蹴馬鹿
2024-03-17T05:15:49+09:00
kazua510
コンサドーレ 及び サッカーを語るブログ
Excite Blog
不得意にもほどがある
http://keribaka51.exblog.jp/242112897/
2024-03-17T03:35:00+09:00
2024-03-17T05:15:49+09:00
2024-03-17T03:35:15+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
最近 カミさんがどハマリしてるドラマが「不適切にもほどがある」
現在と昭和を行き来しながら 当時と今のモラルや感性の違いを描いたもので
どこでもタバコを吸ってたり セクハラ パワハラは当たり前だった時代が
今は全て ”不適切” とされている事に焦点を当てたドラマである。
カミさんはこのドラマを相当お気に召したらしく 何度も見ろ見ろと言うので
2回ほど見てみたが 確かに面白い。そーいえばそうだったなーと思う場面が
何度も出て来て 昭和世代が食いつくもの当然だと思った。ただ昭和と令和が
行った来たりし過ぎて 古田新太が「お父さん…」と言った辺りは大混乱して
一回 相関図を書いたぐらい難易度が高かった。で 結局 それから見てない。
まぁそんな話しは置いといて。町田戦についてだが。1-2の敗戦。
不得意にもほどがある!
やや荒めの守備とビルドアップを放棄したストロングタイプのサッカーは
コンサドーレが最も不得意とする相手である。思い起こせば 昔の新潟とか
鳥栖や草津とか 近年でも福岡とかを苦手にしていて 闘争心丸出しの相手に
腰が引けてるわけじゃないが 闘い切れないというのが伝統になっているのだ
それがサポーターとして どうにも歯痒い。ましてホームにも関わらずだ。
もっとガッてやって ダーって行って ドーンってやればイイのにって思うが
ガッもダーもドーンも相手より足りなけりゃ そりゃ勝てるはずもない。
その辺はクラブもよく考えて この悪しき伝統を克服してほしいと思う。
で この試合で気になったのは 前半の中盤 町田に勢いがあった時間帯。
町田の攻撃の精度が低いため クロスがゴールラインを割ったりして 何度も
ゴールキックになったのだが その度 DFに渡して プレスを掛けられ ミスる
でまた攻撃される これを繰り返していた。相手に勢いがある時や劣勢の時は
上手く逃げる事をしないと流れが悪いままになる。幸い失点はしなかったが
こうした時間帯で 一回 長いのを蹴るとか ボランチに渡して 裏を狙うとか
なにかしらの変化は必要だったと思う。なぜ今 劣勢になっているかを考えて
試合中に修正すべきだろうし 流れを変える力も身につけてほしいと思った。
それと失点のシーン。2点ともマークのずれとボールウオッチャーが原因で
人かスペースかの判断はしっかり共通認識すべきだし とにかく今年は失点を
減らす事が重要なのだから 修正できる点はすぐにでもしてほしいと思った。
一方の町田からすれば1点でもある程度 何とかなると思っていただろうが
2点目でかなり楽になって その後のプランも立てやすくなったと思う。
ただ その町田のプランを脅かす存在がいた。
この試合のコンサドーレ 負けはしたが そんなに悪くはなかったと思う。
個人的には4試合で一番良かった。スタメンの何人かはキレが出て来たし
スピードも乗っていて ようやく試合が出来る状態になって来たのだろう
長いキャンプが終わり 蓄積したストレスも少しは軽減できた証しだと思う。
それでもコンディションにまだバラつきがあって 武蔵や馬場など本調子から
遠い選手がいたり 田中宏武ももっとやって良い所でやり切れてなかったりと
全体的にチグハグな所もあって その辺がなかなか点を取れない要因だったが
そんな中で コンディションも 試合状況も ポジションも 関係ない選手がいた
原康介
後半38分
エリア内 馬場から 右サイドでボールを受けると
振り向きざま 右足一閃
GK谷の脇下に蹴り込んだ
2024年 コンサドーレの初ゴール
およそ4試合分 開幕から383分のゴールだった。
長い長い時間を掛け 待望の初ゴールを奪ったのは ルーキーの原康介。
このゴール けして簡単なものじゃなく まず自分の貰いたいスペースを作り
そこに出せと指示をする ただこの時 原は完全にゴールに背を向けていた
だから受けるため体を反転しながら ゴールと正対するのだが 普通であれば
ここで踏ん張りが利かないはずなのだが 原は瞬時にそれが出来た。そして
パワーを最大限 引き出すため 跳ねるように 飛びながらシュートを放った。
もしかすると相手DFの足先に触ったかもしれないが 強烈なシュートは
コースもほぼ変わらす 谷の左脇下をかすめ ネットに突き刺さった。
小さなスペースでも可能な アイデア テクニック スピード そしてパワーが
凝縮されたゴールだった。18歳のルーキーが 重い重い扉を開けたのだ。
そして このゴールは不得意な相手を克服するヒントにもなったと思う。
密集するDFを前に手詰まりだった攻撃も 僅かなスペースで攻略できる事を
証明したわけで このゴールを参考にする事が苦手克服の鍵になるはず。
個人的には それぐらい 貴重で 優れたゴールだと思った。
ただ残念なのは 本来なら もっと喜んで もっと祝福されるはずのゴールが
急かされるように次に行かなければならなかった事で 今度のゴールの時は
もっとポジティブな場面で たくさんの人と喜び合えたらなと思う。
で この1点で町田のプランは揺らいだ。残り時間が少ないとは言え 展開的に
押し込まれるのは明白で 交代のカードを切り続け 5バック+2で守りつつ
時間を稼ぐしかなかった。武蔵や小林のコンディションがもう少し良ければ
同点には出来ただろうし ゴールの時間帯ももう少し早ければ逆転の可能性も
あったと思う。まぁタラレバを言ってもキリがないが チーム状態はそれだけ
上向きだと思えたし 何よりも原のゴールがあって 個人的には満足してる。
という事で 町田戦は1-2の敗戦。
チーム状態は徐々に良くなっているが また不得意なタイプに破れてしまった
こういう結果の時はいつも ”サッカーの正義って何だ?” と思ってしまうが
長い目で見れば いずれ必ず証明されると自分に言い聞かせている。
だからクラブもチームもサポーターも ブレずにやって行くしかないと思う。
ただ もしも「ふてほど」のように タイムスリップできるなら
試合前に戻って 田中克と長谷川スタメンで 原の1トップで行くかな。
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黒田をやっつけろ!
http://keribaka51.exblog.jp/242110635/
2024-03-13T17:35:00+09:00
2024-03-13T19:15:13+09:00
2024-03-13T17:35:00+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
次節 対戦するのは町田ゼルビア。
今年昇格したばかりのクラブだが どうもこのチーム 好感度がよろしくない
昨年のJ2独走状態からSNS上では とにかく評判が悪く ロングスローや
荒い守備など勝つためには手段は選ばない戦い方に批判が殺到していた。
ただそれは町田への批判というより ”黒田監督” へのものが大半だった。
確かに ガチガチの守備とロングスローは 青森山田のサッカーそのままで
プロを舐めんなよ!と言いたくなるし 手段を選んでない戦い方だとは思う。
ただ開幕から3節までの成績は 2勝1分でリーグトップ しかもその相手は
ガンバ 名古屋 鹿島と もはや反論できないほどの結果を出しているわけだ。
一方のコンサドーレと言えば ”1分2敗 いまだノーゴール” と悲しいご成績で
とてもじゃないが「胸を貸してやる」なんて言えない立場で 何だか切ない。
このタイミングでJ1ルーキーだけど強いなんて ちょっと嫌な感じはするが
ただ個人的には この対戦をかなり楽しみにしていた。なんせ監督の戦術が
対極にあって ミシャサッカーvs黒田サッカーの構図は究極の対戦図と言うか
サッカーファンとして面白いし コンサドーレサポーターなら なお更 絶対に
負けられない戦いになるのだ。そこはコンサドーレサポーターだけじゃなく
他のサポーターや多くのサッカーファンも注目するだろうし そんな中には
”ミシャさん 頼むから黒田をやっつけてくれ!” と願う人もいると思う。
で なぜにこれほど黒田監督が嫌われてるかと言うと
アンチフットボール
”サッカーをしない させない” という思考が根底にあるからだろう。
相手の嫌がる事し自由にさせない どんな手を使ってでも勝点を取ろうとする
そんな真正面からのサッカーを避けた思考が嫌われる一番の理由だと思う。
ただこうした考え方は日本人監督の多くが根底に持つものだろうし 今現在も
何人かの監督は ”アンチフットボール=勝点直結” と考えていると思う。
ミシャのような パスを繋いで チャンスを作り 全員が攻撃意識を高く持つ
というスタイルは日本人監督には構築出来ないものであって やろうとしても
どこかで挫折するか やったとしても上っ面だけの攻撃サッカーなのである。
そうした中で 黒田監督は ”徹底” しているのだ。
他の監督はどこか中途半端に理想を入れ込んだりして 本当はもっと守備的に
やりたいし ロングスローも使いたいが それはカッコ悪いと言われるから
形だけのパスサッカーをしたり それっぽい攻撃をするのだが 黒田監督には
そんな中途半端さはない。真正面からカッコ悪さを受け止めていると思う。
その潔さみたいなものは 嫌いじゃない。
勿論 好きではないが あれだけ徹底する信念は 確かなものだと思う。
誰だって嫌われたくないし カッコ良いサッカーをしたいのは当然なはずだが
それでも黒田氏は自分の信念を貫くために 批判も覚悟で貫いてるのだろう。
それが出来ずに中途半端な理想を入れ込む監督より ずっと強い人だと思うし
アンチフットボールに振り切ってるからこそ ”個性的” でもあるわけだ。
とは言え サッカーからサッカーを排除した戦いが 良いわけがない。
プロサッカーは あくまでも ”エンターテイメント” であって アマチュアなら
勝つために徹する考え方もあるだろうが 観客のために サポーターのために
面白いものを魅せようとするのがプロサッカーなのだ。そこを度外視したら
興行じゃなくなるわけで 結果的に負けたり 面白くない試合もあるだろうが
根底は常に ”楽しませよう” という理念がプロには不可欠だと思うのだ。
それをミシャはずっと言い続け 日本に浸透させようとしているのだろうし
その理念を完全に排除した黒田氏に致命的に欠けているものでもある。
で ちょっと余談になるが 麻雀のMリーグ 去年の優勝は渋谷ABEMASだった
このチームのリーダーが多井隆晴で 雀風は ”ガチガチの守備型” である。
他家からリーチが入れば現物以外切らないし 配牌降りというのも普通にやる
それでも とにかく強い。歴代1位の成績で ”ミスターMリーガー” なのだ。
あんなに降りる雀風で なぜ勝てるのか 本当に分からないが とにかく強く
個人的には本当に嫌いなのだが あれだけ強ければ認めざるを得ないのだ。
で その秘訣を色々考察してみたが やっぱり分からない ただ1つ言えるのは
多井の麻雀=黒田のサッカー
相手の嫌がる事をやり 勝つための手段は選ばない エンタメ性を度外視する
これらの点では黒田監督の思考と全く一緒なのだ。それで結果を出す所も。
また 多井の麻雀と黒田サッカーの共通点はそれだけじゃなく ABEMAもある
動画配信サービスのABEMAの麻雀チームがABEMAS 前監督は社長の藤田氏
町田のオーナーも藤田氏。同じ人物が 同じ指向のチームを持っているわけで
これは偶然ではなく 藤田氏の意向がチームスタイルに反映してると言えるし
”成功者の意向が成功に導いている” とも言えるわけだ。こうした思考の方が
ビジネスも麻雀もサッカーも 成功するのかなぁなんて思ったりもした。
ただ この多井の麻雀も 今年は芳しくない。と言うのも 押し返す雀士が増え
守ってばかりでは勝てなくなって来たのだ。今までは降りてれば凌げた場も
強気で打つ雀士が多くなり 結局ツモられ 下位に落ちる展開が増えて来た。
麻雀もサッカーも時代によってトレンドはあるが 守備的な戦術というのは
少し前のものとなりつつあるのだろうし Jリーグの日本人監督においては
守備的というより保守的なサッカーで ある程度 リスクを減らすのは良いが
リスクを怖がり過ぎては 勝ち切れない時代なのかもしれないと思うのだ。
というか そんな事より コンサドーレは町田に勝て!いや 黒田に勝て!
