ニン・ニン・ニン ニン・ニン・ニン ニン・ニン・ニン ったら 忍耐サッカー!
ぽい ぽい ぽい ぽぽい ぽいぽ ぴーーーーー!!!
ハッ … すいません 完全に浮かれてます。
だってぇぇ なんつったってぇぇぇ 首位ですから。
首位ですから! (暫定だけど)
■ 札幌 4-2 東京V
試合後のコメントでは奇しくも
監督 選手 共に 「耐えた」 という言葉が使われた。
当事者たちが言う通り まさに 「忍耐のサッカー」 だった。耐えに耐え 忍びに忍び
そして機を見るや 一気に攻める。忍・忍・忍 からの ぽぽい ぽいぽ ぴーー!だ。
凄いぞ 凄すぎるぞ いしさんjapan。 ぽぽい ぽいぽ ぴー!で首位なのだ。
それにしても凄まじかったのは 前半の東京ベルディ。
ボールを持てば ほぼ全員ドリブルする。僅か数mだが 持って動き 相手を揺さぶる
その間に他の選手は相手の間に動く。ボールを持った選手は動いた選手へパスを
送る。これをGKとCBを除く 他8人全員がやっていたのだ。大袈裟な話しじゃなく
J2の試合でバルサ級のパスワークを見た!と言って過言じゃなかった。
また 凄まじかったのはベルディの選手の 「足の動き」。ボールを受ける時 または
ボールを持った時の ステップの細かさがハンパじゃなかった。
嘘じゃなくコンサドーレの3倍はあろうかという細かなステップワーク。おそらくあの
細かさが ドリブルや動きながらのトラップに繋がっているのだろう と思った。
とにかく前半のベルディは あらゆる面で 凄いを越えた 「凄まじい」 の連続だった。
コンサドーレはベルディの凄まじい ドリブル&パス&ゴーに翻弄(ほんろう)された
捕まえようとすれば パスで逃げられ 人をケアすれば ドリブルで突っ込まれる
こっちを止めれば 向こうを攻めて来る。どう動いても 対応が難しかったと思う。
それだけベルディの組織力は 連動性・運動量・個人技 が全て備わったものだった。
が しかし 今のコンサドーレには 「忍耐力」 がある。
前半 良いようにやられるコンサドーレを見ながらも 確信があった。「勝てる」 と。
ベルディのサッカーは個人と組織が融合した素晴らしいものだったが その核心部は
ハッタリだ。8人が相手陣内に入りパスを回す。時にはCBの土屋・富澤まで加わり
全員が相手陣内まで攻め込むのだ。それだけの人数で攻撃すれば 当然 相手は
怯(ひる)む。相手が腰を引けば 後はベルディの思う壷である。それが狙いなのだ。
ボクシングで言うなら ノーガードでとにかくパンチを出す そんなラウンドを狙って作る
そうした戦法なのだ。ここで怯んだ相手は だいたいKO負けを喰らうだろう。
ベルディは大差で勝ってる試合が多いらしいが おそらく このノーガード戦法が
利いているんじゃないかと思った。がしかしだ もしベルディがあのサッカーを90分
続けられたり 裏の広大なスペースを完全にケア出来るのなら 今の順位じゃない。
いや 順位云々より J2に居るはずがない。フロンターレの絶頂期を凌ぐほどだった。
だが 実際は違う。J2の中上位である。90分続かないし 裏もケア出来ないのだ。
それは自分達も分ってるだろうが あえて猛攻に出ている。それがハッタリなのだ。
もし 完全な力を持っていたなら 攻撃にあれだけの人数は掛けないだろう。
また裏へのケアも常に出来ていたはずだ。それらのリスクを負いながらも ハッタリに
懸けてるのだ。そして相手が怯めば 後はリスクを軽減しながら 攻める事が出来る
そうすれば楽に点が入る。こうした考えの元 ベルディは 強気半分 ハッタリ半分の
