「0から1」 にするのが 最も困難である。
by 蹴馬鹿
■ 鳥栖 1-2 札幌
いやー勝ちましたね。一時はどうなる事かと思ったけど 良かったー。
昨日は宮の沢へ行って 中継を見てたんですが 練習場はまだ寒かったですね
芝は完全に出てて 練習するには問題もない様ですが あの寒さはね 特に風が。
で 中継が始まって 鳥栖の様子を見たら まー暖かそうで。日本は小さな島国だけど
こうやって環境の違いを見たら やっぱ不利ですよ。冬にサッカーは無理ですよ。ね。
と言う事で 試合ですが 良かったんじゃないですかね。面白かったですよ。
昨日の午前中 テレビで 「ガンバvsジュビロ」 の再放送をやってて 見てたんですが
これが 良くない。局面での技術は確かにあるんですが 試合に覇気がない。
サッカーの試合は生き物だから 覇気とか躍動感ってのが見えてくるんですね
そういう意味では 「鳥栖vs札幌」 の試合の方がずっと躍動してました。
サッカーファンってのは そういう生きた試合が見たいんですよ。頑張れジュビロ!
で 鳥栖vs札幌。前半は鳥栖に決定的チャンスが2~3度あって その辺はホームの
試合ですから 鳥栖が積極的に来るのは当然で 致し方のない所かと思います。
ただ 鳥栖も決め切らない。フリーのシュートでミスをする所がJ2なのかな と。
それと コンサドーレの守備で見ると カウンターへの対応が甘かったですね。
ある程度の所では プレッシャーも早く潰せてるんですが 飛び出して来る選手を
捕まえ切れてないんですね。で そこへボールを出されると 致命的ピンチになる と。
ただ その辺も これから徐々に良くなって行くと思いますね。
で 気になっていたのが 開幕戦が 「0」 だったこと。
開幕戦 決して内容が悪かったわけじゃなく むしろ良かった。でも負けた。勝点は 0
攻撃も良く チャンスも何度も作っていた。だけどゴールはなく 得点は 0
要するに 結果として 「0」 なんですね。 で この0ってのが怖い。
ゼロは無限に ゼロですから。
「このゼロは ちゃんと 1になってくれるんだろうか?」 って不安になるわけですよ
で こういう状態のイメージがあって 石のタイヤみたいな物を想像するんですね
巨大で 円くて 重くて 固くて 全然 動かないタイヤみたいなもの。それを押すわけ
でも 重いから動かない。押しても押してもビクともしない。それが ゼロの状態。
この状態が一番 苦しいわけですよ 「絶対 動かないんじゃないか」 って不安になる
ただ 何かの一点を過ぎると コロっと動く。それが 「1」 ですよ。
一旦動くと 少し スムーズになって 1は2になりますし 5にも10にもなる。
だから 1を2にするよりも 「0を1にする時が 最も苦しい」 と思いますね。
まぁ何だか哲学っぽい話しですけど。いや哲学か?わからんがな。
で 後半が進むにつれ この 「得点ゼロのまま」 ってのが怖かったっすね。
良い崩しとか 良いチャンスとか そういうサッカーとしての面白さよりも とにかく
「まずは ゴールを!」 って願いましたよ。そしたら ですよ… ようやくの とうとう
砂川の ゴーーーーール!!
藤田のセンタリングが逆サイドまで流れてった時 「あーチャンスも終わりかな」 と
思ったんですが 次の瞬間 風のように白いユニフォームが画面に出て来た時には
鳥肌が立ちましたね。でまた 風のように振り抜いて ゴールに突き刺さった と。
いや~嬉しかったですね。あの重かったゼロをイチに変えたんですから。
とにかく 「ひとまず 1勝!」 は 激激超超嬉しいですね。
砂川の一撃は あの巨大で ビクともしなかったゼロを動かしたわけです。
そして 勝点3も手に入れた!と。これからはもうちょっと スムーズになるでしょう!
まぁ 砂川ゴール後の数分間は
「あえてのドラマティック!」 だったわけですが。
その辺を演出した
佐藤優也くんについては 次の機会にでも触れたいと思う。