昨日 スカパーで ”チャンピオンズリーグ 決勝ラウンド開幕特番” というのを
やってたんですよ。チャンピオンズリーグ(以下CL)は ほぼ見てないんで
どんなチームが勝ち進んだかも知らなかったのですが 剛かな顔ぶれの中で
ひと際 異彩だったのが ”APOEL(アポエル)ニコシア” というチームでした
知ってました アポエル? オレは全然 知らなかったんですよ。
で もっと驚いたのが どこの国か?って事。”キプロス” って国だそうです。
これまた全然 知らなくて チームの名前どころか 国の名前さえ初めて聞く
という無知な自分に驚きましたよ。
で ちょっと調べたところ キプロスという国は 地中海の東にある小さな島で
面積は四国の役半分 人口は滝川市の約2倍という 分るような分らないような
とにかく小さな島の国で そのキプロスの首都であるニコシアにあるチームが
アポエル ニコシアでありました。ちなみにAPOELとは何か色んな頭文字から
取ったものだそうで まぁめんどくさいんでその辺の説明は止めときます。
そんな小さな国 それも島という制約のある中からCL決勝Rに進んだんだから
それはもう 凄い!としか言いようがない。ただ ここから先 勝ち進めるか?
って言えば かなり厳しい というのがコメンテーターたちの意見でしたね。
実際 グループリーグでは全試合で 相手にシュートを打たれまくったそうで
それでも何とか凌ぎつつ 少ないチャンスをモノにして 決勝R進出を果たした
というのが このチームの勝ち上がり方でした。そうした経緯を聞きながら
何となく想像できましたね このアポエル・ニコシアというチームを。
チームの一体感
島という限られた環境で培う一体感。決して強くはないからこ持てる団結力
そうしたものが力の根源となり 初の決勝R進出を果たしたのだと思います。
で もう一つ このアポエル ニコシアについて コメントをした人がいました。
みんなが
チームに心を宿している
こういうチームは、強い。
オシム
なるほどなーと思いました。そして 何か凄く大事な事を聞いたような。
特に強く残ったのが ”チームに心を宿す” という言葉でした。
チームがひとつになる という意味では 一体感や団結力も同じだと思います
ただ 一体感や団結は あくまでも人と人の結び付きだと思うんですね。
点と点が繋がり円になる みたいな。一方 ”チームに心を宿す” というのは
個々の意識だと思うんですよ。中心点にあるチームに向かい 選手それぞれが
線を結んでいる というような。図でイメージすると同じ円ではあるんですが
ひとつは ただの丸い円で もう一つは 中心から放射状に線がある円。
同じ円でも 後者の方が より強い塊とか絆みたいなものを感じますね。
オシムがどういう意味で「心を宿す」と言ったか分りませんし 訳した人が
上手いのかもしれませんが 自分にとって 新鮮で強烈なワードでした。
我々サポーターが ”チームに心を宿す” というのは自然な事だと思います。
ここしかない という想いがあるからこそ 真剣に応援するし サポートもする
だから少しぐらい苦しくても この場所を離れるつもりはないのだと思います
そんな想いをオシムは チームに心を宿すと言ったんじゃないかと思いますね
ただそうした想いを選手に求めるか?と言えば 自分は求めてませんでした。
選手はサッカーが仕事で チームは職場だから 会社に対して愛情を持て!
っていうのは ちょっと身勝手な気がしてたんですよ。愛着や愛情を強く
求めない代わり ちゃんとプレーしてくれって思ってましたね。
ですが このオシムの言葉で ちょっと いや かなり意識が変わりました。
ウチでプレーするなら ウチに根を張れ 心を宿せ!と そう思うように。
それぐらい性根を据えてないと 困難な目標を到達できないと思うんですよ
これから厳しくなるであろう状況に対し ここを踏台的に考えてるのであれば
たぶん精神的に持たないだろうし 力も出ない だから どんなにサッカーが
上手くても ”チームに心を宿してない選手はいらない” と思いますね。
ただ チームに根を張れと言っても ずっとじゃなくていいんですよ
それぞれ夢や目標があるだろうから ただ ここに来た限り 所属してる間は
コンサドーレというチームに心を宿してほしいと思いますね。
でまた チームに根を張った選手が11人揃えば 必ず強くなれますから。
キプロスという小国からCL決勝R進出はサッカーファンとして衝撃的でした
また それはどこかコンサドーレと重なるものがあり 親近感を持ちました。
戦力が劣る中 一体感を持って戦いつつ ギリギリで勝ち進んだ事や
欧州の中でも一つ離れた島という事も 何か同じ境遇のような気がしました。
だから 頑張ってほしいと本気で思ってますよ アポエルには。
そして オシムが言った「チームに心を宿す」という言葉。
僕らサポーターにとって 新鮮であり とても大事な言葉でもあって。
選手にとっては 我々以上の 大きな意味を持つ言葉だと思いましたね。
選手にそれを求めるのは少し厳しい気もしますが コンサドーレにとって
絶対に必要なものだから 今年は チームに心を宿してるかどうかを見たい と
そう思います。皆が心を宿してるなら 必ず目標は達成されますから。
という事で今年は 選手もサポも チームに心を宿して
ひと塊(かたま)りになって戦いましょう!
それにしても オシムの言葉は面白く そして 深いなぁ。