サッカーでJ2に挑んでいる。ただ この戦い方は 相手が怯んでこそ 成立するもの。
今のコンサドーレは 怯まない。
どれだけ攻め立てられようと どれだけ崩されようと どれだけ大ピンチを迎えようと
ビビって腰を引く事は ない。ある意味 「責められ慣れ」 しているのだ。
そこが他チームと違う所ではないだろうか。普通なら 1・2度のピンチで動揺し
精神状態が平静でいられなくなる。そして 3度目のピンチには 「あーダメだ…」 と
諦めが起るだろう。それが失点になるのだ。だが今のコンサドーレは 諦めがない。
守備の形は崩れていても 選手の精神は崩れてないのだ。それは見てて 分かる。
どんなに崩されても センタリングやシュートの場面では 必ず誰かが体を投げ出し
相手がドフリーのシュートを打とうとするなら PK覚悟のスライディングさえある。
最後の最後 枠に飛ぶシュートには ホスンの砦がある。ボールがゴールラインを
割ってしまうその瞬間まで 誰一人 諦めない。それが コンサドーレの強みである。
そうした 「執念」 さえ感じるチームに ハッタリは通用しない。
他のチームなら とっくに諦めてくれるところを 全く怯まず むしろ 鋭いカウンターで
応戦して来る。ベルディが強さを発揮した時間帯に コンサドーレはその上を行く
「忍耐」 という強さを発揮したのだ。それを見つつ 私は 勝利を確信した。
忍耐サッカー
今のコンサドーレを一言で言えば そうなるだろう。とにかく我慢し 気持ちを制御する
試合中 上手くいかない事が多くても 集中力を切らさず 対処する。そして次に備える
攻撃も守備も ゴールラインを割る最後の最後まで諦めない。それが全員出来ている
こうして首位にまで昇りつめたのだ。
この我慢は一朝一夕で作られたものじゃなく 石崎さんが2年半で植え付けたものだ
勿論 河合や岡山の尽力もある。攻撃陣の好調も理由のひとつだ。だが忍耐力は
選手個人の力ではなく チームとして根付いてるものだった。それが勝つ事で
自信となり 少しづつ表面に出て来てるのだろう。気づけば 選手全員が持っていた。
我慢強い監督が チームに根付かせた我慢強さは 紛れもなく本物なのである。
爆発力を誇るベルディを相手に 逆に爆発したコンサドーレ。
4得点は大量得点だが 決して攻撃が素晴らしかったわけじゃなく 攻撃陣も含めた
守備の忍耐力が優ったのだ。結局 ベルディはコンサドーレの忍耐に屈した。
後半は息切れし 気持ちも折れてしまったのだが 勝因は そうさせたコンサドーレの
試合運びだった。ガンガンに圧されれば 修正し対応した。攻められても 隙を伺い
どこが穴か探り そして突いた。計算通りとまでは言わないが 試合巧者だった。
残念なのは ベルディの監督。
コメント から察するに 敗因を理解してないようだ。
してないと言うより 「理解しようとしてない」 のだろう。今のサッカーを続けるために
どうして負けたか 相手は何が強かったのか 本質を究明しようとしてない。
それをしない限り ハッタリが本物になる事はない と思う。
あんなに良いサッカーをしてるのに 敗因の本質を見抜けないとは 非常に残念だ。
逆に コンサドーレの勝因は 簡単である。
ニン・ニン・ニン の ぽい ぽい ぽい ぽぽい ぽいぽ ぴーー!!! だ。
いや 違う。忍・忍・忍耐サッカーの結実である。
耐えに耐え 忍びに忍び 隙を突くサッカー。その忍耐力は本物だ。
なでしこjapanに相通じ あやまんjapanにも そこはかとなく同調している。
ステキすぎるニン・ニン・ニン の ぽい ぽい ぽい ぽぽい ぽいぽ ぴーー!だ。