指折り数え 待ちに待った対戦。コンサドーレと岡田佑樹の対戦。
■ 札幌 3-2 栃木
「いつか必ず 対戦相手として 戻って来いよ」 そう思いつつ見送った一昨年の冬。
あれから1年半の時が過ぎ とうとうやって来ました コンサドーレvs岡田佑樹の対戦
いや~ 感無量。
もうそれしかないですわ。練習に出てくる岡田を見た時にゃ 込み上げるものが…
「よく 来たなー」 と。でまた 岡田もちゃんと気づいて 手を振ってくれて 知った顔を
見つけては礼をして そういう律儀な人間なんですよ 岡田って選手は。
このブログでは強くアピールしてないんですが このオレ 「岡田ファミリー」 というのに
所属してまして いわゆる 「岡田佑樹を熱く応援する会」 の下っ端部員であります。
で このファミリーいったいどんな活動をするのか?と言うと 日夜 岡田の様子を探り
現在の調子 最近の試合状況 果ては プライベートでやらかしてないか まで調査し
それを報告する という恐ろしいまでの国家的機密活動であります。
でまたファミリーの中には 昨年10数度に渡り 栃木まで飛んだ者もおりまして その
調査力たるやFB I からも一目置かれてるという活動力であります。いやー凄いね。
でこうした濃ゆい面々の麗しきお嬢様方に 一人おっさんが混じってるわけですが
場違いな感もありつつ しっくりも来てる というちょっと不思議な感覚ではあります。
何より この方々の情熱が凄い。そこに尊敬があるんですね。
簡単じゃないんですよ。今ここに居ない選手を応援し続けるのは。
色んな弊害を乗り越えつつも 情熱を保ち そして行動をする。そういう姿を もう何年も
見続けて 色んな事を習ってますね。肥やしになる事が山ほどあります。
そうした 「岡田を熱く応援する会」 の集大成と言えるべき試合が とうとう来た!と。
この試合を迎えるにあたって 「横断幕を作ろう!」 って話しが持ち上がったんですよ
ただ つい2週間前までは 岡田が出れるかどうか いや サブにも入んないじゃないか
って感じだったんでね 「今回は断念しましょうよ」 って話しをしましたよ。
まぁ それぐらい微妙な出場だったのに もうなかば 諦めかけてた と言うのに
よく 来たなー 岡田。
ほんんとぉぉーーに 嬉しかったですね。1年半 願った時が来たんだから。
で この1年半の間 結構 考えてたんですよ
「岡田が来た時 オレはどこで応援すべきか?」 と。
やっぱりコンサドーレを応援する人間だから 難しいものがありましたね。
がっつりビジターで応援すべきか?でもそれはコンサドーレを裏切るような気持ちに
なるんじゃないか とか でも岡田を熱く応援してるのは事実だし とまぁ結構 本気で
悩みましたよ。それも 1年半も長々と。で 結局 出した答えは
ビジター席 行きました。
ゴメンよー コンサドーレ 今回だけはカンベンしておくれー。そんな気持ちでしたね
ただ 色々考えたあげく やっぱり岡田に見せたかったんですよ
「オレ まだお前の事 応援してるからな」
って所を。きっと そういうものは選手の励みになるでしょうし 何かの足しになる と
信じてるんですよ。そうアピールするチャンスは限られてるわけだから 今回はあえて
ビジター席に行ったわけであります。でも まぁ複雑なものがありますね。
だって ホームゲームで 相手側の応援席ですよ。そんな経験しないですよ 普通は。
特にサッカーの場合 サポーターの敵対心が強いから 常識的にはあり得ないんで
しょうけど オレ自身が非常識マンである事と 「外国のマネなんかしてられるか!」
って考えが相まって オレ的ルールを採用したわけであります。ごめんね ごめんねー
と言う事で 初のビジター席。
さすがにアウェイサポに混じって応援はしなかったですが 栃木のサポーターは
もの凄く好感が持てましたね。とにかく一生懸命なんですよ。それは当たり前の事
かもしれないんですが 素朴ながら熱さと懸命さがあって 爽やかな応援でしたね。
それと 太鼓が凄い。すぐ隣に居たんですが ドーンって音が腹まで響くんですよ
あれは 気持ちなのかなぁ。「頑張れ!」 って想いが音で伝わりましたね。
そして 試合は?と言うと。
んー 正直 あんまり見てないんですよ。90分 ずっと岡田に焦点を合わせてましたw
いや だって 岡田の応援のために ビジターっていうリスクを背負ったわけだから
