■天皇杯 準決勝 G大阪2-1札幌
一夜明けても まだ憔悴感が残っています。
この天皇杯で味わった興奮は しばらく残像として残るでしょうね。
それだけ大きな大会となりました。
これまでの試合と違って 元日決戦を賭けた準決勝
どんなチームであろうと油断もないでしょうし モチベーションも高く保って来る
まして 相手が強豪ガンバなら 力の差は歴然でした。
ですが 誰もが「崩壊はしない」と 予感はしてたのではないでしょうか。
それだけこれまでの戦いに「チーム一丸」が見えていたという事でしょうね。
この試合 個人的に見ていたポイントは3つ。
1つは「粘り強い守備」
個人差のある相手を抑えるには とにかく相手を自由にさせない事
抜かれても 遅れても 体を寄せる守備が必要でした。
また それに伴う「精神力」 抜かれても また追いに行く精神力が不可欠でした。
その2つとも スタミナも気持ちも しっかりと出来ていました。
それでも失点はしてしまったのですが 1失点目の時も
加地にシュートを打たれる瞬間 DF2人が足を出しています。
不運にもこぼれがまた加地の足下に入り 失点となったのですが
あの早いカウンターの中 最後の場面では2人が体を張った
「やるべき事はやっていた」と言えます。それでも加地の冷静さが上回りましたが。
2失点目は 「言うべきこともない」のですが セルフジャッジが残念でした。
ポイントの2つめは 「シュートは躊躇わない事」
2失点目の直後 相川が打ったシュート 素晴らしかった。
あの誤審への悔しさがこもっているようで 胸がスッとしました。
他90分通して 打つべき時に打っていたかと思います。
ただ 後半 中山がGKと1対1で 相川にパスを出したシーンがありました
打てる瞬間 相川の方を見ていたので 最初からパスを選択していたかと思います
あれはちょっと残念でしたね。FWなら選択は まずはシュートですよ。
1対1を楽しまなきゃ 怯んだらダメですよ。
ただ それ以外の中山 良かったと思いますよ。
あの献身的な運動量が前線にあれば 後ろの選手は助かるでしょうね。
そして3つ目のポイントは 「集中力」
走り 考え 闘う 3つのことを同時にやりながら
体力も思考力も精神力も どんどん消耗していく中で
集中力を保つのは容易な事ではないわけです。
ですが昨日のコンサドーレ 90分をまるでロスタイムのように集中していました。
それが一番 感動しましたね。
これまで見た どの試合よりも どのチームよりも
どこにも負けない 素晴らしい集中力でした。
それは本当に 誇りに思います。
自分が考えてたポイントは3つ。
その全てにコンサドーレは 納得の行く戦いをしてくれました。
負けたことへの残念な気持ちはありますが
互いが油断なく しっかりとした戦いだったことに 嬉しく思います。
この試合で このチームは終わりなのか と思うと残念でなりませんが
今回の経験は 選手だけじゃなく フロントやサポーターにも
大きな財産になったかと思います。
なんせ 「決勝戦チケット」 の手配に追われたんですからね。
色んな意味で 本当に嬉しく思いました。
選手 関係者の方々 共に応援した方々 そして柳下監督
お疲れさまでした ありがとうございました。
前半17分
ガンバ側PA わずか外 コンサドーレのFK
ボールのそばには砂川 2歩 3歩と下がる
カミさんが言う
「カウンター 怖いから フカしてもいいんじゃない?」
確かにそうかもしれない。
でも そこで弱気な考えを入れてほしくなかった
「このFKを必ず決める」 そんな気持ちで蹴ってほしかった。
振り抜いた砂川の右足は しっかりとボールを捕え
強いインパクトで蹴られていた。
だが 無情にも ボールはガンバの壁に当たり 強く跳ね返る。
そしてマグノアウベスへと渡り 一気にゴール前へ。
あのFKはリスクがあった。
結果 失点にもつながった。
だが 「決める」という意志があったからこそ
あの高さ あの強さだったのではないだろうか。
その判断は 正しいかと思う。
札幌は まだまだ未熟なチーム
伸びて行くには チャレンジするしかない。
リスクがあり その上に強い気持ちがあってこそ チャレンジが身になるのだ。
砂川のFKには 強い気持ちがあった
「決める」という意志を感じた。
だから 正しいと思う。
砂川の 賭けたリスクは 失点につながった
G大阪は それだけ力を持ったチームだった。
だが いつか追い越すためには チャレンジを続けるしかない。
自分たちのチャンスに 弱気を入れなかった砂川
そのリスクを 凌駕したガンバの力
あの失点は チームに次の力を与えるものと信じている。