正直 町田は強い。簡単に勝てる相手じゃない。既に結果も出しているし
自信もつけてるはず。また やってるサッカーもシンプルだが統制されていて
チーム全体で黒田サッカーを体現している。前節の鹿島戦を見ていたのだが
プレスの強度が高く 奪えば速いカウンター スペースを使うのも上手かった
他にも球際の強さや粘り強さ そしてロングスローと 強さが際立った。
コンサドーレとしては最も苦手なスタイルな相手だが こっちはホーム戦で
あらゆる力が味方してくれるだろうし ダテに8年もJ1にいるわけじゃない。
そして 意地がある。
黒田氏の言っていた ”足元でチャカチャカやるサッカーは甘い” というのは
ミシャサッカーへの挑戦状だろう。確かにコンサドーレは足元チャカチャカ
かもしれない ただ それは ”雑なサッカーをしない” という表れでもあるし
サッカーにおいてパスを繋ぐというのは 基本中の基本なのである。
縦に速いサッカーが主流の現在でも それは縦ポンと違い パスの本数減らす
という考え方に過ぎないわけで ビルドアップを放棄した人にパスサッカーは
甘いだの何だの言われる筋合いはない。だからこそ思うのだ。
コンサドーレはコンサドーレとしての戦いで 意地でも勝ちたい。
これは ”フットボール vs アンチフットボールの闘い” なのだ。
だから黒田氏に
”サッカーやろうよ” なんて
甘い事は言わない。
そっちはそっちのサッカーで
コンサドーレはコンサドーレのサッカーで
どっちが正しいか 白黒つけようや。
土曜が楽しみである。
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岡村が空けた場所
http://keribaka51.exblog.jp/242108858/
2024-03-11T03:38:00+09:00
2024-03-11T03:38:23+09:00
2024-03-11T03:38:23+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
ホーム開幕の浦和戦は0-1の敗戦。
3試合連続の無得点で 勝点は1のまま 下から2番目の順位である。
まだ3戦目とは言え いろいろ問題あるなぁとは思う。
まず分かり易い問題なのが ”攻撃が機能してない” 事。
ゴールがないのも問題だが それ以前の攻撃の形が取れてない。この3試合で
良い攻撃が出来たのはほんの数回で まずはそこから改善してほしいと思う。
例えば速い攻撃が出来る時は躊躇せず 前に出すとか サイドからの展開は
突破を試みる あるいはポケットを使うとか 基本中の基本みたいなものを
もう一度やってほしいと思う。まずは形を作る事 それを優先してほしい。
で この攻撃が機能しない理由として 側面にあるのが ”戦力不足”。
今年は流出と加入のバランスが取れてないのは理解しているが それに加え
怪我人の多さが非常事態を生んでいる。この試合ではGKの菅野が欠場し
阿波加がスタメンになり DFも決して適正とは言えない菅が入っている。
資金力の問題もあるが アクシデントが重なり過ぎているのは想定外だろうし
また約2か月の長いキャンプが終わったばかりで疲労の蓄積もあるだろうし
こればっかりは 今更ジタバタしてもしょうがないのだろうが クラブとして
改善できるものがあれば改善してほしいと思う。今すぐは難しいだろうが。
もう1つは ”失点”。
3試合で5失点は多い方だが 鳥栖戦の4失点はまぁしょうがないとは思う。
ただ今年は 戦力ダウン&降格3という状況で たぶん最終的には得失点差も
絡んでくるだろうし 失点についてはシビアに考えるべきだと思う。
で この試合にあった失点の問題についてなのだが。
前半30分 浦和のCK
ショートコーナーから浦和11番に渡る
この時 コンサドーレはエリア内に8人 浦和は2人
普通であれば そう簡単に失点しない場面だった
ただ岡村が今いた場所を離れ ショルツへの対応に向かった
そのため岡村の居た場所が空き そこにクロスが入る 酒井が飛び込む
そのまま酒井がフリーの状態でヘッド
この場面 まず浦和11番への対応 青木の守備が甘かったのが最初の問題だが
個人的にはそれ以上に 岡村がなぜポジションを離れたか 分からなかった。
どういう場面であれ 最も危険なポイントを空けるのは問題だったと思うし
結果的に岡村が動かなければ 酒井が飛び込んだ場所は空いてなかったのだ。
ただ他の場面を見直すと 浦和のCKに対し 岡村のマークはショルツで 対応に
向かう事自体は間違ってないのかもしれない。じゃゴールを決めた酒井への
マークは誰だったかというと 荒野だった。荒野はその場を動いてなく酒井を
フリーにしていた。この”2人の対応の違い”が最も大きな問題だったと思う。
ショートコーナーへの対応として 全員が遅れたのは事実だろう。
ただその中で 岡村は危険な場所を離れてまでショルツへのマークを優先した
その一方 荒野は酒井へのマークを捨て 現状の対応を優先した。
どっちが正しいとか間違ってるとかじゃなく 攻撃にしても守備にしても
チームの共通意識が無ければ勝利は遠くなってしまうと思うのだ。
今年は こうした目に見えない所を修正して戦わなければならないだろうし
特に失点については 細かな所までシビアに見なければならないと思う。
能力じゃなく 考え方については話し合いだけも十分 解決できるのだから。
という事で 2024年ホーム開幕戦は0-1の敗戦で終わった。
いまだノーゴールというのは かなり寒い問題だが その内 何とかなると思う
これからはもう少し動けるようになるだろうし 新加入との連携も出来る。
問題は守備。攻撃に偏ってるから失点はしょうがない というのは違って
組織としてどう守るか 2~3人の守備であっても思考を統一すべきだろうし
賢く守って 失点を減らしてほしいと思う。特に岡村は持ち場を離れがちで
危険な場所を空けるのだが それを前提で組織としての守備が必要だと思う。
とにかく今年のテーマは ただ1つ。
チームとしてどう戦うか。
そこを深く話し合えれば 全ては解決する。
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「18歳の決断」原康介
http://keribaka51.exblog.jp/242105095/
2024-03-05T17:45:00+09:00
2024-03-05T18:44:39+09:00
2024-03-05T17:45:03+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
自分の事で振り返ると 18歳の時の決断が 一番 難しかったかもしれない。
高3の秋が過ぎると同級生たちが進路の事を話し始めていて それを何となく
他人事のように聞きながら 皆が急に大人になったような気がしていた。
自分も決めなきゃならないのは分かっていたが まだ決めたくなかったし
部活の顧問からは大学推薦の話もあったが レジャーランドのような高校で
3年間1秒の勉強も1行のノートも取らなかった自分が 進学を選ぶ気もなく
ようやく決めたのは確か卒業間近だった。取り合えず的に就職を選んで
それから真面目に進路を考えて 結局 1年後に専門学校に入った。
考えてみると 18歳で自分の人生を決めろというのは ちょっと酷だと思う。
子供ではなく 大人でもない そんな歳に 人生の一つの岐路があるわけだ。
自分は何をしたいのか 何が合っているのか 分からないまま決断を迫られる
心の中では ”ちょっと待ってくれ” と思っているが そういうわけにはいかず
焦りながら模索して 何とか導き出すのが 18歳の決断なのだと思う。
ただ稀に 18歳でもしっかりした決断が出来る人もいる。
去年の高校選手権 北海高校の試合を見ながら 対戦相手の2人に興味を持った
名古屋高校の選手で 1人は7番の選手 技術と展開力と そして度胸があった。
もう1人が原康介。スピード系のドリブラーだが 他と違うのが ”判断力”。
常に冷静で適切な判断力を伴っていたのだ。トップスピードの中でも一瞬で
状況を掴み パスか突破かシュートかの判断を行いつつ それが的確だった。
特にこの選手が異色に思えたのは ”プレーは熱いのに 頭は冷静だった” 事。
普通スピード系のドリブラーは 自分のプレーで精一杯になるため 周りを
使うのは難しいが 原はそれが出来た。アドレナリンが出まくったとしても
頭は冷静でいられるのだろう そのギャップが面白く 興味を持ったのだ。
名古屋高校の戦術はシンプルなもので 守備とロングスローを主軸にしながら
攻撃は原と7番に任せるというスタイルだった。正直 戦術はつまらないが
それを理解し 体現する2人が逞しく 高校生ながら感心したし 学校自体は
無名校ながらも ”2人はいつかプロで見るかもな” と思って見ていた。
それから2か月余りで 原康介はプロデビューを果たした。
選手権終了後 原は進学を考え 受験に備えていたのだが コンサドーレから
声を掛けられ キャンプに参加した。そして合格し 契約へと至ったのだ。
本人が迷ったかどうか分からないが 心のどこかでは大学の方が良いのでは
という思いはあっただろうし 親を始め周囲の人もあったとは思う。それでも
優先順位はプロの方が高かったのだろう。原は自らの意志でプロを選んだ。
いろんな想いがありながらも 原康介は ”18歳の決断” をしたのである。
後半23分
背番号35がピッチに入る
溌溂とした表情とは裏腹に 状況は最悪と言えるものだった。中村が退場し
2点ビハインドの状況。18歳がデビューする場としては あまりにも厳しく
この試合では出さない方が良いんじゃないかとさえ思った。ただ逆に言えば
この状況だからこそ やるべき事は明確だったのだ。原に与えられた使命は
とにかく前へ!
