日本 敗退してしまいました。
1分2敗 勝点は僅か1。 結果は惨敗ですが 今までで一番 良かったW杯でした。
この成績で良かったって言うのもなんですが 本当にそう思ってます。
一戦目で怖気づいた選手が 2戦目で平常に戻し 3戦目は戦ったわけですから
そのメンタルの強さや上げて行く勇気みたいなものは 今までになかったものだし
あの短期間で よく出来たなと感動しました。 やっぱり “戦う” って凄いですよ。
5大会連続出場の日本ですが 今までで一番 失望したのが 98フランスでした。
初出場という事もあって緊張や力不足は明らかでしたが 何よりも残念だったのは
“戦えてなかった” ことでしたね。 スコアは3戦全て1点差の敗戦だったものの
それは裏を返せば “みっともない負け方はしたくない” という表れであって
選手は戦ってなかったんですね。 だから相手国は闘争心に火が点かなかった。
同大会で韓国がオランダに0-5で負けるのを 羨ましく見たのを憶えてます。
ちゃんと戦って ちゃんと負ける
それは簡単なようで 意外と難しいのかもしれません。
選手にはプライドがあるし 大会に飲まれて戦えなくなる事もある。
だけど今回 コロンビア戦でそれが出来た 1-4のスコアは戦った表れでした。
こうした 本当の戦いをすると 選手は世界との差を痛感してしまうだろうし
その傷は小さくないかもしれませんが それ以上に得るものがあると思いますね。
98年は誰も戦えなかった日本が 前回のW杯で 本田1人が初めて世界と戦えて
今回は内田や長谷部や大久保も戦えて 香川はドン底から戦う入口まで来た
こうやって1人づつ増える事で ようやく世界と戦えるようになるのだと思います。
ただ 本当の苦しさは “これから” なんだと思います。
今までは W杯に出る事 あるいは 大会で精一杯プレーする事が目標でしたが
世界と戦う事を知った以上 これからは “その差をどう埋めるか” 苦しむだろうし
“自分たちのサッカーを作り上げる事” にも苦しむと思います。
また もっと現実的な問題では “アジア枠の減少” という事も考えられます
より苦しく より厳しくなる中で 日本がどうやって強くなるか 楽しみですね。
コロンビア戦。
日本は ちゃんと戦い ちゃんと負けた。
その大敗は 無様なようで 決して無様ではなく。
“世界と戦う入口に立った” という事なのだと思います。