この試合 どちらかのチームを応援するんじゃなくて 「岡田だけを応援する」 って
気持ちで臨みましたから。それが コンサドーレに対する免罪符でもありますし。
ただ試合全体は 両チーム 重かったですね。日程のハードさが出たと言うか。
栃木はまだチームとして成立してない所があって 探り探りやってる様に思います
その辺は 選手がどうと言うより クラブ側の問題でもあるんじゃないでしょうかね。
ここ数年のチーム構成や監督交代を考えたら ちょっと落ち着かなさ過ぎと言うか
まぁその辺はコンサドーレも通ってきた道ですし ここ数年でようやく少し落ち着いた
様な所ですからね あんまりエラソーな事は言えるはずもないんですが。
ただ 栃木もクラブさえしっかりすれば 山形の様な自力を付けて行く可能性があると
思いますね。サポーターも我慢強い様に思いますし。これから だと思いますね。
これから 佐藤悠介を中心に しっかりチームを作って行けば大丈夫でしょう。
そして 岡田。 守備が良くなってビックリしましたよ。
特に前半は この所 好調の岡本を完全に抑えてましたから。まずポジショニングが
良くなってましたね 突破を仕掛けてくる相手を 良い距離間で対応して 動いた所
を落ち着いて処理する そういう守備が出来てました。あと 中央への対応も常に気を
使ってて 縦を切りつつ 中のフォローもする という仕事っぷりでしたね。
コンサドーレに居た時は 「守備が軽い」 的な事を言われてましたが その辺は
かなり成長したんじゃないでしょうか。地味な部分の成長ですが 良いと思いました。
ただ 攻撃が。ちょっと慎重すぎるのかなと。もっと大胆でも良いと思うんですけどね。
その辺は 松田さん的な問題なのか 本人の考えなのかは分かりませんが
もうちょっとイケイケな感じを持ってもいいのかなーと思いましたよ。
守備で言えば 栃木は去年もCBが不安定で 今年の2人もちょっと弱いですね。
終盤 コンサドーレが取った2点目・3点目は 中央が強ければ跳ね返せるボールで
あれを決められちゃ 攻撃陣がツラいかなぁと。まぁ その辺も 徐々に ですかね。
と言う事で コンサドーレvs岡田佑樹の試合。「オレたちの想戦」 が終わりました。
結果は 「劇的 札幌逆転勝利!」 で嬉しい5連勝 なんですけども 今回に限っては
結果は 「どっちに転んでもオイシイ!」 だったんで フフフと喜んでいます。
個人的には 岡田のプレーに納得しましたし 安心もしました。
90分間 お母さんの様な気分で 「頑張ってー」 「活躍してー」 「ミスすんなよ!」
と応援し続けた感じです。プレー自体も なかなか良かったと思いましたね。
その上 コンサドーレが勝ったなんて お得感2倍の試合でしたよ ほんと。
ただ 試合後は すぐ横の栃木サポが気の毒で。
終了後すぐは 栃木サポも怒ってましたよ 「何回 同じ事 やるんだよ!」 って。
だけどその後は うな垂れたまま 無言で片づけをしてましてね 思わず 「頑張ってな」
と中心部らしき人に声を掛けましたね。すると ようやく顔を上げて うなづいてました。
で握手して 「俺ら 札幌で岡田を応援してるんだ 頼むね」 と言うと またうなづいて。
遥々札幌まで来て 中には車で来た人も居るらしく そんな大変な想いをして来て
あの敗戦はショックなんてもんじゃなかったと思います。
ただ 気を落とさずに。これからが大事だから。
チームを変えて行けるのは サポーターだけだから。
本当に そう思います。
だから 頑張っておくれ 栃木サポーター。そして岡田の事 頼みます。
そして岡田佑樹。
試合後 悔しさ一杯の顔で ビジター席前まで来て。
それでも また僕らを見ては 手を振り 礼をして。
去年と違い 今は本当にキツい時だと思う。
それでも 今は やるしかないから。頑張るしかないから。
こうやって いつまでも応援する人たちがいて 時には影で 時には正面で
君の力になっているのだと 思う。だから やっぱり頑張るしかない と。
整列し 礼をした後 顔を上げた岡田に言った
「頑張れ! 岡田 頑張れ!」 と。
聞こえたか 聞こえてないか 分からないが
「うん うん」 と うなづいた様に見えた。
応援は 見返りなど求めちゃいないが
時々 こうして 「届いた」 と思えた時が嬉しい。
だからだろう 「応援」 と言う 定点を離れるわけにはいかない。