北九州戦 ホーム初勝利した事は もちろん嬉しかったが
それ以上に嬉しかったのは “いろんな選手が復帰した事” だった。
まずは ホスン。 1年10か月ぶりの復帰だそうだ。
ナビスコの大宮戦で 試合終了と同時に倒れ込むのを見て
そのちょうど1週間後 たまたま行った宮の沢で 帰国するホスンを
見送った。
誰に向けるわけでもなく 大きく手を振るホスンが 何か哀しく
絶対に治して 必ず もう一度 ピッチに戻ってほしいと思った。
サッカー選手にとって 2年近いブランクは絶望的だったかもしれないが
ホスンは戻って来た。 その精神力は本当に凄いと思う。
北九州戦でのプレーは ケガもブランクも感じさせず 安定感があった。
キックはまだ遠慮がちだったが すぐにあのスーパーキャノン砲は戻るだろう。
最後方に力強いメンタルがあると チームに勇気を与えてくれる
そうした効果を考えても ホスンの復帰は 最高の補強になったかもしれない。
次に 古田。 リーグ戦は 1年ぶりの復帰。
ガンバ戦の一部始終を見ていた。 後半 途中出場した古田は絶好調で
ガンバ守備陣もそのスピード手こずり ゴールも近いだろう と思った。
が、その時に事故は起こった。 最初はシュートブロックした時
おそらくそれでダメだったのだろうが 古田はプレーを続けてしまった。
直前にあった “スイスへの移籍騒動” が 古田を焦らせたのだろう と思う。
大きなケガと分かっていながら古田はプレーを続けた そこを遠藤に狙われた。
ボールを追って走り そして倒れた。
この1年は古田にとって 本当に辛かったと思う。 海外移籍を目指し
その夢が すぐそこまで来ていたのに 全てが遠ざかったのだから。
今もその夢を持ち続けているかどうか分からないが 1歩づつ着実に進んでる。
この北九州戦も ケガの影響を全く感じさせず 鋭いキレと積極的なプレーを
見せてくれた。 完全復活はまだかもしれないが 今の状態でも十分な戦力だし
アタッカーが不足しがちなコンサドーレには 古田の能力は欠かせない力になる。
そして 薗田。 ケガからの復帰ではないが 1年4か月ぶりの出場である。
プレーは始めて見たが 久しぶりの出場とは感じないほど普通にプレーしていた。
身体能力や技術も問題はなく 後は経験を積めば安定するのではないだろうか。
北九州戦の最後 足を攣ったのは 本人とって嬉しい痛みだったと思う。
そして もう1人 忘れてはいけない復帰が 岡山一成。
ブログ を読んで 彼がコンサドーレに対し こんなに申し訳なく思っていたのを
初めて知ったし こんな風に苦悩を打ち明ける勇気にも驚いた。
正直 言えば あの年のコンサドーレは どうやっても降格したと思う。
それだけ戦力が足りなかったし クラブを筆頭に 我々も元気が無かった。
だからこそ岡山の力が必要だったかもしれないが かと言って 責める気は全くなく
むしろ 2011年の あの皆を勇気づけてくれた働きに感謝してる。
そんな岡山が ようやく元気になって 札幌へ戻って来た。
北九州戦の日は ドームに着いて 真っ先に岡山を見に行った。
彼は本の購入者 1人1人にサインし 会話し握手し ずっと笑顔を絶やさなかった。
「人柄」 というものが サッカー選手にとって いかに大切か知った。
その他にも今回一緒に観戦した友人たちには 1年ぶりや2年半ぶりの人もいた。
いろんな人が いろんな場所で 復帰した試合になった。
頑張りや 悔しさや 焦りや 痛み。 いろんなものを乗り越えて ここまで来たのだ。
大変だっただろうな と思う。 そして これからが大事だとも 思う。
だけど 本当に 戻って来てくれて 良かった。