ただそれだけである。左サイドに入り 最初のタッチは出場から3分後だった
菅からパスを受け 荒野へ渡す 武蔵を経由し 左のスペースにボールが出た
相手とのスピード勝負になった。まだコンディションが整ってないのだろう
選手権の時ほどのスピードはなく 最初の勝負は走り負けしてしまった。
ただそんな事で下を向くような選手じゃない。ボールを取られれば粘り強く
守備をし ボールが来ればドリブルを仕掛け 2人に囲まれながらも突破し
マイナスのクロスを供給した 圧巻だったのは90分の時 荒野からパスを受け
突破を試みるも 断念し 返す だがまた返される ダメで返す また返される
3度目に受けた時は覚悟を決めたようにDFの間を突破し シュートを打った。
簡単に諦めるようなタマじゃない 原の内面の強さを象徴したシーンだった。
退場者やPK失敗や失点を重ねる度に失意に包まれる中 原が魅せたプレーは
多くのサポーターの希望になっただろうし 自分も救われた気分になった。
ただ 原の良さはそんな火の玉のようなプレースタイルだけではない。
常に冷静である事
今 自分が何をすべきか的確に把握し 選択する。それが最大の特長なのだ。
これから暫くは攻撃と突破を最優先するだろうが チーム状況が変われば
また違う選択もするようになるだろう。そう思えるのは彼の人格にあった。
地元のテレビ局で取り上げられた ”原康介特集” で 卒業式に出られない原を
サッカー部員が送り出すというのをやっていた。監督から卒業証書を渡され
チームメイトが涙しながら手紙を読む場面もあったのだが 原はずっと微笑み
少し照れくさそうな表情を浮かべるだけだった。普通なら泣く場面だと思う
泣いた方が感動的になる事も分かっていただろうが でも原は泣かなかった。
内面が大人。そう思えた。
自分に酔う事もなく 周りに流される事もない。自分自身をしっかり持って
空気を読みながらも冷静でいられる人なのだ。そんな人格に思えた。
だから ”この人の決断に間違いはない” と思えるのだろう。
ただ 18歳でなぜこんなにも大人びているのだろうと不思議だったのだが
調べると ”幼少期を中国で過ごした”という経歴があった。子供の頃とは言え
海外で得た経験が 普通の高校生とは少し違う感性を齎したのだろうし
あの冷静さや決断力の深さは たぶん そこから起因するものだと思う。
そしてもう1つ この確かな決断の裏側にあるものは おそらく。
勝算
賢く 内面の強い人の決断には 必ず ”勝算” がある。
自信のないものを選ばないだろうし プロでやっていけるから決断したのだ。
現地点ではまだまだ足りないものも多いだろうが 長所短所を考えながら
力をつけて行けば 必ず活躍できると見据えていると思う。もしかすると
いずれはチームを司るようなプレースタイルになるかもしれないが
それも彼の計画の中で行うのもだろうし それはそれで面白いとも思う。
賢く 冷静で だけど プレーは熱い。
内面は田中駿汰で プレースタイルは小柏剛。
原には そんなイメージを持っている。
そんな原がコンサドーレを選んだ理由は 声を掛けたからかもしれないが
彼にとって幸運だったのは ”ミシャが監督だった事” だろう。この監督は
日本人では教えてくれない ”サッカーとは何か” とか ”プロとは何か” を
教えてくれる。人々を楽しませるためにあるサッカーの本質をしっかりと
そして信念を持って この先 ずっとプロでいられるように教えてくれる。
原の勝算とミシャの信念があれば 必ず成功すると思える。
たった1試合の 僅か30分ほどのプレーを見ただけに過ぎないが
それでもこの選手には期待させる何かがある。今後が楽しみな選手だ。
原康介のプロ生活は
まだ始まったばかり。
だが これからずっと先のいつか
確信する時が来ると思う
あの18歳の時の決断は 間違ってなかった と。
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敗戦あるある
http://keribaka51.exblog.jp/242103631/
2024-03-03T16:06:00+09:00
2024-03-03T21:19:29+09:00
2024-03-03T16:06:42+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
【敗戦あるある】
●ケガ人多数
●只今キャンプ中
●全然 パス繋がらない
●全然 チャンスない
●全然 ゴールない
●ピンチ 山盛り
●失点 大盛り
●オウンゴール炸裂
●PK 止められる
●PK 与える
●退場者出す
●ずっと漂う敗戦ムード
●トンカツ食わなかった
8個以上 該当すれば ”危険”
10個以上 該当すれば ”濃厚”
そうならないよう ご注意を!
鳥栖 4-0 札幌 (全部該当)
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2024開幕戦&新戦力
http://keribaka51.exblog.jp/242099427/
2024-02-26T13:09:00+09:00
2024-02-26T16:19:42+09:00
2024-02-26T13:09:07+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
今年もJリーグが始まった。
今年もまた あの楽しくて 苦しい日々が始まるのである。
皆さま あけましておめでとうございます。ムフフ。
開幕戦の相手は福岡 結果は0-0の引分。主力の移籍 複数のケガ人 アウェイ
苦手福岡 まだキャンプ中など 諸々加味すれば勝点1は上出来だったと思う。
また新しい選手もそれぞれ面白さを見せてくれて 今後への期待が高まった。
まず対戦相手の福岡だが 昨年はルヴァンを制覇し初タイトルを飾った。
ノンタイトル組の仲間に先越されたのは悔しいが 着実に力をつけてる感が
ありまくりで マジのガチで嫌な相手ではある。福岡といえば長谷部監督の
縦ポン 外国人任せ 荒守備のイメージだが 去年から紺野が加入し 展開力や
チャンスメイクが可能になり 以前のサッカーからは脱却しつつあると思う。
この試合も紺野がいろいろしようとするが噛み合わず 無得点に終わったが
岩崎の加入でまた変化するだろうし チームが機能すれば怖い存在だと思う。
ただ今年は山岸 井手口 ルキアンと福岡も主力選手を抜かれているわけで
色々大変だろうなと 日本の北と南で共に頑張りましょうと 思うのである。
一方の我らがコンサドーレ。2024の新しいチームはどうかというと。
基本的には変わってなく スタメンに近藤が入った以外は 今までと同じで
攻撃的でアグレッシブなサッカーも菅野の色黒も菅ちゃんの眉毛お手入れも
桐耶のタレ目も変わってなかった。ただ ちょっとだけ変わった点と言えば
チームの守備意識
昨年 なかなかの失点数を誇ったコンサドーレだが その反省を踏まえてか
チームの守備意識は高まっているように見えた。ミシャサッカーはよく
”守備を度外視してる” と言われるが 絶対にそんな事はなく あくまでも
”強気でサッカーをやれ” と教えてるのであって 守備放棄してまで攻撃せよ
とは言ってないと思う。その辺の加減が難しいのか 選手個々で受け取り方が
違ったりして 守備バランスの崩れや失点の多さに繋がっていたと思う。
ただ今年は主力の移籍や降格3への危機感から チームの守備意識が高まって
練習試合での失点の少なさやこの開幕戦の結果にも表れているのだと思う。
その分 今年は得点数も減るかもしれないが ある程度 締まった試合になれば
それはそれで面白く 今までより少しだけ守備意識を上げるのは良いと思う。
ただ この開幕戦で ちょっと気になったのが
シュートの意識
今までも福岡のような強守備のチームには苦手意識みたいなものはあった
コンサドーレがボールを持つと中央を閉められ 外を回す場面が多くなって
結局 シュートを打てないまま攻撃が終わっていたわけだ。この展開になると
得点の機会もほぼなく 逆にカウンターの危険は増えていた。開幕戦の福岡は
まだチームとして機能しなく カウンターに鋭さはなかったが 他のチームや
今後 精度が上がって来ると ”シュートで完結しない攻撃は危険” なのである
だから如何にしてシュートで攻撃を終えるかを逆算してほしいと思うのだ。
個人的には ”1回の攻撃で シュートのチャンスは1回だけ” と思っている。
後ろからの展開やカウンターでの攻撃など どんな形であっても シュートを
打てるチャンスは1回だけ そこを逃すとゴールはないというのが自論だ。
またクロスボールやラストパスも同じで ”ここ” という場面を見極めて 出す
それがシュートで完結する攻撃の方法だと思う。この開幕戦の前半のように
打てる瞬間を逃してしまったのなら 一旦 GKまで下げて作り直してもいいし
無理にでも外から打っても良いと思う そこからリズムを作ればいいわけだ。
とにかく ”攻撃はシュートで終える事を意識する” それが大事だと思う。
特に今年は失点のリスクを避けたいのだから カウンター防御のためにも
シュートで終わる意識は重要だと思う。その辺はチームの共通意識として
持ってほしいと思うし 今までと違う感覚として新加入の選手に期待したい。
で その新加入選手の印象だが。
まずスタメンの近藤。良い意味での外連味がある選手だなと思った。
昨年の浅野同様 チームバランスとの戸惑いを見せていたが 何度か見せた
突破はスピードもあって面白かった。一度 ライン際で突破したシーンは
金子や小柏とまた違う質のもので 期待させるものがあった。怪我の状態は
心配だが 復帰すれば必ず心強い戦力になると思う。そしてパリを目指せ!
次は長谷川。あの19年ルヴァン決勝 PK戦 決めやがった人である。
川崎時代も巧い選手だな思っていたが いつの間にか横浜FCに移籍していて
J1昇格に導いていた。だが昇格するとなぜか使われなくなってしまい またも
いつの間にかヴェルディに移籍してた。去年の昇格プレーオフを見ていたが
慎重に戦わせようとする城福に対し 長谷川は ただ1人積極的に戦っていて
”勝者のメンタルを持った人” だと思った。川崎 横浜FC ヴェルディで見せた
その勝利への執念みたいなものをコンサドーレに伝えてほしいと思う。
で 田中克。とにかく面白い。足もとの技術は申し分なし。
前への意識と前を向く技術も高く ピルロやモドリッチをイメージした。
この選手がコンサドーレの中軸を担うと面白いチームになると思う。
ただ今は研究されてないため自由にできるが 今後 対応されるようになると
ちょっと苦しむと思う。最初の壁をしっかり乗り越えられるか 苦しい時でも
今の自信を持ち続けられるか が大事だと思う。今後が楽しみな選手である。
そして武蔵。3年半ぶりの復帰。お世辞にも巧いとは言い難い選手だが
コンサドーレとは相性が良いと思う。人はどこかに必ず相性の良い場所や
人や仕事があって 武蔵の場合 それが多分 コンサドーレだと思うのだ。
ミシャに必要とされているし サポーターにも愛されていると思うわけで
そんな環境に戻ったのだから 絶対に 武蔵は復活する。そう確信している。
開幕戦は まだコンディションが整ってなかったが これから上がるだろうし
武蔵が出た事で 裏への動き出しがあって 縦への深みが出た。戦術的にも
こうした武蔵の動きは有効で 今後は他の選手との連携が深まれば良いと思う
”田中克のパスに 抜け出す武蔵” なんてのが見れると面白いはず。
また 今回 出番はなかったが 原康介。この選手も気になっている。
地頭が良くて 攻撃的な選手というのが一番の注目点で そうした選手が
どんなプレーを選択するのか また技術が通用するのか 楽しみにしている。
岡田大和も面白いと思うし 他の選手も早く見てみたいと思っている。
早く怪我を治して コンディション整えて 活躍を見せてほしいと思う。
という事で 2024開幕戦と新加入選手の印象を書いた。
毎年の事ながら 北海道はまだ冬で サッカーが始まったという実感は薄いが
始ってもうたもんはしょうがないわけで しっかりスイッチ入れたいと思う。
今年も大変な時期はあるだろうが 揺るがず 今まで通り ゆらゆらと
