内田篤人はイイね。 凹んでも 凸るところがイイ。
■国際親善試合 日本 5-1 フィンランド
昨日の代表戦 試合自体はよく分からなかったですね。
フィンランドを 「仮想オーストラリア」 とするにしても 守備がひょろひょろだったし
日本は日本で まんまオーストラリア戦に出る選手か って言ったら 全然違うし
じゃあ この試合は何を得るためのものなのか ってのが分からんかったんですよ。
「一応 仮想戦 組んでみました」 って事ですかね。いや マジで分からわ。
そんな試合にあって 内田が良かったですね。特に前半は良い動きをしてました。
思うに 今の代表のシステムだと SBに結構な負担がかかってるわけですよ
FWも中盤も 中寄りでこちゃこちゃやりますから 自ずとサイドの縦ラインが空くわけ
SBにしてみれば 目の前の広大なスペースの攻撃と守備をしなきゃならない
それは膨大な仕事量なわけですよ。前目のサイドが メッシかC・ロナウドなら
攻撃面での負担は軽いでしょうけど 香川・玉田がその代わりになるかって言ったら
そりゃタイプが違いますからね。今のシステムで 守備や攻撃 タイミングや判断まで
SBに課すのは ちょっと酷じゃないかな と。水野が中盤に入れば違うでしょうけど。
で 内田のウッチー。
広大なスペースと膨大な仕事量を担当しながらも 昨日は良い働きをしてました。
元々好きな選手だからでしょうけど 目に入ってくるんですよ 内田がボールを持つと。
昨日の最初のプレーもそうでしたけど サイドを駆け上がってきて ボールを受けて
「突破するかな」 って期待して。すると一瞬 止って やっぱり突破!ですよ。
あの瞬間がたまらんっすね 「おお!」 ってノケゾリますもん。ああゆう瞬間にこそ
サッカーの面白さがありますね。後はゴールになろうが なるまいがいいんですよ
一瞬 ゲームを輝かせてくれりゃ。で 内田には いつもそういう面白さがありますよ。
ただね 内田のウッチー。
面白いばっかりじゃない。時々やらかす。守備の最終場面では やっぱり線が細くて
競り負けが結構ある。前回のアジア杯予選 バーレーン戦でも 競り負けての失点で
その辺は課題だと思うんですよ。体を強くするとか ジャンプのタイミングや
ジャンプする前の駆け引きとか 何かしらの能力を会得しなきゃダメでしょうね。
ただ そうした欠点を持ちながらも それを越える魅力がありますね。
で もっと大きな魅力ってのが 彼の 「精神性」 じゃないかと。
昨日の試合だけを見ると 「おー内田 調子が良いな」 ってだけなんですけど
考えてみれば 前回のバーレーン戦 失点に絡んでるわけですよ。しかも負けた と。
精神的には凹むものはあったと思いますね。で それから僅か1週間後の昨日
普通なら守備の意識が強くなるでしょうね。まずは 「失点しない」 と慎重になるわけ
だけど内田は最初っから大胆に行く。無難なプレーは選ばずに いきなり突破ですよ
そういう所が 彼の 本当の魅力じゃないでしょうかね。
どんなにやらかしてもメゲない。いや 内心はメゲてるでしょうけど 立ち直る。
そういうラテンな精神が ウッチーにはあるのかな と。
我々パンピーだと どうしても引きずってウジウジするんですが それが嫌で
せめて 「代表は強くあってほしい」 って願望を持ってるんじゃないでしょうかね。
ウルトラマンでも ライダーでも 一回 やられそうなって 蘇るからヒーローなんですよ。
ただね 残念なのは そのバーレーン戦を見てないこと。オレがね。
あの試合をちゃんと見れてたら 昨日の内田にはもっと感動したと思うんですよ。
失点の時の様子や 試合後の表情や 重苦しい雰囲気とか 共有してたら
もっと違った目で見れたんじゃないかな とね 残念に思いますね。
だから やっぱダメな時や 苦しい時も見たいなぁ と。見るべきだなぁ と。
底辺を共有するからこそ 高さを感じられますからね。
返す返すも 「バーレーン戦は テレビ放映権 獲得すべきだった」 と思います。
にしても 内田篤人というサッカーマンは魅力的です。
あんな華奢な体と 甘いマスクなのに なかなかのタフな男です ウッチーは。
そのスピード。突破力。突破する勇気。技術。アイデア。判断力。
いろんな魅力を持ってます。サッカーファンをくすぐる何かを持ってます。
だけど やっぱり 一番の魅力は
凹んでも すぐさま凸る そのタフなハートじゃないでしょうか。
見習いたいね。