土曜はアウェイでガンバとの対戦でしたが うっかり振り返ると怒りまで蘇るんで
すっかり忘れる事にしました。7失点が2度目って どんなチームだよ。
金曜の夜 関東から帰省した友人S氏と会ってまして。
ウチの近所の焼き鳥がバツグンに美味い店で デカくてジューシーな焼き鳥を
ほおばりながら オレはカルピスを一口 飲んで こう聞いたわけですよ。
「コンサドーレは 何で勝てないんですかね?」 と。
友人は関東に住みながらも ずっとコンサドーレを応援してる人で サッカーにも
詳しいですし 身内的な立場ながらも客観的な目で札幌を見れてるんじゃないかと
思ったんですね。で S氏は ささみワサビがウマい!と言いつつ こう答えました
「なんか 選手が “札幌化” しちゃうんですよね…」 と。
「札幌化」 とは一般的なものじゃなく だけど コンサドーレのサポーターなら誰もが
共通認識する という不思議な言葉であります。意味は それぞれニュアンスが
少しづつ違うかもしれませんが 最も大きく共通するのは これじゃないでしょうか
覇気(はき)を無くす。
シーズンオフや途中加入で来た選手が 移籍当初はエネルギッシュだったのに
しばらくすると スッカリ大人しくなってしまう サッパリ覇気を無くしてしまう
そんな現象を 「札幌化」 と呼ぶのであります。これまで札幌へ来た多くの選手は
この法則に飲み込まれており 「こいつなら札幌を変えてくれる!」 と期待しては
なんだかなーっていう方向に流れてしまうわけです。思うに この法則で怖いのは
札幌化されてしまった選手ではなく 札幌化しなかった選手にあると思うんですね
“札幌化しなかった選手は ことごとく居なくなる” そうなってしまうわけであります。
要するに 覇気を無くす選手は残り エネルギッシュな選手は出て行く
こうした状態になってるわけです。それが札幌化を より加速させている原因では
なかろうかと思います。で 起きてる現象は 何となく分かるのですが 問題は
なぜ起こるのか?という事。ほぼ例外なく 選手が札幌化する理由が分からない。
あの選手も この選手も なぜだか いつの間にか札幌に馴染んでしまってる
良い方に馴染んでくれるなら良いんだけど そっちじゃない方向に馴染んでしまう
それを常々不思議に思いつつ 何か改善する手立てはないものかと思ってました
で 2杯目のカルピスをグビっと飲みながら S氏に こう訴えたわけですよ。
俺らは 札幌に住んで 当事者になるわけだから たぶん 見えないんですよ
でも Sさんの立場なら 見えるかもしれない。だから探ってほしいんですよ。
と言いながら 口に運んだ つくねに 「こ これは つくねやない ハンバーグや!」 と
感激しておりました。 思うに コンサドーレの選手が札幌化してしまう理由は
札幌という街や 北海道という土地や 我々サポーターの何かが 選手を札幌化
させてる と思うんですね。いや勿論 選手自身の問題である事は確かですよ
サッカー選手が 闘争心や覇気を失うなんて それはスポーツ以前の問題ですし。
ただこれだけ伝統的に続くとなれば 選手個人の問題だけじゃない気がしますね。
例えばそれは 北海道の穏やかな空気かもしれないし 札幌の熱し易く冷め易い
気質が問題かもしれない。 または我々サポーターの甘さが 選手たちの闘争心を
失わせているのかもしれない。そういう深い所が起因じゃないかって気がします。
ただ それは気がするだけで ハッキリしたものは何も見えないんですよ。
起きる現象は分かっても なぜ起こるかは 当事者はその原因でもあるわけだから
見えないんですね。だから サポーターであり第三者の立場でもあるS氏に
“少し外から見た 札幌と コンサドーレと サポーター”
について探ってほしいと頼みました。まぁ夏休みの宿題にしては超難解な問題を
出してやりましたよ。おかげでS氏の焼き鳥を食う手がピタッと止まっちゃったんで
カラオケ行って 昭和歌謡バンバン歌ったら 元気になりましたけどね。ええ。
という事で コンサドーレに起こる 静かなる暗黒の現象 “札幌化”。
当事者には手に負えないものに思えますし 当事者じゃなきゃ変えられないもの
にも思えます。何が原因でそうなるのか? 何を改善すれば変えられるのか?
いろんな人の知恵や見解を得ながら 探るべき問題じゃないかと思います。
なぜなのか 時間と共に覇気を無くす選手やチーム。
それを変えられるのは そこにエネルギーを与えられるのは
他の誰でもなく 我々だけですから。