コンサドーレを応援して行きたいと思う。皆さま よろしくです。
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荒野を拓く馬
http://keribaka51.exblog.jp/242085462/
2024-02-08T19:13:00+09:00
2024-02-08T21:23:41+09:00
2024-02-08T19:13:51+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
北海道の開拓には馬が欠かせなかったと言う。
昔 母親から聞いた話だが 母が子供の頃 開拓に入った事があるそうだ
爺さんが破天荒な人で 町で商売を営んでいたが ある日 突然「開拓に入る」
と言い出したらしい。当時は未墾の地を開拓すると その土地が貰えるという
制度があって 爺さんはそれに乗ったそうだ。だが開拓は想像を絶するほど
過酷を極めたという。木を切り倒し ある程度拓けたなら 土地を耕すのだが
土の下には大きな石や切り株があり それを取り除くのが大変だったそうだ。
切り株の周りを手が豆だらけになりながら鍬で掘り 縄で括り 引っ張り 押す
人の力だけではビクともしない切り株だったが そんな時 頼りになったのが
「馬だった」と。
寒さや飢え 疲労 度重なる困難 そしてやってもやっても終わらない徒労感
そんな開拓の暮らしの中で 馬の力はとても大きかったと母は語っていた。
切り倒した木を運ぶのも馬。石や切り株を抜くのも馬。土地を耕すのも馬。
そうして あらゆる力を馬に借りながら北海度の開拓は進んで行ったのだ。
今 自分たちが暮らすこの場所も 僅か数十年前までは何もない荒野だったが
先人たちの開拓精神と馬の力で こんなに住み易くなったと思うと感慨深い。
ちなみに爺さんの開拓は 挫折して町に戻った と母が不満気に言っていた。
荒野拓馬が 新キャプテンに就任された。
2~3年前にも打診されたらしいが その時はミシャから「まだ早い」とされ
見送りになったようだ それが 今年 晴れて新キャプテンに任命された。
30歳という年齢も チームの中心という意識や責任感も十分に備わった時で
申し分のない人選だと思う。また荒野は13歳からのアカデミー出身で 既に
17年もの間コンサドーレに関わっている。前任の宮澤もコンサドーレ一筋の
選手だが 荒野はそれよりも深く濃いバンディエラという事になる。
下部組織出身の選手がキャプテンを務めるのは初になり 本人も言っていたが
「アカデミーの選手たちの希望になる」というのは確かだろうし そうして
受け継がれて行くものがあれば またコンサドーレの血が濃くなるのだろう。
それでも本人は「荒野がキャプテンで不安だなと思ってる人も多いと思う」
と語っていたが たぶんそんな事はない。長くコンサドーレを応援してる人は
同時に荒野の成長も見ているわけで その資格を備えてると思っているはず。
自分なりのキャプテン像で 自分なりのやり方で チームを引っ張って行けば
いつか振り返ると 史上最高のキャプテンだった と言える日が来ると思う。
またそこにはアカデミー出身という新しい歴史も作られる。しばらくは大変
だろうし 小野や西のような偉大な選手は去ったが まだ菅野や小林のような
クセのある選手がいて 扱いづらいながらも その辺は上手く協力し合って
チームを纏めてほしいと思う。宮澤もいるのだから きっと大丈夫だと思う。
このキャプテン就任で思うのが ”クラブの骨格” という事で これは持論だが
クラブの支柱は3本あって 1つは社長 1つは監督 そしてもう1つがキャプテン
この3つの柱がクラブのあらゆる全てを司っていると そう思っている。
社長がクラブの中心を司り 監督がチームの中心を司る そしてキャプテンが
試合を司る と3人の人格が そのままクラブに反映される思っているのだ。
例えば野々村氏は経営に対して攻撃型で 監督も攻撃的なミシャを招聘した。
三上氏は柔軟型で 経営も柔軟に受けつつクラブとチームの調和を図っている
前キャプテンの宮澤は技巧派だが調和型で チームの和は良好に保たれていた
これらの事を見ても それぞれの人格とクラブの特徴は一致しているわけで
いかにその人選が大事かを物語っているのだ。逆に 間違えれば崩壊もある。
特に今年は降格3という厳しい現実が待ってる。導き方は間違えられない。
そんな中でのキャプテン就任。荒野は どんな風にチームを導くのだろうか。
戦う集団の先頭になりたい
キャプテン就任の抱負として そう宣言した。明確な指針だった。
厳しいなら 戦うしかない。そして その先頭を自分が走る。
それが荒野のキャプテン像だろうし まさに ”闘将” が生まれると思う。
そうなれば 今年からは 今までと少し違い 調和と攻撃性を併せながらも
常に牙を隠し持つような 面白いチームになると思う。そう期待する。
個人的には今の所 宮澤が歴代No1のキャプテンで 芳賀の時も好きだったし
河合もコンサドーレの歴史に多大な影響を与えたキャプテンだったと思う。
荒野にはそれぞれの良さを吸収しつつ 歴代のキャプテンを越えてほしい。
そして 仲間を助け 仲間に助けられながら 戦う集団を作ってほしい。
それがサポーターとしての願いである。頑張れ 頼むぞ 荒野拓馬。
小学6年の時 コンサドーレのセレクションを受けて
あんまり良いプレーが出来なくて ”あぁもうセレクション 落ちたな” って
泣きながら 雁来大橋を自転車で帰って
お母さんに「たぶん 無理だったわ」って 電話した
そこから始まった荒野拓馬とコンサドーレの歴史。おそらく雁来大橋の涙は
一生忘れない思い出だろうし 受かった時の喜びやプロになれた時の嬉しさは
今も実感として残っていると思う。それはきっと母親も同じ気持ちだろう。
それが今は コンサドーレを率いる自分になった。本当に良かったと思う。
北海道の始まりは馬と共にあった。
荒れた野を拓く馬。その名は ”どさんこ”。
コンサドーレの源流が 今年 キャプテンになった。
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危機管理の意識。
http://keribaka51.exblog.jp/242062404/
2024-01-23T14:31:00+09:00
2024-01-23T14:40:33+09:00
2024-01-23T14:31:20+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
2024年は元日から能登の地震 羽田の飛行機事故と悪夢の始まりになった。
どちらも多くの犠牲者を出し 震災に至っては復興までには まだまだ遠く
犠牲者の冥福と被災地の方々には本当に頑張ってほしいと願うばかりである
ただ2つの災難に思うのは 犠牲者は最小限だったかもしれない という事で
震災は東日本の経験が生かされただろうし 飛行機事故も避難の的確な誘導が
最小限に踏み止まらせたのではないかと思う。2つとも大きな災難だったが
多くの人の危機管理意識が生かされた事が 今回唯一得られたものだと思う。
重苦しい年明けから始まったが 気づけば 開幕まであと1ヵ月に迫った。
チームは既にキャンプを開始し シーズンに向けて着々と準備を始めている
長いキャンプにウンザリする選手も出るだろうし 特に新しく加入した選手は
本当にキツいと思うが ここで体と意識を高めて1年を戦える状態にする事が
後に生きるわけだから 何とか最初の難関を乗り越えてほしいと思う。
そんなコンサドーレに今年求めるものは ”危機管理意識” である。
今季は3チームの降格がある。昨年は12位で終え 同じペースなら大丈夫だが
小柏 田中駿汰 ルーカスが移籍し 戦力ダウンは否めない。また主力が抜けて
そこに新しい選手をはめ込んだとしても 上手くフィットしなければ序盤から
降格ゾーンに突入してしまう可能性もある。攻撃的なチームだから状態さえ
上がればいつでも巻き返せるが 出来れば滑り出しは穏やかに行ってほしい。
そのために必要なのが 危機管理能力。まずは失点を減らす事。
去年は失点61と過去7年で最大のペースだった。一昨年はGKの不安定さで
かなり多い印象だったが 去年はそれを上回った。原因は様々あるだろうし
そもそも攻撃的なサッカーだから ある程度の失点は仕方ないとは思うが
過去最大となるとやはり改善は必須で 特に岡村の危機管理能力は高めて
ほしいと思う。目標は10点減らす事。失点を50にすれば必ず躍進できる。
で 守備について今年は ”クラブとして考え方が少し変わるのでは?” と思う
ミシャ式のCBは基本 MFタイプを起用してきたが 今回獲得した家泉を基準に
考えると ”屈強なCBタイプに完全移行する” のではないかと考えられる。
これまでの最後尾からゲームワークするCBではなく スタンダードな守備で
左右のCBには少し攻撃を求めるが 中央は守備重視にするという形である。
そうする事で失点は減らせるだろうし それがリスク管理でもあるのだが
果たしてそれがミシャの要望か と言えば ちょっと違って 言ってみれば
”守備に関してはクラブ主導の考え方でやってもらう” という事だと思う。
客観的に戦力ダウンである事と降格3を考えれば これも危機管理ではある。
もう1つ 危機管理では ”クラブの危機管理” がある。
昨年のシーズンが終わって チームが始動するまでの間 選手の移籍があった
小柏や田中駿汰の移籍が濃厚になり じゃ代わりに誰を獲るのかとなった時
正直 クラブの反応は鈍かった。その頃はクラブに対して不満の声が強く
危機管理能力を問う声も多かったと思う。ただ自分の感想は その全く逆で
”危機管理の意識が高いからこそ 補強を控えた” のではと思っていた。
今 むやみに金を使えば 後に危険になる
そういう意識の中で 今シーズンへの選手構成したのではないかと思う。
昔ならこのタイミングで無理な補強をし より危険になった そんな教訓から
一歩進み 危機管理をしながらも ある程度的確な補強をしたと思うのだ。
今シーズンへの不安がないわけじゃないが 現状 置かれている立場を考え
最善の手をクラブは尽くしたのだろうし この戦力で今年を乗り切るために
サポーターも協力しなければならないと思う。自分も微力ながら手伝う。
本当は ”タイトル獲ろう!” とか ”今年こそACLを!” とか 景気の良い事を
書きたかったが クラブの状況や降格3である事 そして昨年の失点の多さなど
いろいろ考えると そう楽天的になれるものでないのは確かだろう。とは言え
それほどネガティブでもない。危機管理の意識さえ持ち続ければ 問題はなく
まして今は どこを相手にしても戦える素地は十分に備わっているのだから
無用な心配はせずに 2024年のシーズンを楽しみたいと思う。
開幕まで あと1ヵ月。長いようで あっという間だろう。
その間にチームは着々と準備を進め 戦う集団になっている事を願う。
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補強とクラブの事情
http://keribaka51.exblog.jp/242017441/
2023-12-19T07:15:00+09:00
2023-12-19T11:22:15+09:00
2023-12-19T07:15:41+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
今年の夏頃から囁かれている噂に ”クラブの経営難” がある。
金子を始め 数人のレンタル移籍があったが 獲得したのはGKの高木だけで
今季は降格1だったため大事に至らなかったが 戦力ダウンは否めなかった。
中でどんな調整が行われていたか分からないが かなり危険な状態だったし
クラブに対する不信感や三上GMの経営能力を疑問視する声が多かったのも
自然だったかと思う。確かに自分もクラブの経営は大丈夫かと心配した。
反面 おそらく何らかの ”クラブの事情” があるのだろうと考えた。
コンサドーレは2013年に野々村氏が社長に就任し 17年頃を境に急成長した
当時はまだJ2だったが 昇格が見えて来て一気に右肩上がりへと転化したのだ
