね。
土壇場で力の出る選手こそが 「代表」 なわけで だからこそ誇りにもなるんですよ
ACLなんかは どの選手も戦ってて 見てて本当に面白いですもんね
やっぱり 戦う選手は魅力的だし 誇りに思いますよ 蹴馬鹿なオレにとっては。
クラブチームにしても 代表にしても 「一緒に戦う」 って気持ちは凄く大事で
そのためには良い所ばかりじゃなくて 悪い所や苦しい所も共有すべきと思いますね
時には 敗戦も良い肥やしになるわけで いや 負けだからこそ 肥しだと思いますよ。
コンサドーレを応援してると ありがたい事に 身につく 肥やしが多くてね
いや本当に勉強させてもらってます。ありがたいっす コンサドーレ。
代表もね もっと 「共有」 しなきゃならないんですよ。その気持ちが薄れてっから
人気が下がってるんですよ。悪い所も弱い所も 曝け出してこそ 共有できるんですよ
それを もう一度 やってほしいなと。やり直してほしいな と願う今日この頃であります
負け試合だからこそ 見るべき価値はあった と思うバーレーン戦でした。