フェホ 選手 新加入のお知らせ。
ブラジル人 入ったんですね。
名前だけ見ると どっかのゆるキャラみたいですが 2m近い高さがあるようで。
聞く所によるとスカイツリーより高いらしく 札幌の新名所になるそうです。嘘です。
いや真面目な話 ここ数年の助っ人はケガ持ちの選手が多く 稼働率が悪いんで
フェホにはぜひ頑張ってほしいですよ。とにかく出場できる選手であっておくれ。
で ちょっと思うのですが。 フェホが入ったコンサドーレ。 何か面白そうですね。
日曜の福岡戦は 厚別で 0-3の快勝をしました。
内容も良かったですし 荒野や三上などユース組を中心に試合を作りましたし
その上 勝点3もゲットして 我々サポーターにとっては単なる1勝じゃなく
大袈裟に言えば 北海道の勝利 コンサドーレ全ての勝利 と言えるものでした。
特に そこで見せたサッカーは 小気味よいリズムの魅力的なサッカーで
あのサッカーを これからも続けてくれたらな と思いましたね。
が、 クラブとしては やっぱり怖いんじゃないでしょうか。
若い選手は好不調の波が激しく パフォーマンスが一定しないですからね。
良い時は福岡戦のように 中3日だろうと炎天下だろうと 走るし良いプレーをする
だけど悪い時は 全く存在感がなく 集中力も欠いてしまうわけです。
実際それは今年の戦績に表れていて 連勝の後 連敗したり 引分が少なかったり
波の激しさがそのまま浮き彫りになってます。それは若いチームの特徴ですが
クラブにとって こうした “やってみなくちゃ分からない” という状態は 本当に怖い
と思うんですよ。 勝敗や成績が そのまま経営に直結する仕事ですから。
だから “何か縋(すが)る支えがほしい” と思うんじゃないでしょうか。
経験豊富な28歳
身長 197cm
そのプロフィールを見るだけでも フェホという選手を獲った理由が見えてきます。
圧倒的な高さというストロングポイントがあれば チームの戦い方が定まりますし
それによって 勝点数も伸ばせるでしょう。そうなれば 観客数増加も望めます。
ゆえに。クラブがフェホに求めるのは 単なる得点源じゃなく 支え。
クラブの苦しさや心細さまでも力づけてくれる 支え。 じゃないかと。
その本意は分かりませんが 若手が多い現状と欠けてたパーツの接点を考えると
フェホ加入の意図は “クラブ側の精神面” が大きいのではないかと思うのです。
だけど どうなんですかね?
たまたまかもしれませんが 福岡戦であんなに良い試合をして
若手が中心でも あれだけのクオリティを出せて 繋ぐサッカーもしっかり出来て
しばらくは若手中心で行きます と言って 僕らもその覚悟で見守る事にして
それでも 28歳ですか? このタイミングで 197cmですか?
いや フェホ自身の事を悪く言うつもりはないですよ。だいたいまだ見てないし。
ただ ちょっと納得いかないのは クラブがなぜ このタイプの選手を獲ったのかと。
現状で 197cmを入れたら 放り込むじゃないですか。
選手の基盤がまだユルユルな状態で 強烈な外国人が入ったら 頼りますよ。
その結果 福岡戦で見せたような 魅力的なサッカーは遠のいてしまうだろうし
ヘタしたら 若い選手が積極性を失って 伸び代まで消してしまうかもしれません。
そういう危険性があるんじゃないかと思うんですね フェホの加入には。
だから ちょっと納得がいかないと言うか 怖いなーとは思いますね。
が、 だからこそ 面白い。
福岡戦で ちょっと面白かったのが “砂川を頼ってなかった” ことでした。
これまでコンサドーレは 砂川抜きに語れないほど 砂川に頼って来たわけです
どの場所に居ようと 砂川がボールを要求すれば必ず渡しましたし
まずは砂川を探すという選手も数多くいました。コンサドーレというチームにとって
砂川は それだけ影響力や存在感のある選手なんですね。
そんな砂川を 経由しないサッカーが福岡戦では見られた。
これある意味 クーデターであります。砂川を無視すると言う暴挙であります。
それが意図的に行われていたのか それとも単に砂川のコンディションが悪く
存在感を消したのか分かりませんが そんな事をやれる若手が面白かったですね
でまた彼らの中では 砂川を絶対的な存在としてない と思うんですよ。
むしろ 頼ってるとすれば “ユース同士の連携”。 綺麗に言えば “絆”。
そういうヤツらなら もしかすると出来るんじゃないかなと思うんですね。
フェホを頼るんじゃなくて 「使う」 ことが。 そこに行き着くまでが大変でしょうけど
色んな葛藤や悔しさや 知恵や自信をつけながら フェホの存在と戦ってほしいと
思います。存在感が大きい相手だけに 戦い甲斐がありますよ きっと。
でまた フェホを使うぐらい若い選手が伸びれば チームは更に強くなってますよ。
それと もう1人。 戦わなきゃならない人が 財前監督。
最近の財前監督はすっかりチャレンジしなくなって どうかなーと思ってました。
まぁ新人監督ですし 最初は怖いもの知らずで行けますが リーグ戦を戦う内
色んなものが怖くなって来て チャレンジが出来なくなるのだろうと思います。
それは理解できます が 正しい事じゃないんですよ。
若いチームの監督ですし 自分も若いんだから やっぱりチャレンジし続けなきゃ。
ただ そんなタイミングで手に入れたフェホ。 普通なら 頼りますね。
苦しい中の まさに救世主ですから この選手に頼らない監督はいないでしょう。
だけど ここで頼ってしまったら 監督しても チームとしても伸び代を失う危険性が
あるわけです。だから どんなに良い選手であっても 頼らずに 使い切れるか。
そうした監督としての資質や将来性まで懸かってるように思いますね。
という事で 巨人フェホの加入で コンサドーレがどうなるか 楽しみであります。
選手は 自分たちのサッカーを忘れてしまうか それとも 更に絆を深めるか。
財前が 巨大なモンスターを自在に操れるか それとも飲み込まれてしまうか。
試されてます。 試されてるなら 戦え。 そして 勝て。