(04)1月16日 柳下新監督の記者会見がありました。
以下がそのコメントです。
チームのコンセプトとして、攻守ともに自分達で動き出してプレーすること。
常に自分達が主導権を握って ゲームをコントロール出来るような
サッカーをしていくこと。
そういったアグレッシブなサッカーをしていきたいと思っています。
1. 90分間高い集中力を持ちプレーしていくこと。
2. 攻守の切り替えを早く、相手よりも良いポジションを取ること。
3. バランスの取れたポジションを取ること。
4. 流れを読んでリズムを変えていくこと。
5. ミスを恐れず積極的にプレーすること。
以上、5つを選手達へ伝えていきたいと思います。
ようやく柳下新監督の元 具体的な指針が発表になりました。
会見自体は見てないのですが 上記の内容を読む限り
「ジュビロ・スタイルを目指す」と言った印象を受けます。
去年のジョアン・カルロス氏も"ボール支配率を高く保つ アクションサッカーをする"
と言う点では 基軸は同じなのですが 個人を主体とするか 組織を主体とするか の
差は両氏の間で感じられます。
ただ 昨季の失敗は 個人主体である肝心の外国人がリタイヤした事
準備期間が足りなくチームが未成熟だった事などが挙げられ
「1年でJ1復帰」と言う目標が かえって足枷になる形になりました。
では 今年の場合上手く行くのか?と言った疑問が生れるのですが
HFCが真先に挙げた 「5段階計画 長期的な視野に立ったチーム作り」が
昨季と違う時間的余裕を与えます
だからこそ一緒に成長できる柳下氏へオファーを出したのでしょう。
柳下監督が挙げた5つのポイントの内 2・3の"ポジショニング"が目を引きます
今までは 攻撃を受けると下がり過ぎたり 左右に片寄り過ぎたりと
"ボールサイドに寄りがちだったバランスを変える"と言う 意思が感じられます
コート全体を満遍なく使う バランスの良いポジショニング
まさにジュビロ・サッカーの優れたところ。
これが上手く出来るようになれば 格段にサッカーの質が上がります。
ただ心配なのは 選手層で
ジュビロには 「名波」 がいること。
ちょうど"やじろべえ"で言う中心点に 「名波」を置くのが ジュビロの「N ボックス」。
彼を中心にDF・ボランチ・両サイドがバランスを取り 攻撃へと繋げる
そうした基礎がジュビロにはあります。
翻って 現在のコンサドーレに 中心点となり得る選手はいるのでしょうか
残念ながら 名波のような鳥瞰的視野を持った選手は 今のところ存在しません
個人的には
鈴木(智)の数年後に期待する と言ったところです。
バランスを取る そのためには中心点を決める
これが課題になるのだと思います。
後は守備組織の有り方を 作り上げる事。
誰がボールへ行くのか 誰がパスコースを塞ぐのか 誰がスペースをケアするのか
全てはケース・バイ・ケースですが まずは選手個人の判断力を上げる事が必要で
柳下監督が1番労力を使う作業ではないでしょうか。
そして5番目に書かれてる "ミスを恐れず積極的にプレーすること"
これは若手に向けられた言葉なのだと思います。
プロの壁にぶち当たり プレーが萎縮してしまう事がよくあるのですが
若手主体となった新生コンサドーレには とても大切な言葉だと思います
昨季よりもさらに厳しい戦いが予想される今季 監督からの指針として
"常にチャレンジ"があれば きっと選手たちも勇気づけられる事でしょう。
ベテランと若手を入れ替え 外国人なし 補強なしと
かつてないほどの刷新に取り組んだフロント
失敗は許されない路線変更です。
新監督には重責が掛かりますが まっさらな分 やり甲斐もあるでしょう
自分の手で1歩1歩最長させる ジュビロとはまた違った感触があると思います。
以上が監督会見のコメントを読んだ感想なのですが
目指すべき地点と 現地点ではかなりの開きがあります
これから時間をかけ 確実に作り上げてほしいと願うばかりです。
そして
HFCも 新監督も サポーターも
同じ歩幅で成長して行ければと 思います。