この形は良かったが 遊び心を持ち
意図して狙ったものではないから続かなかった
先日の練習試合 ロッソ戦の監督コメントが
これ。
この中で「ほー」と思ったキーワードが
遊び心。ちょっと引っ掛かりました。
監督の真意は定かではないんですが 記事では「遊び心=余裕」と解釈されてます
確かに「余裕」も遊び心なんでしょうけども ニュアンス的には
「気持ちのノリ」とか「楽しむ」に近い ポジティブな意味合いに感じました。
例えば 先日の代表 フィンランド戦。
小笠原の超ロング。あのシュートには遊び心があったんじゃないでしょうかね。
「こんなのどう?」みたいな。敵も味方も「あーやられたー」って感じで。
でまたジーコはジーコで 「あれは狙えって言った だから半分は俺の得点」
と言ったとか言わないとか。このやり取りにも 遊び心 ありますね。
柳下監督もこういった「色っ気を持った」プレーをせよ!って
言ってるんじゃないかと思うんですよ。
「やってやる」とか「見せてやる」みたいな気概を持ったプレーには
色っ気があって それは見てる方も感じ取れますからね。
監督はその辺りを総じて
遊び心 と言ったんじゃないでしょうか。
でこの「遊び心」はサッカーの世界だけじゃなく 我々一般も同じことで
ある
一定のレベルを越えた所での遊び心って大事だなとつくづく思います。
例えば 打ち合わせの席なんかだと 沈滞する場面ってあるじゃないですか
萎縮する人がいたり センスが悪いと思われることを嫌ったりで重くなる事って。
そうならないために 一旦 くだらない非常に下世話な所からスタートして
「面白い」ってベースが出来上がってから 本題に入る
「こうすればもっと面白くなる」って どんどん上乗せして行ければ
それが「遊び心」になって行くんじゃないでしょうかね。
柳下監督のコメントには 他にも面白いなと思えることあって
いつだったか見たTVのインタビューで ちょっと意外に思ったことがありました
「昨年のベストゲームは?」の質問に
3月26日 札幌ドーム 「仙台戦 の
前半」
と答えていました。意外でしたね。だって負け試合ですよこれ。
それも0-3の大敗。相手は死に体の仙台。都並解任説が叫ばれる中の仙台。
が 後半開始早々 池内の一発レッド&PKでコンサドーレは無残なものでした。
ただ この試合の前半 これはもう腰が砕けるほど良い試合してました。
右から左から 後ろから中央から 素晴らしい攻撃の連続で
仙台はクリアするのが精一杯。決定力さえあればワンサイドだったでしょうね。
素人の自分なんかが思うには この試合の前半は まさにベストゲームです。
ただ監督があの前半を評価して インタビューでそう答えるって
珍しいと言うか イイのか?とも思ったんですが 何となく嬉しかったですね。
普通この手のインタビューって 勝ち試合or強豪と競った試合を
挙げるかと思うんですが 違いましたね。想像以上に柔軟性があるようです。
実直・真面目・信念。ともすれば堅物ぐらいに思ってましたからね。申し訳ない。
ただこういった所も含めて
遊び心や柔軟性も持ち合わせているんでしょうね。
試合後のコメントでは選手をバッサリ行くことも多いんですが
腐らず順調に伸ばして行けるのは 監督の柔軟性があるからなんでしょうね。
硬いと思ってたが意外と柔らかい柳下監督。良いですねほんと。
で「遊び心」
選手たちはどう捉えてるんでしょうね。
今年 試合中その遊び心のあるプレーが見られるのか?
「やってやる」「見せてやる」の気概を持てるのか?
その上で「勝ち点」という 実を奪う事が出来るのか?
監督のテーマと その体現を興味深く見守りたいと思います。
ひとつ 嬉しいことは。
柳下監督3年目にして 「遊び心」を要求されるチームになったんですね。
良かったよ。ほんと。