まいど ルルやで。
今日は2月22日で 猫の日やて。 ニャンニャンニャンやから 猫の日ってか。
アホか。だいたいにして ニャンニャンニャンってなんやねん 高部知子か?
バツ2か? 今 精神保健福祉士か? そんなん知るかー! ワシ平成生まれや!
いや すんませんな ちょっと取り乱してもうたわ。ただな 言っときますけどな
ワシら 「ニャン」 って鳴かへんねん。
文字にすると難しいけどな ま あえて書くなら 「ワォ」 とか 「ナァ~」 とか
百歩譲って 「ニャー」 や。 ニャンなんて言わへんよ。これ生態学で説明するとな
ニャンのンの所は口閉まるやろ。でもワシら鳴く時 口閉まらへんのよ。
あ 犬は違うよ。犬は鳴く時 口閉じるやろ だからワンでええねん。
けどワシらは 口 開いたまま声出すねん。せやから ニャンになるわけないんよ。
だからニャンやのうて ニャーや。言うなれば 2月8日が本当の猫の日やで。
あかん 過ぎてるやん。
いや やっぱり今日が猫の日や。そやろ なら今日は何かええことあるやろな。
美味い缶詰 食わしてくれるとか いっぱい遊んでくれるとか ごっつう楽しみやね。
そうやなー何がええかな。いっつもの オモチャ投げて 取ってくるやつでもええで。
シュっと投げて ワシがピャ―っと走って 取って来る。あれ面白いねんな。
あれを いつもは10分ぐらいやけど 今日は特別30分や。ワシがギブするまでな。
じゃなかったら違う遊びでもええで。なんやろなー何がええかなー。
あ そうや 最近ワシのマイブーム教えたるわ。あのな実はな イスの端っこをな
ワシ 穴空けたねん でな そっからスポンジを食いちぎって 出してくるねん。
ちょこっとやで でな それを な な なんと! 水の皿に 入れたんねん!
ワシのダイニングスペースにある水の皿の中に ポチャッと入れたんねん。
凄いやろ 天才やろワシ。 しかもな次はこの天才 水の中からスポンジ出すねん。
どや凄すぎるやろ。ただな これがまた難しいねん。手は濡れるし だいたいにして
ワシの手 ドラえもんやろ 基本形がグーやん。だから掴めへんねん。
それでも そぉーっと すくうてな。で 一回 皿の外に出して。 また入れんねん。
それが楽しいね 超テンション上がるで。でな 最終的に何がしたいかって言うと
おばはんのバッグにスポンジ 入れたいねん。
ビチャビチャのスポンジを おばはんが寝てる間にバッグに入れとく。
おばはん知らんでバッグを開ける。すると どえらい事になってる。おばはん驚く。
どや おもろいやろ。想像しただけで 楽しいやん。素敵やん。
けどな どうも上手くいかへんねんな。口にくわえてバッグのとこまで行くんやけど
どうしても最後の所で上手く行かへんのよ。バッグの中に落とせないねんな。
何回かやってもバッグに入らへんし その内 スポンジが乾きよる。
せやから も一回 やり直すねんな。またスポンジを水の中に入れて 皿から出して
昨日の夜もそれやってたんよ。 ただその一部始終を見てたヤツがおる。
おっさんや。 おっさん なんや知らんけど いっつもワシのこと見てんねんな。
昨日の夜もワシの活動をずっと見てたらしく 悪戦苦闘するワシに こう言ったんや
おまえ なにしてんの?
なんやねん それ!ワシの重大な活動に対し なにしてんの とは なんやねん!
その行為に意味があるとかないとかやない。ワシはやらなければならないんや。
だからワシの中の本能的哲学によって 重大かつ偉大な行動が成されたのや。
いや それだけやない。ワシには聞こえるんや あんたの悲痛な叫びが。
おのれの日頃の恨みを ワシが晴らしてやろうって気持ち お前に分からんのか!
これはワシだけのためじゃなく ワシとあんたの共同作業や思うとったのに。
あかん もうあかん。人間不信や。もう誰も信じられへん。
ワシな この家に来たばっかりの時 まだ生後2か月半の子猫の時や。
急性じん不全っちゅう大病を患ってな もうほんとあの時は あかんと思ったんや
せやけど 病院の先生や看護師さんや あんたら おっさん おばはんが一所懸命
看病してくれて こうやって ほんま元気になったんや。せやから 感謝しとる。
感謝してるし 信頼もしてる。だから抱き上げられると全身の力が抜けんねんな。
だけど それも今日で もうあかん。ワシ今日から おとなになるで。
もうおっさんの腹でフミフミせんし おっさんの指しゃぶらんよ。
夜だって布団の中に入ってやらんし お腹さすられても もう喜ばへんからな。
どや これで立派なおとなやん。おとなになるって素敵やん。
でもなー こないな宣言したら おっさん泣くやろなー。
おっさん ワシのこと溺愛しとるからなー。親離れなんてしたら 号泣やで。
ま ここは一緒に暮らしとるよしみで 勘弁したるわ。
そのかわり 今日は美味しい缶詰 食わせてや。
それから 指しゃぶりも思う存分させてや。
たのむで ほんま。