また社長自身がトップセールスマンだったためスポンサーの食いつきも良く
クラブはアジア戦略や企業との業務提携など幅広い分野に活路を開いた。
こうしたこれまでとは違う経営戦略で急成長したコンサドーレだったが
2020年にコロナ禍が起こり その2年後には野々村氏が社長を退任した事で
ジワジワとクラブの経営を苦しめ出したのは事実だと思う。
ただこの ”拡大した経営戦略が今クラブを苦しめてる” のではないかと思う
あらゆる事業は 始める前が一番 投資が掛かる。人材や準備費であったり
動くための費用であったり 種を蒔いて芽が出るまでの費用と労力が大きい
またそこから実が生るまでの費用と労力 更にそこから収穫し出荷しなければ
お金にならないわけだ。野々村氏は様々な分野に種を蒔いて行ってくれたが
その先の最も大変な仕事を 今やっている時なのではないか と思うのだ。
ましてクラブの人材には限りがあるわけで 不慣れな事業を成功まで導くには
かなりな労力と時間を必要とするだろうし 思うように進まない事も多いはず
そんな中 ”いつ金になるんだろう” と苦しみながら進めてる段階かと思う。
野々村がやった事はけして間違ってない 種を蒔かなければ何も始まらないし
そこに志があるなら正しいと思う。ただ残された作業があまりにも煩雑で
クラブはそれに追われているのではないかと思うのだ。経営を心配する声は
当然だろうが かと言って三上氏を批判するのは少し厳しいのではと思う。
もう1つ 夏に補強がなかった理由として思うのが ”あえて支出を抑えた” と。
コンサドーレの経営が芳しくないのは事実だと思う ただそれがどれ位なのか
明日倒産するとか 来年は予算が半分とか そういった状態ではなく このまま
行ってしまったら危険な状態になる だからそれを見越して支出を抑えた と
そういう事ではと思った。数年前までの右肩上がりの状態だったら おそらく
普通に補強して 結果は伴わなくてもサポーターのガス抜きは出来たと思う。
ただ そこには ”多少の無理” があって それを続ける事でクラブは危険になる
それを三上氏は予期して 補強しなかったのではないかと思うのだ。
もしそうだとしたら 批判を覚悟での決断だっただろうし英断だったと思う。
経営にはいくつもの分岐点があって 今年の夏はその1つだったかもしれなく
もしも身勝手な人たちの声に流されていたら その先に待っていたものは
多くのクラブが陥った罠だったかもしれないのだ。その象徴に思えるのが
大分トリニータの件だった。
大分は2004年 溝畑氏が社長に就任するとそこから大きく飛躍した 監督には
シャムスカを迎えナビスコを制覇した。選手では西川 梅崎 森重 金崎 清武と
多くの優秀な選手を輩出し 大分トリニータの黄金期を築いていた。
だが水面下は全く違った。09年成績不振に陥るとそこから一気に転落した。
シャムスカ解任 溝畑氏辞任 J2降格。そして明るみに出たのが ”経営破綻”。
少しづつ重ねた無理とそれを隠し続けた事で 綻びは想像以上のものだった
その後は承知のように一度はJ3にまで落ち あの良き時代には戻っていない。
サッカークラブもバブルのような時代を迎えると後戻りできないのが実情で
大分が陥った罠はどのクラブにも仕掛けられる可能性はあるのだ。まして。
コンサドーレは 当時の大分に似ている
地方のクラブ J1定着 (現在ではないが) 野々村というカリスマ性のある社長
ミシャという偉大な監督 優秀な若手の輩出。これらの事が大分と重なる。
当時の大分や今のコンサドーレ規模のクラブがJ1に定着する事自体 難しく
もし ”経営として無理をしていたなら” いつかは波状してしまうのである。
今年の夏の補強を見る限り もしかするとかなり危険なのではと思ったが
反面 危険の一歩手前の状態 ”危険を回避するために補強をしなかった” と
そう捉えるのが自然なのかなと思ったのだ。というか そう思いたい。
今年の夏 補強をしなかったのには きっとクラブの事情があったと思う。
ただ単に金がないというのでなくて 内部の事情であったり 先を考えたりと
それなりの理由があったと自分なりに解釈した。それが合ってるかどうかは
分からないが クラブを信頼するという事は 肯定的に受け止める事だろうし
評論家じゃない以上 そう考えるのがサポーターとしての在り方だと思う。
とは言え コンサドーレの経営が好調ではないのは事実だと思う。
ただ失望するほどでもないというのが現状で とすれば 来年は過度な期待は
できないだろうし その辺については少し残念というか悲しい気持ちになる。
補強についても ビッグネームや我々が喜ぶ選手は獲れないだろうとは思う
個人的には屈強で優秀な外国人センターバックが絶対必要だと思っていたし
若くて可能性のある選手 例えば甲府の長谷川や清水の山原 C大阪の柴山とか
ミシャの戦術に合いそうな選手に来てほしいと思っていたが 難しいだろう。
ただ既に退団が発表されているルーカス始め 噂の小柏や田中駿汰の代わりは
必ず必要になるわけで同等は無理としても それなりの選手は獲ってほしい。
ただし 絶対に無理はしてほしくない。
十分な戦力は整わなくても ミシャだけは確保して任せるのが正しいと思う。
時々嫌味は言われるだろうが あのおじさんはしっかり仕事をやってくれるし
どんな素材でも必ず磨いてくれるから 移籍して来た選手は輝けるのだ。
コンサドーレはまだしばらくの間 そうしたサイクルを続けるしかないわけで
そうする内に 蒔いた種が実を生らせ きっと大きな収穫になるのだと思う。
それまではクラブも三上氏も大変だろうが 頑張るしかないのだ 今は。
来年は ”クラブとしての正念場” そう腹を決めて 戦ってほしい。
自分も その覚悟で挑むから。
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オガシよ。シュンタよ。
http://keribaka51.exblog.jp/242012877/
2023-12-15T17:19:00+09:00
2023-12-15T18:07:28+09:00
2023-12-15T17:19:42+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
小柏の強めな移籍報道が出た。
まだ確定じゃないとは思いつつも いずれは出て行く選手だと思っているし
海外や代表の小柏を見てみたい気持ちはあって 心情的には受け入れている。
ただ小柏ファンとしては いなくなったらダメージはかなりデカい。
”コンサドーレと言えば小柏剛” ぐらいの看板選手になってほしかったし
なんせ今一番好きな選手だったわけで あれだけワクワクさせる選手は
そう現れるもんじゃない。何かの間違いで残ってくれないかなと切に願う。
一方で小柏自身の事を考えると移籍の意志は自然かもしれないとは思う。
怪我が多く 1年の大半を欠場していたわけで その原因がもし長いキャンプや
寒さが関係するとしたら ”環境を変える事が1つの解決策” と考えると思う。
暖かく医療の充実した場所で どう変わるか確かめたい気持ちは理解できる。
また海外移籍を視野に入れても コンサドーレよりランクが上のクラブの方が
オファーの数や条件 相手クラブの質も違ってくるわけで これも理解できる
後は小柏の決断次第だが よっぽどな人じゃない限り 移籍だろうとは思う。
田中駿汰には もっと強めな移籍報道があった。
これだけクレバーな選手は希少で コンサドーレにとっては欠かせない存在
ミシャの難解な戦術も理解し 適切な判断で守備組織を保つ選手である。
もしこの選手がいなくなったら 守備を1から作り直さなければならないし
ちょっと大袈裟に言えば ”コンサドーレの頭脳” を失う事になってしまう。
そう考えると損失は大きく 何かの間違いで残ってくれと切の切に願う。
ただこれもまた駿汰目線で考えると 移籍もやむなしと思える。
駿太を見てて思うのは ”この人はサッカーに就職したんだな” という事で。
普通は選手としての能力を認められ クラブと契約する事でプロになるのだが
田中駿太はそれとはちょっと違う意識というか 大学を卒業し どこか会社に
就職するようにプロになったと思う。自分を客観視した上で その職業で何が
必要か考えながら 課題を1つ1つクリアし スキルを身につけて行く そういう
ごく普通の社会人の過程をプロサッカーの中でやっているような感じがする
常に目標と課題を持ち 調子に乗らず 明確な人生設計を持つ そんな印象だ。
だからこの人の決断を疑わないし 外部がとやかく言えるものでもない と
思うのだ。選手生活なんて10数年で その内 ピークは3~4年である その間に
どれだけ稼げるか どれだけ上に行けるか どんな未来図を描けるか が重要で
ピークを迎えつつある田中が 今移籍を決断するのは間違ってないとは思う。
また それを止める権利も 慰留を説得する材料も少ないのではと思うのだ。
とは言え。今 この2人に出て行かれるのは 本当にキツい。
小柏の能力はコンサドーレの大きな武器だったし 駿汰の頭脳は不可欠だった
そんなチームの能力と頭脳を一度に失うのは 戦力の損失として大き過ぎる。
また戦力の事だけじゃなく 2人の活躍がコンサドーレの魅力にもなっていて
結果的にそれが新しい選手を呼び込む材料にもなっていたと思うのだ。
そんな2人がもし欠けるとしたら 今後にも影響してしまうかもしれない
プロビンチャという立場は理解しながらも やっぱりキツいと感じてしまう。
選手の移籍に関しては結局 本人が決断する事だし お金やクラブの事情も
関わるわけで 何が正しいか分からない。だから一概に反対もできない。
まして大卒の選手はそれまでに掛かった費用や労力があるのだから しっかり
回収すべきだとは思う。例え残念な決断になったとしても尊重はしたい。
辛い現実もポジティブへ変えられなければ サポーターなんてやれないのだ。
ただ オガシよ。シュンタよ。
君らが 本当の意味で 育った場所は ここだ。
それだけは忘れないでくれ。
そして 何かの間違いが起こる事を祈ってる。
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ずっと好きだったんだぜ
http://keribaka51.exblog.jp/241990038/
2023-12-05T17:18:00+09:00
2023-12-05T17:18:01+09:00
2023-12-05T17:18:01+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
小野伸二は日本人選手の中で一番好きな選手だった。
数年前 宮の沢に行った時。
同じく宮の沢に来ていた友人と話しながら 練習が終わるのを待っていた。
練習が終わり 選手がファンサービスするのを眺めながら そろそろ帰るかな
と思っていると 友人が「伸二さんと写真撮ったら?」と言ってきた。
自分は ”いやいや” と 何か気恥ずかしさや恐縮があって尻込みしていると
「いいから撮りなさいよ」と半ば強引に背中を押され 小野伸二の前に立った
意を決して 握手だけして貰おうと手を差出すと小野は笑顔で対応してくれた
もう心臓がドキドキして 間近で見る小野伸二はカッコ良くて 緊張もした。
すると横で友人が「この人 伸二さんをずっと応援してるんですよ」と言った
”いや ちょっと待てと そんな急に 告白みたいなことを まだ心の準備が” と
アワアワしてると 追い打ちを掛けるように「写真も撮ってあげて」と言った
小野は快く応じてくれ 無事 2ショットの写真を撮ることが出来たのである。
グラサンに髭のちょっとヤバ目のおじさんの心は 初恋の少女のようだった。
選手と写真を撮ったのは 後にも先にも この一枚だけである。
小野伸二を最初に知ったのは 定食屋の雑誌だった。もう27前の事だ。
よく行く定食屋にサッカー雑誌があって ”高校選手権特集” が組まれていた
その年の高校選手権注目選手が載っていて 顔写真と特長が書かれてある
飯を食いながらページをペラペラ捲っていると 一枚の写真に箸が止まった
チリチリ天パーに鋭い眼光 高校生とは思えない雰囲気 ”なんだ コイツは!”
