マンチェスター・ユナイテッド vs バルセロナ
クリスティアーノ・ロナウド vs メッシ
2つの雄が 今夜 決する。
そこに 新たなる伝説が生れる。
いよいよ今夜ですね チャンピオンズリーグ・ファイナル。なぜか緊張してます。
いちサッカーファンとして このCL決勝は楽しみですし まして対戦カードが
マンU対バルサですからね 胸の高鳴りが尋常じゃないですよ。たまらんわー。
で 注目は やっぱりC・ロナウドvsメッシですかね。
2人とも 今 ピッカピカに輝いてる存在ですから この両雄が激突するなんて
しかもCL決勝っていう ガチンコ中のガチンコな試合で この対決が見られるなんて
そりゃもう 嬉しいとか楽しみなんてものを越えてますよ。緊張ですよ キンチョー。
この2人の何が凄いかって言うと 思うに 「影響力」 だと思うんですね。
勿論 技術やスピード また注目されるプレッシャーの中で力を発揮する精神力も
凄いんですが それを越えた所にある影響力ってのが この2人にはあるな と。
例えば 僕らのようなサッカーファンも 彼らのプレーを見て 少しサッカー観が
変わったと思うんですよ。特にドリブルやシュート意識についてとか。
その昔はFWと言えば ドリブル&シュートというのが基本中の基本だったんですが
90年代に入ると 司令塔と呼ばれるパサーが主役になって FWはフィニッシャー
という役割に変わったんですね。要するに 「自分で持ち込んで 自分で決める」
という選択をしなくなった と。それは見る側の僕らも同じで ヘタにドリブルして取られ
るぐらいなら 安全にプレーせよって思ってましたから。ただ オールドファンとしては
何か物足りなかったんですね。もっと思い切り行けばいいのに と思ってましたよ。
そんな時代の流れに 逆行するように出てきた メッシとC・ロナウド。
彼らのドリブルは とてつもなく巧みで 早い。ドリブルからリスクを消し去ってました
となれば 残るのは 「魅了」 だけなんですね。あの早く巧みなドリブルに魅了される
それはもうサッカーファン冥利に尽きるわけで。魅了されて幸せな気分になれます。
また パス主体の中で どう個人技を活かして行くか って事も見る様になりましたね
パスだけではゴールにはならないわけで どこかで勝負しなきゃならない
それをハッキリ見せているのが この2人なんじゃないでしょうか。
卓越した個人技があってこその答えではありますが サッカーにおいては重要なもの
を見せてくれている様に思いますね。そういう意味も含めて サッカー観が変わった
と言うか 幅を広げさせてくれた と思ってますし それが彼らの影響力なんですね。
そして もう一つは 子供たち。
今 サッカーをしている子供たちに とてつもなく大きな影響を与えてるな と。
例えば今日 凄い眠い思いをして この試合を見て 何かしら感動するものがあったら
明日 グラウンドでドリブルするんですね。「オレ メッシ!」 とか 「ロナウドだ」 とか。
見たものを残像として残して真似をして。そうして2人のプレーが残っていくわけです
また その子たちが5年後 10年後 プロになったら きっとドリブルすると思うんですよ
岡本がストイコビッチに魅了され 今 プレーに活かされてる様に ずっと未来に
その憧れが形となって表れるわけです。そういう選手が必ず出て来ますよ。
そう考えると 本当に大きな影響力だと思いますね。
今夜 行われるのは ただひとつのサッカーの試合なんだけど
残るものは 計り知れないものがあるわけです。
それは 僕らのサッカー観であったり 子供たちの未来であったり
または 単純なサッカーの面白さであったり
それぞれが それぞれの中に この伝説の一戦が残るように思います。
やっぱり 楽しみですね。両雄の思い切りを 思いっきり楽しみます。
明日 グラウンドには きっと こんな子がいる。
FK ペナルティエリア左 少し外
ボールをセットし 5歩下がる
両足を開き ゴールを見据える。
憧れを 形にしようとする 少年が きっといる。