今 代表には 「汚れ」 が足りない。リアリティが足りてない。
窮地に追い込まれた時 誰が必要なのか?
細貝を呼べ。
萌えで 燃えろ。
さて いよいよ今日 W杯最終予選 ウズベキスタン戦があるのですが。
この試合に勝てば W杯出場を決定できる大事な一戦なんですが どうなんでしょう
何となく あっさり決めちゃうような気がしないでもないですね。
先日のキリン杯を見てても 良いサッカーをしてましたし 2試合とも完勝でしたからね
あのままのチーム状態で あのサッカーが出来たなら 問題はないと思えます。
ですが 自分は どうも引っ掛かるんですね。
果たして あのサッカーが 予選 または本大会で 出来るのだろうか?と。
オシムが掲げていた 「考えて 走る サッカー」 の土台を継承して 更に岡田監督は
「接近 連続 展開」 という進化系のキーワードを提唱してきました。
就任当初は ぎこちなさがあったものの 試合数を重ねるにつれ 岡田監督の戦術が
浸透してきた様に思います。スクランブル就任であったり 時間が無い中でも
こうして作り上げて行けたのは 岡田氏ならではの手腕かなと思いますね。
まだ完成には遠いながらも キリン杯で見せた 小気味良いパスサッカーは
日本の進化を感じましたし 機敏性がある日本人に合ったサッカーだと思いましたね
ダイレクトのパスが2つ3つと続いて行く様は まるでバルサを見るかの様な
サッカーの面白さと美しさが表現されてました。ほんと良かったですよキリン杯は。
ただ どうにもこの 「面白さ」 や 「美しさ」 といったものと 「W杯」 が繋がらないんで
すね 個人的に。バルサの様なクラブチームで こうした楽しさを持つってのは
プロサッカーとして大事な事なんですが 代表チームは 「全く違うもの」 と思って
るんですよ。なぜかって言うと まず代表は 「時間が無い」 ってのが条件なんですね
ツったらカーのコンビネーションを築き上げるまでの時間はない と。
なら 「巧い選手を どうやって活かすか?」 に特化した方が手っ取り早いんですね
だから ほとんどの代表チームは巧い選手に頼るわけ。他の選手は地味でもいい
と言うか 必死で守るみたいな そういうチーム作りをして来るんですよ 普通は。
けど 今 日本がやってるサッカーは クラブチームでも そうそう出来ないレベルの
「繋ぎ」 をやろうとしてるわけですよ。で ある程度は出来てしまう様になった と。
その辺は 単純に凄いなと思いますね。けど やっぱり違うかなーと。
W杯は 「お祭り」 なんだけど 「戦い」 なんですね。それも本気中の本気な戦い。
そんな場所へ 美しさや面白さを持って 戦いに行けるんだろうか?って思うんですよ
まして内弁慶的気質の日本人が あのサッカーを他の土地で出来るんだろか と。
オレは多少 みっともなくても 熱や泥臭さを感じる方がいいですね。代表は。
細貝 萌
浦和レッズに所属し 五輪代表の経験もある選手です。
ポジションはボランチが主で 他にDF・MFなどもやってる様ですね。
実を言いますと この細貝選手の事 そんなには知らないんですよ
レッズの試合を多く見るわけでもないし この選手が特別 好きだってわけでもない
ただ 今のレッズを支えてるのは この細貝なんじゃないかな と思ってます。
豪華な顔ぶれのレッズにあって 細貝はそんなに巧くはない選手に思います
ただ ガッツと言うか とにかく 「自分がやる」 って気迫が見えるんですね
その 魂みたいなものが 実はレッズを支えてる と思ってるんですよ。
札幌の試合と違って 客観的に見てる試合だからこそ そういうオーラ的なものが
目に入って来るのかな 何て思いますが 細貝の持つ気迫は凄く大事なものですね。
特に 代表では。
本気の勝負だからこそ 本気の気迫が 代表には必要になります。
例えば 今やってるサッカーが上手く行かなかった時 相手の早く強いプレスに
ボールを繋げなくなった時 誰もが動揺すると思います。
そんな時 どんどんネガティブになって行きながらも 誰かが歯止めしなきゃならない
わけです。今の代表には外国でプレーする選手も多く 心配する程 ヤワじゃない
と思うんですが それでも 気迫や泥臭さ という意味では足りてない様に思います。
また 全員が美しいサッカーをしているからこそ 「汚れ」 は必要なわけです
誰も汚れないままW杯を戦えるはずもなく なら 自ら汚れ役を引受ける選手が必要
なのです。それが出来るのが 細貝の様に思いますね。特化した能力が薄いだけに
細貝にはそんな気持ちがあるんじゃないでしょうか。
細貝の持つ気迫 そしてプレーでの泥臭さ それが 日本に必要に思います。
端正な顔立ち。 「萌」 という名前。そんなイメージに似合わない 泥臭いプレー。
美しさのあるサッカーだからこそ 汚れが必要なのです。リアリティが必要なのです。
この男が 必要になる時が 必ず 来ます。
「ホソガイ ハジメ」
土壇場になった時 不安に襲われた時 誰かの目を見る
そいつの目が 戦っていたら 恐れを 克服していたら
きっと 勇気を貰えるはず。
細貝萌 という選手は そんな選手に思う。
萌えで燃えろ。日本代表。