衝撃が走った。その見た目のインパクトからも 絶対 凄い選手に違いない と
確信した。ただ それと同時に小野伸二の写真を見て思ったのは
こりゃ 王様くんだな。
当時は帝京の磯貝や山城の石塚など時代を賑わす高校生がいたが いずれも
走らず 人を動かし 美味しい所は持って行く だが 絶対的に魅力的な選手
そんな王様タイプが数多くいた。小野伸二もその風貌から おそらく王様で
性格に難アリだが プレーは凄いはずと思った。選手権ファンの自分としては
絶対に見たい!と熱望したが 残念ながらその年は見る事が出来なかった。
小野伸二のプレーを最初に見たのは おそらく浦和の時だったと思う。
トラップの巧さやパスの精度など技術は既にプロの上のランクで それ以上に
驚いたのは ”俯瞰的視野” を持っている事だった。ピッチに居ながらにして
視点は上にある 相手の陣形や味方の位置を把握しながらパスを出していた。
技術や身体能力は努力である程度伸ばす事は出来るが 視野については才能で
生れ持った感性が無ければ持てないものだと思う。小野伸二の視野は特別で
一瞬にして状況を確認できていたし そこから正確なパスを出す技術もあった
そして それらを具現化できる ”度胸” があったのだ。18歳の時 すでに。
小野のプレーで強烈に印象に残っているのが 18歳で出場したフランスW杯。
2敗で迎えたグループリーグ3戦目 最後の切り札として出場した小野だが
正直言えば このW杯は失望しかなかった。それまでの2戦 何の爪痕を残せず
既に敗退が決まっていて せめて何か一つでも希望がほしいと思っていた。
そんな状況で出た小野だったが さすがに18歳の選手に期待し過ぎるのは
どうかと思いつつも まさに ”最後の望み” として小野のプレーを見守った。
最初のプレーで 股抜き。そして シュート。
右サイドからパスが来て 受ける前にボールを流しながら 体の向きを変える
寄って来る相手の股下を狙って一度突く ボールは相手の足に当たりながらも
ツータッチ目でコントロールし ショートを放った。相手守備は整っていたが
たった3回のタッチでシュートまで持って行ったのである。これには驚いた
監督を始めほとんどの選手がW杯に飲み込まれる中 18歳の小僧がやったのだ
どうだ!と 日本にも こんな凄い選手がいるんだぞ!と。
世界中が見てる中で こんなプレーが出来る選手がいる と誇らしく思った。
自分にとって 小野の存在こそが ”初W杯に残した唯一の爪痕” だった。
それからは小野のプレーが見たくて多くの試合を見て来た。
レッズの時も深夜のフェイエノールトの試合も眠い目を擦りながら見た
札幌ドーム初の代表戦は前日から並び 最前列の席で 柳沢へのパスを見た
いつの時もこの蹴馬鹿を魅了し サッカーの楽しさを体現してくれたのだ。
そんな小野がコンサドーレに来てくれた時は 嬉しいと言うより信じられない
と言うか 正直 怖くもあった。なんせ20年以上もの長い思い入れがある。
もし嫌な選手だったら それまでの時間が後悔に変わってしまうわけだ
そんなはずはない と思いつつも コンサドーレの小野を見て来て やっぱり
間違いはなかった。誰よりもサッカーを愛し 誰からも愛されていた。
日本人選手の中で 一番好きな選手と公言して来て本当に良かったと思う。
ちなみに世界で一番はロベルト バッジョ。本気で応援した選手は岡田祐樹。
今一番好きな選手は小柏剛。このランキングはずっと変わらないだろう。
選手との写真も小野だけだし 意外と操を守り通すタイプなのである。
そんな長く小野を見て来た自分だが 小野伸二について思う事がある。
”小野には2つの不運あった” という事。1つは多くの人が知っているように
”フィリピン戦での怪我”。試合は見れなかったが ニュース映像で見たのは
サッカーが好きな者として けして許されるものじゃなかった。
後方からのタックルは悪質という言葉では片づけられないプレーだったし
このケガで小野のプレーは変わった。そして 未来さえも変わったと思う。
それでも培った技術は残されていたわけで 今まで現役を続けられたのだ
ただ もしあの怪我がなければと何度も思ったのも事実である。
もう1つは ”中田英寿の存在”。中田は小野の2つ歳上だった。
”近い世代に2人の王様はいらない” という事。最初に出会った10代であれば
2つ年上は逆らう事の出来ない存在だっただろうし その時ついた序列は後に
なっても変えられず 結局 日本サッカーの中心は中田英寿になっていた。
その背景には小野の怪我や 中田の台頭もあって 一概に不運とは言えないが
もし中田がいなければ 小野の未来は違っていただろうし 日本のサッカーや
日本代表も違った未来になったんじゃないかと思う。ただ小野自身の性格も
人を押しのけてまで中心になってやるというものじゃなく 和を重んじるため
中田との主導権争いを避けたのかもしれない。それが小野の良さでもあって
多くの人から愛される理由なのだろうが 自分は常に歯痒い想いがあった。
大きな怪我と中田との相性は 小野の不運ではあったが
小野には ”サッカーに出会えた幸運” がある。
人は誰にも何かしらの才能を持っているが 一致できる人は稀だと思う。
多くの人は身近にあるものを選び 本当の才能を発揮しないまま人生を歩むが
ごく一部の人間は 早くに掴み のめり込みながら仕事ができるのである。
小野は小学生でサッカーに出会い それと同時に ”天職” も掴んだのだろう。
それが小野伸二 最大の幸運に思う。ただそれだけで今に至ったのではなく。
家庭環境やサッカークラブの人たちに助けられながら 道は作られて来た
そんな感謝があるからこそ 人格も正しく形成されたのだと思う。
最後のスピーチで少し言葉を詰まらせた母への想いが それを物語っていた。
小野の引退について 自分はいろんな想いがある。
残念だし 振り返ればもっともっとやれたはずという思いもあるし
もっと小野伸二を見たかったという寂しさもある。
ただ ”いずれ来る時が 来た” と納得もしてる。
人は誰でも いつか退く時があって その時が来ただけなのだ と。
しかも その時が コンサドーレだった事に 誇りや感謝がある
縁も所縁もなかったはずの札幌で ユニフォームを脱いだ
自分の近くで 引退の花道を飾ってくれた事が 唯一で 最大の救いでもある。
この後はどうするか分からないが 出来るならコンサドーレに関わってほしい
少し距離があっても 何らかの形で関わってくれたらなと願う。
あれから27年か。
あの定食屋の写真を見た時から そんな時間が経った。
振り返ると いつの時代もサッカーファンを魅了させ 愛された。
こんな偉大な選手と 同じ場所 同じ時を過ごせた事に 感謝したい。
26年間 お疲れさまでした。そして ありがとう。
小野伸二 あなたは最高のサッカーマンでした。
さよなら オレの大好きだった選手。
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ホームシックとホームジャック
http://keribaka51.exblog.jp/241986443/
2023-11-30T17:01:00+09:00
2023-12-01T14:18:21+09:00
2023-11-30T17:01:33+09:00
kazua510
雀馬鹿
麻雀には「王牌(わんぱい)」という場所がある。
ドラの周辺 14枚の事で そこはカンをしない限り ツモれない場所である。
雀士でありコンサドーレサポーターの木下遥が 先月 東京へ移住した。
理由は ”Mリーガーになるため” である。麻雀に興味のない人にはMリーガー
そのものが分からないだろうし そのために東京に引越す必要があるのか?と
思うだろう が 彼女がプロ雀士を目指すと知ってから いずれそうなるだろう
と思っていたし そうすべきだとも思っていた。数千名もいるプロ雀士の中で
Mリーグに所属できる選手は僅か30数名。サッカーで言えば 日本代表や
スペインリーグに入るようなもの。そこに挑戦するには まずは環境を整えて
東京で行われる様々な大会 リーグ戦に出場して実績を残す必要があるのだ。
ただ それでMリーガーになれるわけじゃなく Mリーグのチームが増えたり
入れ替えによる空きが出来ればチャンスが来る。そこでMリーグのチームに
指名されて そうして初めて念願のMリーガーになれるというのである。
約100倍の超難関門 そこに挑戦するために 木下遥は東京へと移住した。
彼女の 上京物語 は いろいろなアクシデントもあったようだ。
初日に事故を起こしたり 段ボールで寝たり 家族に帰りたいと泣きついたり
それから東京で仕事も始めたと言う。麻雀プロと言っても 麻雀で収入が
あるわけじゃなく ほとんどのプロは別の収入源を持たなければならない。
彼女もそのために仕事を始めたようだが 今まで会社に勤めた事がないそうで
改めて社会というのを知ったり それでも夢へ向かう気持ちを強めたようだ。
かと思えば 桜蕾戦ベスト16前には体調を崩し ぶっ倒れるまで行ったそうで
上京数日でいろんな事があったと報告している。今は緊張やプレッシャーや
夢への一歩を踏み出した高揚感の中で 日々を過ごしているのだろうと思う。
そして今月 11月9日に麻雀連盟 桜蕾戦ベスト8の試合があった。
この大会は過去3名のMリーガーを輩出して来た若手女流雀士の登竜門であり
勝てば決勝という所まで来ていた。そこまで行けば 夢にまた一歩 近づく。
運命のベスト8が始まる。試合は4試合。長丁場に思うが あっという間だ。
その日 ツイてれば上がれるし ツイてなければどうにもならない それだけだ
この日 木下遥の麻雀の調子は微妙な状態だった。悪くはないが良くもない。
運の天秤があるとしたら ちょうど半分の所でユラユラ揺れている状態だった
それが一方に傾いた瞬間があった。1試合目の南1局。8巡目。
木下遥はリーチを掛けた。待ちは1-4萬。
待牌は山にまだ5枚 残ってる。巡目も早く ツモれるだろうと思っていた。
だがツモれない 他の選手にも行かない 巡目は進み 次第に焦る だが来ない。
王牌
木下遥の待ち1-4萬は 全て王牌に眠っていた。
カンをしない限り 誰にも手出しが出来ない場所 それが王牌なのである。
そこに待牌5枚全てが最初から入っていたのだ。当然 上がれず 流局した。
長く麻雀を見ているが こんな事は見た事がない おそらく確率でいっても
天文学的な数字になるだろう。それぐらい驚愕的な出来事なのである。
ツイてない。そうとしか言いようがなかった。
この日の木下遥の麻雀は この一局で決まってしまったように思う。
けして不運だったとは思わないが 幸運も来てくれなかったのである。
結局ベスト8で敗れ 決勝には残れなかった 本人もかなり残念だったと思う。
ただ 夢への挑戦は始まったばかり 焦らず 1つ1つ階段を昇って行くように
Mリーガーへの道を ひたすらに進んでほしい。真っ直ぐ 前だけを見据えて。
そして 次はいよいよ今シーズンの最終戦。
ただ どうもヤバいような。レッズサポにホームジャックされそうだとか。
1週間位前 カミさんが「最終戦どうする?」って言って どうしようかなと
思って見たら チケット無いじゃありませんか。どうやら売れ行きが好調で
それもレッズ側が相当 買ってるようで ジャックされそうな勢いだとか。
小野伸二の引退があるから レッズサポーターとしても想いはあるだろうし
チケット発売時点ではACLの可能性もあっただろうから こうなるのも
当然っちゃ当然なのかもしれない。だが こっちはホームだし 最終戦だし
やっぱり試合も応援も 負けるわけにはいかないのである。ヨソの家に来て
我が物顔されちゃ困るわけだ。だからこそ絶対に負けられない戦いなのだ。
逆に選手は やかましい応援をエネルギーにして全力で戦ってほしいと思う。
失点は王牌に眠らせて 得点は1発でツモって 裏ドラ乗せて 爆勝してやれ。
ホームジャックなんてさせてたまるか!
そして 木下遥。
彼女は今 ホームシックになってるんじゃないかな と思う。
上京してすぐ 事故ったり 段ボールで寝たり 会社に勤めたり 体調不調や
王牌に眠っていた1-4萬も 泣きたくなるような事がたくさんあると思う。
札幌に居れば 王牌のようにアンタッチャブルで安心な場所に居れば
こんな苦しい思いなんてしなくてよかったのに と思う時もあると思う。
ただ そんないろんな苦しさも たぶん忘れられない思い出になると思う。
あの時は大変だったなーって いつか笑い話になるし してくれると思う。
これからも大変な事はあるだろうけど 今の苦しさを思えば大した事はない
そんな貴重な経験をしてると思う。起こる様々な事が糧になればいいのだ。
だから 今はホームシックになるならなって 泣きつける人に泣いて
そして また立ち上がって 前向いて 力強く前へ進んでほしいと思う。
ただ 我が家のおばさんもおじさんも心配してるぞ。痩せたなって。
ちゃんと飯 食えよ。
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金髪センス
http://keribaka51.exblog.jp/241985208/
2023-11-29T00:37:00+09:00
2023-11-29T00:39:50+09:00
2023-11-29T00:37:51+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
ウチのカミさんは ガチのトーヤファンである。
先月 静内に行ったのだが その帰り カミさんの猛烈なリクエストにより
むかわの道の駅にあるという中村桐耶の記念館的なコーナーを見に行った。
むかわ町が生んだスーパースターだから さぞ凄いのだろうと期待していた
が 行ってみると らしきものはない。どこにもない。ここじゃなかったかな
とか言いつつ 外に出てみたが ありそうもない。で 案内のお姉さんに聞くと
以前はあったが 今はなく 町内のスポーツ店に少し残してある と言われた。
それならしょうがないなと思ったのだが どうもカミさんの様子がおかしい
何かに燃えている。で 車に戻るとすぐにスマホで何かを調べ始めた。
眉間の二本線が探しものの難しさを物語る。しばしの間 調べていたのだが
結局 スマホを放り投げ 車を発進させた。察しはついていたが 一応 聞いた
「どこ行くの?」するとカミさんは答える「スポーツショップを探す!」
この状態になるとオレはもうダミー人形のように ただ座ってるしかない
で 土地勘のないむかわの町内をグルグル回り出した。ここかな?違うなぁ
それを繰り返し 小1時間ほど走っただろうか。さすがに ひと言 物申した。
”スポーツ店を見つけたとして そこに入って 桐耶のコーナーがあったとして
満足したとして じゃどうもって帰れるか?むかわのスポーツショップだぞ?
