安西先生! 先生の言うとおりでした!
昨日 ナビスコ杯の川崎vs鹿島を見てたんですが まさに 壮絶!でしたね。
この試合 準々決勝の2戦目で 1戦目は1-0で鹿島がリードしてたんですね
で 川崎がホームの2戦目。後がない川崎は序盤から攻めるんですが そこは鹿島
上手くいなしつつ 見事なカウンターでビッグチャンスを作る。その辺はさすがだなと
思いましたよ。鹿島にしたら リードしての2戦目ですから 無謀な仕掛けはしない
ある程度の慎重な構えを保ちつつ 機を見て攻めるという意思統一が出来てました。
ただ 鹿島のビッグチャンスを阻んだのが 川崎のGK川島。3~4度あった鹿島の
完璧なシュートを ことごとく弾き返してました。まさに 神がかり的!ですよ。
でまた川崎。もんの凄いピンチの連続にも怯む事なく 攻撃を仕掛けます その辺の
ヘコたれない勇気ってのが 川崎の強みでしょうね 鹿島相手でも勇気見せました。
ただ 鹿島にも立ちはだかる壁 ソガハタが!一瞬の隙も見せず ンガハタ(?)が
ゴールマウスを守る!憲剛の豪快ミドルも ンガンガ(誰)が阻む!あっちが止めれ
ばこっちも止める。いやー 見事でした 川島と ンガガガのセーブ合戦は。って誰?
試合は0-0のスコアレスなんだけれども 火花が散るほど白熱してましたね。
お互いが意地とプライドを懸けた戦いで 誰も 一瞬も 気を抜いてない
打たれたら打ち返す ピンチとチャンスが交互に押し寄せる 凄まじい試合になって
テレビを見ながら 引き込まれましたよ。カミさんは横でギャーって叫んでましたもん
ただ 見ながら 「これは鹿島の試合だな」 と思ってましたね。
鹿島の強さは 「勝利のため」 という機軸がしっかりしてるからなんですね。
ブラジルが世界大会に強いのは この 「勝利のため」 という意識をハッキリもってる
ためで それは幼い頃から体に染み付いた意識だと思います。
で それを長い時間掛けて鹿島に伝授したのがジーコで。だから鹿島の選手は
全員が強い 「勝利への意識」 というものを持ってるんじゃないか と そう思います。
十数冠というタイトルも ただ巧いじゃ不可能な数字ですから 理由はあるほずです。
日本だと この意識を持ってるのは 鹿島と浦和だけに思いますね。
また川崎はその逆で。ここ数年 魅力的な攻撃サッカーと萎えない勇気で
日本のサッカーを面白くさせてくれてます。ただ 結果としては まだ無冠。
リーグ戦もカップ戦も いい所まで行っても Winnerにはなってないんですね。
それは どこか 「勝利への執念みたいなものが足りない」 からに思うんですよ。
ジュビロが同じ様な時にはドゥンガがいて 勝者のメンタルを叩き込んでました
川崎の あと一歩というのは きっとそれが足りてないからに思います。
鹿島と川崎 2つの差は 単なるチーム力というものじゃない 大きな差に思えますね
そんな鹿島がこうした 90分を0で終えれば勝てる という試合を落とすはずがない
そう思ってました。こういう展開を何度も経験した上で 手にするタイトルですから
どんなピンチがあろうと 最終的には鹿島が勝ってる とそう思ってたんですよ。
実際 時間はどんどん進んでロスタイムまで 0-0のままでしたから。
「鹿島が勝つだろうな」 そう思ってたのは解説者の人も同じだったようで。
ロスタイムがほぼ終わりになる頃 この中継の解説者がボソッと呟いたんですよ
「 …やっぱり 鹿島 強いか」
その言葉が特に嫌なものじゃなく 川崎に勝ってほしいという意味でもなく
「この鹿島に勝てるチームはないのか」 みたいな いやもうちょっと違う意味で言えば
「強いものに打ち勝つ事は出来ないのか」 みたいな感じだったですね。
ボソッと呟いた感じとか ため息っぽい感じとか その気持ちがよく分かりましたよ。
がしかし!そんな ため息が聞こえたか 川崎。
ロスタイム4分の表示を少し過ぎた時 本当の マジの ガチの ラストプレーで
ジュニーニョが決めた!
もう主審も笛を吹こうかと言う時 ジュニーニョがエリア内でボールを持って止った
ゴールの近くではあったけども 角度はない。しかも鹿島DFは完璧なバランス
そしてジュニーニョの前に立ちはだかるは 岩政。そんな状況の中 ノースッテプで
シュートを打った!弾道は鋭く スピードのあるボールがゴールへ向う!
それが ウンガっンっンの横をすり抜けた! だから誰?
いやー マジでビックリしました。劇的と言う他ない ラストプレーでのゴール。
まさに 「土壇場の一撃」 でした。90分の内容も濃くて さらにの劇的!でしたからね
結局 試合は延長戦になって 川崎が2点を加え 勝利しました。
土壇場の劇的ゴールにも感動しましたし 逆に あの強い鹿島の落胆も驚きでした。
とにかく内容も結果 勇気や落胆も そうした精神模様まで含めて 面白かったですね
この試合を見た事に お得感いっぱい!になりましたよ。
「あきらめたら そこで 試合終了だよ」
安西先生が言ったその言葉に嘘はなく。
半端な固定観念や 状況の良し悪しで簡単な予測をしてしまう
それは やっぱり 「浅い事だなー」 っと つくづく感じました。
あきらめりゃそこでラクになれるけど あきらめないから苦しいし
苦しいから喜びも大きくなるわけで やっぱり 試合終了は 笛が鳴った時ですね
それまでは 苦しさを伴いながら 前だけを向いて行きたいっす。
ただ 個人的に思うのは J1昇格や優勝っていうのが最終目標じゃなく
やっぱり 強くなってほしいんですよ。コンサドーレが 強くなってほしいんですよ。
いや コンサだけじゃなく 日本サッカーが強くなってほしいですよ。
ちょっとした事じゃヘコたれない 真の強さってやつがほしいですね。
そこに行き着いた時が 試合終了かなぁ… いや 違うな。行き着く事はないな。
と言う事は
オレに 試合終了の笛は ない。
安西先生!オレ 今 最高にカッコイイこと 言ったっす!
…ところで 安西先生って 誰?