「実り」 という字は 「三人の力」 で出来ている。
先日 カミさんの実家へ行ってきまして。毎年 この盆帰省には楽しみがあるんですが
庭の菜園が実りを迎えるんですよ。ナス・トマト・きゅうり・唐辛子・ピーマン と
目一杯に実った夏野菜を収穫するのが楽しみで。今年は 天候が不十分で
「あんまり育ってないかな」 と心配してたんですが いやいや 十分に実ってました。
どうだ! このシズル感。この鮮やかな色合い。この美味しそう感。
が まったく出てない写真技術。オレはカメラマンじゃなくて つくづくよかったよ。
まぁ そんな事はどーでもいいんですが この実りくんたちの話し。
今年は6月7月と雨続きで 農家の方々は大打撃を受けてるようで。
実際 スーパーなんかに行っても 野菜が高いらしく カミさんの眉間には
並々ならぬタテジワが刻まれます。でまた そうした打撃は農家だけじゃなく
一般の家庭菜園にも及んでるわけですよ。収穫の時期を迎えた この夏
全然 育ってない野菜たちが 各ご家庭の庭で しなしなーっと うな垂れているわけ
ただ どうしたもんか カミさんの実家の菜園だけは 元気よく実った!と。
で そのワケを尋ねましたね 義父に。
「土と苗 かな」
そう言ってました。今年は 思いっきり土を入れて 肥料も与えた と。
その上で 良い苗を植えた と。この2つが 不十分な天候にも負けず 実りになった
そういう事だそうです。ちなみに この苗なんですが 福住にある 「八紘学園」 で
作られたものを買ったんですね。毎年 5月の末に売られるんですが それが好評で
去年から買う様になったんですよ。で 買って 育てて 収穫の時に分かるんですが
やっぱり丈夫ですね この苗は。でまた 味が美味い。野菜の味が濃いんですよ。
ホームセンターで手軽に買える物と違って 数に限りがありますから手に入れるのが
ちょっと面倒なんですが それだけの価値は十分にある苗ですよ。
良い土と良い苗 そして手間を掛け 育てる。
これらの事が出来れば 少々の悪条件でも 立派に実るんですね。
義父は 「近所でも評判なんだ」 と少し 自慢げに言ってました
良かったですよ オレも少しだけ手伝った甲斐があります。菜園は今年も豊作です。
今日 宮の沢へ行って来ました。今年は2回目かな。風は少し強かったですが
良い天気と ハツラツとした選手たちを見る事が出来ましたね。
連勝というムードがそうさせているのか それとも 「今」 に充実感を持っているからか
選手たちからは 漲(みなぎ)る様な力強さを感じました。
今年のコンサドーレは 若いチームですから 色んな事に左右されるかもしれません
負けが続けば自信や気力も失いますし 逆に一つ勝てただけで元気にもなるでしょう
ただ 我々は翻弄(ほんろう)したくないですね。翻弄させたくないですよ。
じっくりと揺るがなく。
そうした支点の元で コンサドーレを応援して行きたいな と。
その上で 感情的に喜んだり 憂いたりするのがいいのかなと思ってます。
決して 恵まれた条件とは言えない北海道のサッカーチーム。
けども 長い時間を掛け 土を耕しました 今も 耕しています。
ユースという栽培所からは 西や藤田や石井や古田と 良い苗が育って来ました
これから横野や曳地が育って来ます。生抜きの上里がキャプテンで 宮澤が要で。
曽田と岡本がボールを蹴っていました もうすぐです。もうすぐ出てきます。
そして 育てる事に 手間を掛けてくれる監督がいます。
いつか このマチで育った選手のチームになってほしい
そう願っていた事が 今 形になろうとしています。
このマチの土と このマチの苗が 実りつつあります。
それを 凄く 嬉しく思います。
「実り」 とは 家屋に三人 と書きます。
三人の力 いや 多くの人の力があってこそ 実るのです。
例え条件が悪かろうとも 例え簡単ではなくとも
いつか 収穫の その時が来まるで
我々皆が 手間を掛けて 育てたいものです。