他に客も居なくて シーンとした店の中で そのまま帰るの気まずいだろ?
それならってサッカーボールでも買うか?公園行って おっさんとおばはんで
パス練習するか?それともフリーキックの練習するか? いや やらんて。
中村桐耶本人に会えるならまだしも 記念コーナーのために 小1時間って。
札幌まで まだ200kmもあるんですよ。 あと3時間半 かかりますよ。”
と 現状の把握とその後 予想される展開を ご説明させていただいた。
するとようやく冷静になったのか ご理解いただけたようだった。
で ようやく帰路についたのだが それにしても このおばはんの熱量 執念。
やっぱりガチ勢は違うなーと思ったのである。
「後半は 桐耶かな」
土曜のFC東京戦 前半が終わった時 そう言うとカミさんが喜んだ。
前半はお互い攻防がありながら 東京が1点リードで終えた。前半を見るに
FC東京の前線の速さにコンサドーレが苦しんでいて 特に左サイドの所で
福森が仲川に振り切られる場面があり ここは何か対応しないと と思った。
だから後半開始か早目に 中村桐耶に代える必要があると思ったのだ。
カミさんは「え ほんと?トーヤ出るの?」と嬉しそうに言った。
ただ2秒考えれば分かりそうだが そんなもんオレが決めれる事じゃなねぇ!
と思ったが 嬉しそうだから何も言わなかった。で 本当に 後半開始から
中村桐耶が入った。ただ自分の予想と違ったのは スパチョークも入れた事。
左に青木を置き ミシャは左サイド2枚を代えたのだ。これは単に速さ対策
だけじゃなく その1つ上を行く ”攻撃の圧力で 相手の右サイドを抑える”
という策だったと思う。実際 中村桐耶は最初のプレーで ボールを受けると
そのままドリブルし シュートまで至った。この1発で仲川は警戒せざるを
得なくなったと思う。そしてコンサドーレを完全体にしたのが 後半5分
中村桐耶のスルーパス
中央で浅野が持ち スパチョークへパス 浅野はそのまま左内側を走る
スパチョークは中村へパス 中村はダイレクトで浅野に渡るスルーパスを送る
完璧 ドンピシャのパス。中村と浅野 2人の嗅覚が一致したゴールだった。
この一撃でコンサドーレの攻撃の幅を広げると その僅か5分後 またも中村
2度目のスルーパス
駒井から受けたパスを今度は一度ボールを突いて タイミングを図りながら
GKとDFの間にパスを出した それを小柏が飛び出して 逆転のゴール。
2つのスルーパス共 けして簡単なものじゃなく DFの後ろから狙ったもの
相手の陣形や受け手の能力まで加味しなければ打ち出せないパスだった。
中村桐耶の ”ゴールへの感覚とセンス” が生み出したパスだったのだ。
この2発で コンサドーレは完全に試合を制した。
更に3点目は大森の42m超ロングシュート。あの距離を決めた事自体 凄いが
もっと凄いのは メンタル。新人であの瞬間シュートを選択するのはかなりな
勇気がいるはず。これぞ ”新人なのにルーキーって凄いですね!”ってヤツだ
いや真面目な話し 同学年の中村桐耶があれだけ大胆なプレーをするのだから
負けられない気持ちがあるだろうし 来年はバチバチに切磋琢磨すると思う。
で もう1人。菅野の活躍が大きかった。しばらく試合に出ていなかったが
全くブランクを感じなかったし 的確な飛び出しでピンチを防いでいた。
39歳 600試合出場の大ベテランだが この選手の準備力には驚かされる。
一方のFC東京は松木の欠場が響いたのか 時々中盤の守備が緩くなった事と
交代に強力な手札がなかったのが ホーム最終戦を飾れなかった理由に思う。
試合後はサポーターから不満の声が上がっていたようだが 確かに予算に
見合わない成績だろうし 内容もイマイチな試合が多かったように思う。
来年は少し様変わりするだろうから ギアチェンジはそこからだろう。
という事で FC東京戦は3-1の勝利。中村桐耶が逆転勝利に導いた。
今までも 見てる側の想像を超えるプレーを見せて来たが FC東京戦で見せた
2つのスルーパスは ”コンサドーレの新たな武器” になったと思う。
来年は隙あらばあのキラーパスをガンガン出して チャンスを演出してほしい
そしてコンサドーレの新しい顔として 多くの人に注目されてほしいと思う。
それにしても中村桐耶 パスもキラーだが マダムにもキラーである。
あの少し気だるい雰囲気と8頭身のスタイル。甘いマスクに爽やかな笑顔。
これはもう完全にマダムのキラーだろう。ウチのマダムもやられてる。
美容師ならカリスマだろうし 宝石屋ならダースで買うご婦人もいるはずだ。
またボールを持てば 三笘ばりのドリブルと中村俊輔を訪仏させるスルーパス
この選手の魅力は どこまで広がるのか まだまだ未知数なのである。
金髪センス。
中村桐耶の可能性は まだまだ序章に過ぎない。
まさにセンスの塊なのである。
これからも 多くのおばさまと蹴馬鹿なおじさんを
魅了し続けてくれ。
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まだ強化の途中でしょうが
http://keribaka51.exblog.jp/241982148/
2023-11-24T16:34:00+09:00
2023-11-24T18:04:37+09:00
2023-11-24T16:34:44+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
”北の国から’84夏” の有名なシーン「まだ子供が食ってる途中でしょうが」
純が自分のせいで丸太小屋を火事にさせてしまった だが それを隠し 結局
正吉が罪を被った。その後 正吉は黒板家を出る事になり 五郎と純 蛍が
駅まで見送りに行った。その帰りのラーメン屋での出来事。
閉店間際の店。怪訝な態度の女店員。親子3人はラーメンをすすりながら
純がそれまでの出来事を泣きながら告白する 五郎はその言葉を受け止めつつ
自分の弱さを子供たちに話す。そこへ女店員が来て「もう店 閉めますから」
とラーメンを下げようとした そこで五郎が声を荒げたのである。
このシーンはいつ見ても胸が苦しくなる。純の告白やその重い空気。
めったにない外食が こんな形で 美味しさも楽しさもなく ただただ切ない。
蛍の気遣いがまた苦しさを倍増させ 怒りの矛先は女店員 一点に絞られた。
このオンナだきゃゼッテぇ許せねぇ!と 当時は本気で思ったものである。
ただ時が経って 冷静にこの場面を振り返ってみると 印象はかなり違った。
例えば視点を女店員側に変えたとする。想像するに 女店員はパートで
家には子供が待ってる もうすぐ閉店って時に親子3人が来た 内心 エェ...と
思いつつも注文を聞き ラーメンを出した なのになんか話しながら食ってる
深刻そうなのは分かるが こっちも家には腹減らした子供たちが待ってる
一刻も早く帰ってほしいから 一応「もう店 閉めますから」と催促した
なのに親子はまだ話してる。で 先に会計させて ラーメンも下げようとした
その時 親父が「まだ子供が食ってる途中でしょうが!」とブチ切れたわけだ
これ どっちが悪いか? 確かに女店員の態度は悪い だが閉店間際に来て
何だか話しながら食ってる 早よせいと言っても 全然 聞いてくれない
となれば強行手段に出るしかなかったわけだ。黒板家には気の毒に思うが
これ単に”客商売に向いてない女と空気読めない親子”の問題だったのである
と まぁそんな話しは置いといて。
ミシャ続投の報道が まだない。ここ数年は早々と出ていたが今年はまだだ。
もしかすると契約が難航してるのか または次の監督の人選を進めているのか
サポーターとしては非常に気になるところである。もし難航しているのなら
理由はミシャ自身の健康問題やそろそろ自国に帰って家族と過ごしたいと
思っているのかもしれないし 他クラブからのオファーも当然 考えられる。
またクラブ側としても費用の問題がある。ぶっちゃけミシャは高い。
コンサドーレの規模でミシャを継続するには 少し無理をしなければならず
結果的にそれが予算を圧迫しているなら 代えざるを得ないわけだ。
いずれにしても情報がないのだから 我々は静かに見守るしかないのだが。
ただ クラブはこの辺で ”考えなければならないタイミングかな” と思う。
ミシャが監督になって今年で6年目。もし来年もミシャを継続するにしても
それなりの理由が必要ではないかと思うのだ。優れた監督だからとか
残留できているから という理由では何か目標がボヤけてしまうように思う。
もう少ししっかりした理由というか ”○○だからミシャが必要” みたいな。
また新しい監督にするにしても コンサドーレの指標みたいなものが無ければ
どんなチームにするか丸投げになってしまう。全て監督任せになるのだ。
そうならないよう クラブがまず ”コンサドーレはどうあるべきか” を考え
それを公表し 来季の監督やサポーターと共有すべきではないかと思うのだ。
じゃどんな指標が必要なのかと考えると 大きく分けて2つある
結果か? 強化か?
来季はJ1で8年目。ようやく ”定着” と言って恥ずかしくない年だろう。
だがその間タイトルもACL出場もなく それについて不満に思うサポーターも
多いのではと思う。実際 ここ数年は負けるたびに監督やGM解任の声が強く
ネガティブな空気が増大し続けている。ミシャの指向も ”結果より内容” で
タイトルを望む声との乖離がある。となれば クラブはこの辺のタイミングで
”結果優先にシフトする” という考え方もある思う。
守備整備が出来る監督を招聘し 勝点を取りに行く戦い方に路線を変えると。
かつての広島がそうだったように 少しシフトチェンジするだけで勝点数は
ある程度 伸びるかもしれないし ミシャの戦術に不満を持つ人たちや結果を
強く望む人たちの不満が ちょっとは解消されかもしれないのである。
またミシャの戦術もここ1~2年はやや頭打ちの感があり ”ここが転換期” と
判断する事もあり得る。個人的にも それは間違いとは言い切れないのだが。
果たして 結果優先にして 本当に結果が出るだろうか?
とそう思う。確かに広島はタイトルを獲る事が出来たが コンサドーレも同じ
道を行けるかと言えば 自分は疑問が残る。なんせ クラブの基盤が違う。
親会社の有無や歴史も違う なのに同じ事が出来るとか 正直 思えないのだ。
ましてコンサドーレは ”結果優先” で来た歴史がある。J2時代も 昇格しても
内容などは問わず とにかく結果だけを優先して来た。時代によっては育成を
主軸にした時もあったが それはクラブの事情がそうさせただけであって
路線としては あくまでも結果優先だった。だがその結果どうだっただろう?
結果を求めても なかなか結果は出ず。昇格しても すぐに落ちた。
他でもない 自分たちのクラブの歴史が そう物語っているわけだ。
だからコンサドーレは ”今は結果優先にすべきではない” と思っている
クラブの基盤がもっと強くなって 良い選手がたくさん来るようになって
初めてタイトルや結果を明確に目指すクラブになれるのでは と思うのだ。
自分も今年こそはタイトルを!と願ってきた。だがルヴァンのマリノス戦で
痛感したのは クラブの力や歴史だったし リーグ戦でも同じものを感じた。
J1でそれなりの年月を過ごしていると ”勢いだけや誤魔化しは利かない” と
痛感するわけで 結局J1は実力を身につけなければ戦い切れない場所なのだ。
そんな現状のコンサドーレが タイトルやACLが使命のチームなのか?と。
高みを望むのは間違ってない。だが実力に見合わないハードルを置いて
それをクリアできなければ叩く というのはちょっと違うんじゃないかと思う
ましてサポーターなら一緒に飛び越えられる高さに調整して そこから徐々に
上げて行くのが正道なのではないかと思う。 言ってみれば コンサドーレは
まだ強化の途中でしょうが
コンサドーレはJ1の中位よりやや下の まだ ”強化の途中” クラブである
そうハッキリと認識する事で 今とは少し違う指標や景色が見えるのでは と
また 結果を急ぐ気持ちも ちょっとは解消されるかもしれない と
そうして高まったハードルと実力の乖離を修正すべきではと思うのである。
そこで ”じゃあ誰が強化に長けた監督なのか?” という問題になる。
ミシャ
自分が知る限り この人ほど強化に長けた監督はいない。
選手を磨き チームを向上させる事に使命を置いている。その実績もある。
コンサドーレが強化の途中なら ミシャの力が まだまだ必要だと思うのだ。
骨格が貧弱だったチームを 少しづつ 我慢しながら 鍛えて続けて来た。
ネガティブなムードや厳しい結果も受け止めつつ 信念を貫き通して来た。
強化とは そうした強さと情熱を持つ人じゃなきゃ出来ないものだと思う。
少し調子悪くなっただけで 信念を曲げてしまうようでは務まらないだろうし
ましてコンサドーレは鍛えても抜かれてしまうため 強い忍耐力も必要になる
パッと持ってきて サッと作るんじゃなく。鍛えながら 尻を叩きながら
ポジティブに サッカーへの情熱や積極性や強気をミシャは教え込んでいる。
この監督じゃなきゃ得られないものを 選手や我々さえも受けているのだ。
だから まだまだ教え込んで 鍛えて 体や心や骨の中まで沁み込むまで
サッカーの楽しさや魅力や 怖さや挫折や 希望まで 教えてほしいと思う。
信念と志を持って チームに力を与え続け
本当の意味で初めて ”強化” をしてくれているのが ミシャなのである。
だからこそ自分は ミシャほど強化に長けた監督はいないと思っている。
来年の監督を誰にするか それは当然 クラブが決める事なのだが。
その前に まずはコンサドーレの指標を持つべきだと思う 結果か強化かの。
その上で誰が監督に適しているか?そうして導き出せばいいのではと思う。
今は結果を求めるサポーターも多いとは思うが 果たしてそれが合ってるのか
そこを追求しつつ 客観性と本質性を加味しながら考えるべきだろうし
結果を優先したとしても 必ず良い結果が得られるわけじゃなく その時は
今以上の亀裂が生れるのは予測できる。また守備を整えられる監督にしても
その時 少し順位は上がるかもしれないが その後 地盤沈下して行くと思う。
コンサドーレの歴史や規模を考えると結果優先にはそうした問題もあるのだ
だから自分は目先の勝点や場凌ぎのチーム作りは避けるべき と思っている。
自分の答えは 強化が大事で。そのための監督はミシャで。そう思っている。
北の国からのあの名シーンは 角度を変えると全く違う解釈になった。
閉店間際に来て 長々とラーメンを食う 迷惑客でもあったのである。
主観だけで見てしまうと 本質を見失ってしまう事もあるのだ。
同様に コンサドーレに対しても主観だけで見てしまうと見失うものがある
結果だけを優先し 一喜一憂し その先に歴史が物語るものがあるとしても。
そうじゃなく 一度 俯瞰して 何が大事か 何を優先させるべきかを考えると
また違った意識になるのではと思う。今だけじゃく ”その先” も考えると。
サッカークラブにとって結果を求めるのは間違いじゃない。
現にJリーグのほとんどのチームは結果を優先しているし
それでタイトルや昇格を手にしたり 降格を免れているクラブもある。
ただ それで本当にいいのかと思うクラブもある。
かつてのコンサドーレがそうだったように。
結果を優先し 何度も転んだ。
何度も転び その先に掴んだのが ミシャだったと思う。
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馬場の闘志
http://keribaka51.exblog.jp/241974916/
2023-11-14T15:33:00+09:00
2023-11-14T18:06:27+09:00
2023-11-14T15:33:00+09:00
kazua510
蹴馬鹿の赤黒
去年のU-22アジアカップ。中島大嘉が選ばれ その活躍に期待していた。
他にも気になっていた細谷 鈴木唯人や一度も見た事がないチェイスアンリが
どんなプレーをするのか見たくて この大会に注目した。で 大会が始って
細谷 鈴木は良いのだが 期待していたチェイスアンリがどうもパッとしない
高校から即 海外というので相当な選手と思っていたが ちょっと雑というか
身体能力が確かなのは分かったが それ以外が全く整ってないように思った。
その代わり 異常に目についたのが チェイスアンリの隣にいる選手。
ボールコントロールのフォームはけして綺麗ではなかったが 無理な態勢でも
相手を抑え 自由にさせない強さ 危険なポイントに いち早く入る察知能力
そして無遠慮にガンガン入れる縦パスが特徴的な選手だった。すぐに調べた
馬場晴也
東京ヴェルディ所属 ヴェルディアカデミー出身。なるほどな と。
しばらく低迷していたが 育成には定評があるヴェルディアカデミーの出身。
自分は知らなかったが おそらく多くのクラブが注目している選手だろうし
次どこに行くかも気になった。すぐ海外か それともステップアップのために
J1なのか いずれにしても素材は申し分なく 将来が楽しみな選手だった。
そんな馬場が コンサドーレに来た
昨年12月の発表があった時は喜びより驚きの方が強く なぜウチを選んだか
真剣に考えるほどだった。確かにコンサドーレもそれなりのクラブになった
規模も中位で 代表や海外の可能性もある が ステップアップのためだけなら
他にもっと良い条件のクラブはあったはず。戦術は難解で 出場も不確実
金も十分ではないはず なのにコンサドーレを選んだ それが不思議だった。
答えは おそらく ミシャ。
”ミシャから何か学ぼう” というのが理由だったのではないかと思う。
ミシャの選手育成には まず ”ボランチ仕様にする” というのがある。
サッカーにおいて肝になるボランチは 言ってみれば そこでプレー出来れば
どこのポジションも可能になる (GKを除く) という事になるわけだ。
だからミシャはいつでもボランチが出来るように育成し 選手としての厚みを
持たせようとしてるのだと思う。実際 今いる選手の多くはボランチを経験し
実戦の中で多くの事を身につけている。難しくも最良の習得方法なのだ。
馬場はそうしたミシャの哲学に共感し コンサドーレを選んだのだと思う。
そんな馬場が ようやくレギュラーを掴みつつある。
深井の怪我や駒井が前で使わるため チャンスが来た事も理由ではあるが
馬場自身の魅力も序列を上げた理由だと思う。無理が利く体と危険察知能力
この両面を持つ選手は 現状 チームNo1だろうし 特に今のコンサドーレは
守備の所で1対1になるため 馬場の特長はチームに不可欠なものと言える。
また守備だけはなく ドリブルでの突進力も攻撃のアクセントになっている
ボランチが主戦場である以上 攻守両面での魅力があるのは大きいと思う。
ただ少し残念なのは コンサドーレではあまり ”縦パスを出してない” こと。
U-22ではガンガン縦パスを出していたのに ウチではなぜか控え目である
あれは馬場の武器だし コンサドーレでも無遠慮に発揮してほしいと思う。
それともう1つ。馬場の最大の魅力は。
闘志
馬場を最初に見たU-22アジアカップの時も とにかく目に入る選手だった。
あれば多分 馬場から出るオーラというか ”闘志” が そうさせたのだと思う。
それも相手に対するものじゃなく チェイスアンリに対するライバル意識。
”コイツには絶対 負けねぇ” という闘志が 全身から出ていたと思うのだ。
コンサドーレに来てからも いつの試合だったか ドリブル中 後ろから倒され
顔面から倒れ落ちたシーンがあった。リプレイで見ても大丈夫かと思わせる
倒れ方だったが 馬場は起き上がり その後もプレーを続けた事に驚いた。
あれは若いからとか 体が丈夫だからとか そういうものじゃなく
馬場の内面の最大のエネルギー源である ”闘志” が そうさせたのだと思う。
土曜の広島戦も 馬場の闘志を感じるシーンがあった。
前半40分。広島の攻撃。
Gk高木のキックを広島が拾い そこから攻撃を仕掛ける
中盤から展開され エリア内でスルーパスを出された
広島 エセキエルが抜け出す 馬場がスライディングで対応する
だが切り替えされる エセキエルが中央へ蹴り込む
その瞬間 馬場は体を投げ出し
顔面でブロックしようとした
その距離 わずか80センチ
冷静なら絶対に出来ないプレーだった。至近距離で蹴られるボール。
そこに顔を出すなんて無謀すぎる。普通は恐怖心が先に来るだろうし
飛び込んだとしても顔は下げるはず。だが馬場は顔をボールに向けたまま
スライディングした態勢で もう一度 飛び込んだ。執念のプレーだった。
幸いと言うかボールは馬場の横を通り過ぎ 駒井がクリアする形になったが
馬場の この闘志や執念や粘り強さや勇気や献身性や責任感みたいなものは
必ず良い影響を与えていると思う。特に ”勇敢に戦う” という所では。
実際 この広島戦では馬場だけじゃなく 選手全員の守備意識は高かった。
0-0の結果はスコアだけ見れば つまらない試合に思う人もいただろうが
試合を見た人は違う印象だったと思う。お互いがしっかりしたサッカーをし
油断する事もなく 90分間 集中力の高いプレーを続けた試合になった。
特に守備は両チームが素早いプレスと激しい闘志を見せ スコアレスでも
十分に見応えのあるものだった。語弊があるかもしれないが 言ってみれば
”プロらしい試合” だったと思う。
前半40分の馬場のプレーが象徴するように お互いが勇敢に戦い 懸命に守る
その繰り返しがスコアレスドローという結果を生んだのだ。
だから個人的には全くストレスはなかったし 多くの人もそうだったと思う。
サッカーは勝利やゴールだけが楽しいわけじゃなく こうした0-0の試合でも
十分に楽しめるものだと証明したのである。残留を決めた今 残り2試合も
同じ闘志で戦ってほしいと思う。馬場が見せてくれた あの闘志を。
そして馬場晴也へ。
来年も君がいてくれるかどうか分からないが
出来れば いてほしいと願う。
ミシャのおかげで コンサドーレは少し勇敢に戦えるようになった
カッコ良い攻撃もできるようになった
だけど まだ足りない。
時々スマートにやろうとしてしまう時があって
そんな時 君の泥臭さが必要なんだ 熱さが必要なんだ。
バカヤロー!と 負けてたまるか!と その闘志が必要な時がある。
それを これからも伝えてやってくれないか 君のプレーで。
出来る事なら 来年も 再来年も ずっとここにいてほしいと思ってる。
そうして 君なりの力で コンサドーレを強くしてほしいと思ってる。
そして いつか その腕に ”Cのマーク” を着けてくれ。
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